介護職の面接で何を聞かれる?|質問12選と回答例を現役介護士が解説

介護職の面接で何を聞かれる?|質問12選と回答例を現役介護士が解説

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介護職の面接を前に、

「何を聞かれるんだろう……」

と不安になりますよ。

ぼくも異業種から介護職へ転職するときに、介護施設の面接を受けました。

実際に聞かれたのは、

  • なぜうちの会社を選んだのか?
  • 介護の仕事を選んだ理由は?
  • 夜勤があるけど大丈夫?

といった質問です。

面接対策で大切なのは、模範回答を丸暗記することではありません。

自分の経験や希望条件を整理して、自分の言葉で答えられるようにしておくことです。

この記事では、介護福祉士として15年以上働くぼくの経験も交えながら、面接前に準備しておきたい質問と答え方をまとめます。

この記事の要約
  • まず「志望理由・介護を選んだ理由・勤務条件」の3問を準備する
  • 回答は「結論→理由→自分の経験」の順にすると伝わりやすい
  • 無理な夜勤や残業まで「できます」と答える必要はない
  • 退職理由は前職の悪口ではなく、次の職場で変えたいことにつなげる
  • 逆質問は別に1〜3個ほど準備しておく
  • 面接は採用されるだけでなく、自分が施設を見極める場でもある

【IMG01:介護職の面接で準備したい質問12選】

目次

【実体験】介護職の面接でぼくが実際に聞かれた3つの質問

Googleドキュメントに残している一次情報を確認すると、ぼくが介護職の面接で実際に聞かれた質問は次の3つです。

この3問は、これから面接を受ける人にも最初に準備してほしい質問です。

1.「なぜうちの会社を選んだのですか?」

いわゆる志望動機です。

ここで避けたいのが、

「家から近いから」

「給料がよかったから」

だけで終わってしまう回答。

通いやすさや給与も、職場選びでは大切です。

ただ、それだけでは「なぜこの施設なのか」が伝わりません。

回答するときは、

施設について調べて分かったこと
+
自分が大切にしたいこと

をつなげてください。

たとえば、

「施設見学で職員の方が利用者さんへ自然に声をかけている様子を見て、利用者さんとの関わりを大切にする職場だと感じました。ぼく自身も、一人ひとりとの関わりを大切にしたいと考えているため志望しました」

という作り方です。

施設のホームページに書かれている理念を、そのまま読み上げる必要はありません。

どこに興味を持ったのかを、自分の言葉で説明できることのほうが大切です。

2.「なぜ介護の仕事を選んだのですか?」

未経験から介護職へ転職する人なら、準備しておきたい質問です。

回答は、

  1. 介護に興味を持ったきっかけ
  2. なぜ仕事にしようと思ったのか
  3. これからどう働きたいか

の順で整理すると話しやすくなります。

ここで注意したいのは、存在しない感動エピソードを作らないこと。

「祖父母の介護を経験した」

といった話を、経験していないのに使う必要はありません。

たとえば、

「人と関わる仕事を続けたいと考える中で介護に興味を持ちました。施設を見学し、職員と利用者さんが関わっている様子を見て、自分もこの仕事に挑戦したいと思いました」

のように、本当にあった出来事だけで十分です。

3.「夜勤があるけど大丈夫ですか?」

介護施設では、勤務条件を確認する質問もあります。

大切なのは、採用されたいからといって無理に、

「何でもできます」

と答えないことです。

できるなら、

「夜勤も対応可能です」

で構いません。

難しい曜日や回数があるなら、

「夜勤は可能ですが、家庭の都合で月○回程度までを希望しています」

など、対応できる範囲を伝えます。

できない勤務を「できます」と答えて採用されても、入職後に困るのは自分です。

採用されることより、無理なく働き続けられる条件を合わせることを優先してください。

そのほか介護職の面接前に準備しておきたい9つの質問

実際に聞かれた3問に加えて、次の9問も一度は自分の答えを考えておくと安心です。

質問答えるときのポイント
自己紹介をお願いします経歴・資格・経験を1分程度で簡潔に
これまでどんな仕事をしてきましたか?介護に活かせる経験を中心に話す
前職を辞めた理由は何ですか?不満だけで終わらせず次の希望につなげる
あなたの長所は何ですか?実際の仕事でどう活かせるかまで伝える
短所は何ですか?短所+現在行っている対策を伝える
忙しいときはどう対応しますか?優先順位・報連相・安全を意識する
利用者さんとの関わりで大切にしていることは?自分の介護観を具体的に話す
チームで働くときに大切なことは?情報共有や協力について自分の経験を使う
今後どんな介護士になりたいですか?資格だけでなく仕事への活かし方まで話す

「前職を辞めた理由は?」は嘘をつかず、次の希望につなげる

退職理由で、

「人間関係が最悪でした」

「上司が嫌だったからです」

と相手への不満だけを話すのはおすすめしません。

一方で、本当は人間関係が原因なのに、

「さらなる成長のためです」

と無理にきれいな理由へ変える必要もありません。

たとえば、

「前職では業務分担について悩むことが多く、職員同士が協力して働ける環境を探したいと考えて転職を決めました」

のように、

起きたこと→次の職場でどうしたいか

へつなげると伝わりやすくなります。

長所は「介護現場でどう使えるか」まで伝える

「優しいところです」

だけでは、面接官が仕事中の姿を想像しにくくなります。

たとえば、

「周囲の変化に気づきやすいところが長所です。利用者さんの表情や普段との違いにも注意し、気づいたことは他の職員へ共有するようにしています」

というように、

長所+仕事での使い方

までセットにします。

介護職なら、

  • 観察力
  • 傾聴
  • 報告・連絡・相談
  • 段取り
  • 周囲との協力

なども、経験と結びつけやすいでしょう。

短所は「改善するために何をしているか」まで話す

短所を聞かれて、

「ありません」

と答える必要はありません。

誰にでも苦手なことはあります。

大切なのは、自分で理解したうえで対策していることです。

たとえば、

「慎重になりすぎるところがあります。そのため、急ぐ場面では優先順位を整理してから動くようにしています」

という形です。

短所を無理やり長所へ変換するより、

自覚して、どう対応しているか

を伝えるほうが自然です。

面接の回答は「3ステップ」で作ればいい

模範回答を暗記すると、少し違う質問をされた途端に答えにくくなります。

ぼくがおすすめするのは、自分の答えを次の3ステップで作る方法です。

ステップ1.最初に結論を書く

たとえば志望理由なら、

「職員同士が協力する職場で働きたいからです」

と最初に答えを決めます。

ステップ2.そう考える理由や経験を書く

「前職で情報共有の大切さを感じた」

「施設見学で職員同士が声を掛け合っていた」

など、自分の事実を足します。

ステップ3.応募先でどう働きたいかにつなげる

最後に、

「自分もチームの一員として情報共有を大切にしたい」

と応募先での働き方へつなげます。

つまり、

結論 → 自分の経験 → 入職後

です。

文章を丸暗記する必要はありません。

3つの要点だけ覚えておけば、自分の言葉で話しやすくなります。

面接回答を作る3ステップ

介護職の面接で避けたいNG回答5選

介護職の面接で避けたいNG回答5選

面接対策というと「何を言えば受かるか」を考えがちです。

それより先に、避けたい答え方を知っておきましょう。

1.実際にはない体験を作る

模範回答をそのまま使うと