介護職の圧迫面接はどう返す?|回答例と職場の見極め方

介護職の圧迫面接はどう返す?|回答例と職場の見極め方

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  • 面接官の口調が強い
  • 答えるたびに否定される
  • 「本当に介護の仕事ができるの?」と詰められる

こんな圧迫気味の面接では、普段なら答えられる質問でも頭が真っ白になることがあります。

でも、面接官と言い合う必要はありません。

ぼくがおすすめするのは、「結論→理由→自分の事実」の順番で短く返すことです。

そして、もう一つ大切なのが、

「自分が評価される場」だけではなく「自分も職場を確認する場」

と考えることです。

介護現場で15年以上働いてきたぼくの経験と、厚生労働省の公正な採用選考に関する情報をもとに、圧迫面接への対応と職場の見極め方を整理します。

この記事の要約
  • 圧迫気味でも、回答は「結論→理由→事実」で短く返す
  • 普通の深掘り質問と、人格否定・職務と関係のない質問は分けて考える
  • 分からないことを無理に作って答えない
  • 面接官の態度だけで即断せず、施設見学や労働条件も合わせて確認する
  • 面接後に違和感が残ったら、他の施設と比較してから決める

【筆者紹介】
介護業界15年以上の現役介護士(施設勤務)
※現場経験と公的データ(厚労省など)をもとに執筆しています。
【所持資格】
介護福祉士/ケアマネ/上級心理カウンセラー

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目次

介護職の圧迫面接は「うまく言い返す」必要はない

圧迫気味の面接を受けても、面接官を言い負かそうとする必要はありません。

大切なのは、

「聞かれたことに落ち着いて答える」

ことです。

そして面接が終わったら、

「自分はこの人たちと一緒に働きたいか」

を考えてください。

そもそも、質問が厳しいだけで圧迫面接とは限りません。

ぼく自身、介護職の面接では、

  • なぜうちの会社を選んだのか?
  • 介護の仕事を選んだ理由は?
  • 夜勤があるけど大丈夫?

と聞かれました。

どれも答え方によっては深掘りされやすい質問ですが、介護職の採用面接として不自然な質問ではありません。

「夜勤は本当に大丈夫ですか?」

と確認されることと、

「そんな経歴で夜勤なんて無理でしょ」

と見下すように言われることは別です。

質問の内容だけではなく、聞き方や回答後の態度まで見てください。

普通の深掘り質問と圧迫的な面接は分けて考える

普通の深掘り質問と圧迫的な質問の違い

判断するときは、次のように整理すると分かりやすいです。

確認ポイント通常の深掘り注意したい対応
質問志望理由や退職理由を詳しく聞く職務と関係なく人格を否定する
口調厳しくても質問自体は冷静怒鳴る、あざ笑う、見下す
回答後内容を聞いたうえで追加質問する何を答えても否定を重ねる
目的勤務条件・経験・考え方を確認相手を困らせること自体が中心になっている
個人情報仕事に必要な範囲を確認家族・本籍・宗教など仕事と関係のない事項へ踏み込む

たとえば、

「前職を辞めた理由を教えてください」

と聞かれること自体は普通です。

そこから、

「その問題に対して何か改善を試みましたか?」

と聞かれても、回答を具体化するための深掘りと考えられます。

反対に、経歴や人格を繰り返し否定したり、仕事と関係のない私生活までしつこく聞いたりする場合は、同じ「質問」でも意味が変わります。

圧迫気味の質問は「結論→理由→事実」で返す

圧迫感のある質問をされたときほど、長く説明しすぎない方が答えやすくなります。

ぼくがおすすめする順番は、

結論 → 理由 → 自分の事実

です。

【圧迫面接で使える3ステップ回答法】

たとえば、

「夜勤はきついけど、本当にできますか?」

と聞かれたとします。

夜勤経験があるなら、

「はい、対応できます。これまでにも夜勤を経験しています。勤務時間や夜勤体制について確認したうえで応募しています」

と答えれば十分です。

経験がないなら、無理に「大丈夫です」と言い切る必要はありません。

「夜勤は未経験です。ただ、夜勤があることは理解して応募しています。入職後の研修体制や独り立ちまでの流れも確認したいと考えています」

と、自分の事実を伝えましょう。

「転職回数が多いけど、また辞めるんじゃない?」

転職回数そのものを言い訳するより、

今回の職場選びで何を重視しているか

へ話をつなげます。

回答例:

「転職回数が多い点は事実です。今回は○○という条件を重視し、長く働ける職場か確認したうえで応募しました」

○○には、

  • 勤務時間
  • 通勤時間
  • 仕事内容
  • 教育体制
  • 職場環境

など、実際に自分が重視している条件を入れてください。

存在しない「成功体験」を付け足す必要はありません。

「介護の仕事、本当に向いていると思いますか?」

すぐにムキになって否定せず、理由を確認する方法があります。

回答例:

「現時点では介護職として働き続けたいと考えています。差し支えなければ、どの部分からそのように感じられたのか教えていただけますか?」

相手が具体的な懸念点を説明してくれれば、その内容に答えればよいからです。

逆に、理由を説明せず人格否定だけが続くなら、それも職場を判断する材料になります。

「前の職場に不満があったんですよね?」

不満そのものを延々と話すより、

事実→転職で変えたいこと

へ切り替えます。

回答例:

「前職では○○に難しさを感じていました。その経験から、今回の転職では△△を確認したうえで職場を選びたいと考えています」

前職の悪口にせず、自分が次の職場で何を重視するのかまで伝えるのがポイントです。

「未経験なのについていけますか?」

経験がない事実を隠す必要はありません。

回答例:

「介護経験がない点は理解しています。そのため、分からないことを確認しながら一つずつ覚えていきたいと考えています。入職後の教育や独り立ちまでの流れも教えていただけますか?」

「できます」と断言して終えるより、現状を正確に伝えた方が入職後のミスマッチも防ぎやすくなります。

「うちは忙しいですよ。それでも働けますか?」

「何でもできます」と答えるのではなく、勤務実態を確認しても構いません。

回答例:

「忙しい時間帯があることは理解しています。入職後をイメージしたいので、特に忙しくなる時間帯や、その時間帯の職員体制について教えていただけますか?」

一方的に評価されるだけでなく、自分に必要な情報も集めましょう。

通常の面接で聞かれやすい志望理由・退職理由・長所・夜勤などをまとめて準備したい場合は、介護職の面接でよく聞かれる質問と回答例も参考にしてください。

答えに詰まったら「少し考える」「確認する」でいい

圧迫感があると、

「何かすぐ答えなければ」

と焦りやすくなります。

でも、数秒考えることと、何も答えられないことは同じではありません。

使いやすい言葉を3つだけ覚えておくとラクです。

「少し考えてもよろしいでしょうか」

想定外の質問なら、無理に反射的に答えない。

数秒整理してから話します。

「○○という意味でよろしいでしょうか」

質問が曖昧なら、意味を確認してください。

たとえば、

「ストレスに弱そうですね」

と言われたら、

「介護業務でストレスを感じたときの対処方法について、という意味でよろしいでしょうか?」

と質問を具体化できます。

これだけで答えやすくなります。

「その経験はありません」

これも立派な回答です。

経験していないことを、面接で作る必要はありません。

「その経験はありません。ただ、同じ状況になった場合は○○のように対応したいと考えています」

と、

事実と自分の考えを分ける

と答えやすくなります。

回答例を暗記するより、この3つの逃げ道を覚えておく方が想定外の質問にも対応しやすいとぼくは思います。

圧迫面接でも「職務との関係」を確認したい質問がある

介護職だからといって、何を聞かれても答えなければならないわけではありません。

厚生労働省は、公正な採用選考について、

「応募者が求人職種の職務遂行上必要な適性・能力をもっているかどうか」を基準にする

という考え方を示しています。

また、本籍・出生地、家族、住宅状況、宗教、支持政党など、本人の適性や能力に関係のない事項を把握することは、就職差別につながるおそれがあるとしています。

詳しくは、厚生労働省「求職者の皆様へ|公正な採用選考」で確認できます。

質問の種類例対応の考え方
家族親の職業・収入など職務との関係を確認する
本籍・出生地どこの出身か、本籍はどこか採用判断との関係に注意
住宅・家庭環境家の広さ、家族の資産など仕事に必要な情報か確認
宗教・思想宗教、支持政党など職務適性とは切り離して考える
愛読書など読んでいる新聞・本など思想・信条の把握につながる可能性に注意

聞かれた瞬間に相手を責める必要はありません。

たとえば、

「その点は、勤務条件との関係で確認されているということでしょうか?」

と質問の意図を聞く方法があります。

それでも職務と関係のない質問が続き、不安を感じた場合は、面接終了後に内容をメモしておきましょう。

厚生労働省は、このような質問について不明な点がある場合、最寄りのハローワークや都道府県労働局へ相談できると案内しています。

面接官の態度が気になったら、内定より先に職場を見る

圧迫面接を受けたからといって、

「この施設は絶対にブラック」

と一回の面接だけで断定するのは早いです。

ただし、無視してよい情報でもありません。

ぼくは以前、上司が机を叩きながら怒鳴り、職員を名前ではなく「お前」と呼ぶ職場で働いた経験があります。

だから今は、

人への接し方も労働条件と同じくらい大切

だと考えています。

  • 面接官が応募者へどのように接するか
  • こちらの質問を最後まで聞くか
  • スタッフ同士がどんな話し方をしているか

こうした部分は求人票では分かりません。

面接だけで判断せず、可能なら施設見学もしてください。

ぼくが介護職へ転職するときにも、複数の施設を見学しました。

  • 日中なのに暗く感じる施設
  • 入った瞬間に不快な臭いがした施設
  • こちらが挨拶しても、目を合わせず会釈だけだった施設

求人票では悪く見えなくても、そこで自分が笑顔で働く姿を想像できませんでした。

一方、現在の職場を見学したときは笑顔で迎えてもらい、職員と利用者さんが楽しそうに風船バレーをしていました。

「自分もこの輪に入りたい」

と思えたことが入職の決め手の一つです。

その職場で15年以上働いています。

面接で違和感があったときほど、介護施設見学で確認したいポイントまで見てから決めてください。

圧迫面接のあとに辞退するか迷ったら5項目で判断する

「言い方はきつかったけど、内定が出たらどうしよう」

と迷うこともあります。

そんなときは、面接官の印象だけではなく5項目に分けて考えてみてください。

確認項目比較的安心できる状態立ち止まって確認したい状態
質問内容仕事・経験・勤務条件が中心人格否定や職務と関係ない質問が続く
説明質問すれば具体的に答える質問しても濁す・怒る
求人条件求人票との違いを説明できる給与・休日・勤務時間が突然変わる
施設の雰囲気挨拶や職員間の会話が自然怒鳴り声、無視、不自然な緊張感がある
自分の感覚働く姿をイメージできる「ここで働くのは嫌だ」が残る
【IMG04:圧迫面接後に確認する5つの判断基準】

特に確認してほしいのが、求人票と面接時の説明に違いがないかです。

厚生労働省も、求人票・求人広告の条件と面接で説明された条件が違う場合には、なぜ違いが生じたのか確認することが第一と案内しています。

厚生労働省「求人票と実際の条件が違った場合の対処法」も確認しておくと安心です。

「なんとなく変だった」で終わらせず、

  • 何を聞かれたか
  • どんな言い方だったか
  • 求人票と違った条件はないか
  • 逆質問にどう答えたか
  • 見学したときの雰囲気

を面接直後にメモしてください。

評判だけに頼らず施設を判断したい人は、評判の悪い介護施設を見抜くポイントも合わせて確認してみてください。

面接の最後はこちらから質問して職場を見極める

面接官から一方的に質問されて終わる必要はありません。

最後に、

「何か質問はありますか?」

と聞かれたら、職場を確認するチャンスです。

たとえば、

「入職後、独り立ちするまでの流れを教えていただけますか?」

「夜勤は何名体制ですか?」

「長く勤務されている職員に共通する特徴はありますか?」

といった質問なら、入職後を具体的にイメージできます。

面接官の答え方そのものも判断材料です。

詳しい質問例は、介護職の面接で使える逆質問にまとめています。

面接に不安があるなら、一人で全部準備しなくてもいい

圧迫面接が怖いからといって、回答を丸暗記する必要はありません。

最低限、

  1. なぜ介護職なのか
  2. なぜこの施設なのか
  3. 退職理由
  4. 夜勤・勤務条件
  5. 自分が職場に確認したいこと

を自分の言葉で整理しておけば、かなり答えやすくなります。

転職サービスを利用して、第三者と面接対策をする方法もあります。

レバウェル介護は、公式サイトで履歴書・職務経歴書の添削、面接対策、面接日程の調整などの転職支援を案内しています。転職するか迷っている相談段階でも利用でき、転職支援サービスは無料です。登録フォームは約1分と案内されています。

ぼく自身もレバウェル介護を利用しました。

希望条件を伝えたところ、その時点では、

「今は条件に合う求人はありません」

とはっきり伝えられました。

無理に転職を急かされず、その後もしつこい営業電話はありませんでした。

もちろん担当者や地域によって対応は変わる可能性がありますが、ぼくは「条件に合わないなら合わない」と言ってもらえた点に安心感がありました。

レバウェル介護の良い面だけでなく注意点も知ってから使いたい人は、先にぼくが実際に利用したレバウェル介護の口コミ・体験談を確認してください。

面接対策を一人でするのが不安な人へ

レバウェル介護では、求人紹介だけでなく面接対策や応募書類の添削も受けられます。
登録したからといって、条件が合わない求人へ応募する必要はありません。

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ほかのサービスとも比較してから決めたい場合は、介護職向け転職エージェントの比較記事を確認してみてください。

介護職の圧迫面接でよくある質問

圧迫面接をされたら不採用ということですか?

面接官の態度だけで、採否は判断できません。

「答えられなかったから落ちた」「厳しく聞かれたから採用される」と決めつけず、結果と職場選びは分けて考えましょう。

それよりも、入職したい職場だったのかを振り返ることが大切です。

面接で頭が真っ白になったらどうすればいいですか?

「少し考えてもよろしいでしょうか」と伝えて、一度質問を整理しましょう。

質問の意味が分からなければ、

「○○について、という意味でよろしいでしょうか?」

と確認して構いません。

分からないまま長く話し始めるより、質問を具体化した方が答えやすくなります。

家族について質問されたら答えなければいけませんか?

まず、仕事との関係を確認してみてください。

厚生労働省は家族の職業・続柄・健康・収入・資産などについて、本人の適性や能力とは関係のない事項として、公正な採用選考の観点から配慮を求めています。

不安が残る場合は、最寄りのハローワークや都道府県労働局へ相談できます。

圧迫面接をする介護施設はブラックですか?

圧迫感のある面接だけで、その施設全体をブラックと断定することはできません。

ただし、応募者への接し方は職場を選ぶ材料の一つです。

求人条件、施設見学、スタッフ同士の雰囲気、逆質問への回答など、複数の情報を合わせて判断してください。

まとめ|面接で評価されるだけでなく、こちらも職場を見よう

圧迫面接に備えるために、回答例を暗記する必要はありません。

覚えておきたいのは、

「結論→理由→自分の事実」

です。

そして答えに詰まったら、

「少し考えてもよろしいでしょうか」

「○○という意味でよろしいでしょうか」

と一度立て直せば大丈夫です。

それ以上に大切なのは、面接を「採用されるためだけの場」にしないこと。

  • 面接官の話し方
  • 求人票との違い
  • 質問への答え方
  • 見学したときの職員の表情
  • 自分がそこで働く姿を想像できるか

こちらも職場を見ています。

面接前なら今日、

「志望理由」「退職理由」「夜勤」の3問だけ、結論→理由→事実の順で答えを書き出してみてください。

それだけでも、想定外の質問に振り回されにくくなります。

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この記事を書いた人

【介護業界15年以上】
資格:介護福祉士、介護支援専門員、上級心理カウンセラー
施設のリーダーで採用から教育に関わる
現役介護士ならではの「体験談」や「介護現場の声」を発信しています。
「ブラック企業」から「ホワイト企業」に転職した経験を活かし、転職に失敗しない方法も紹介しています。

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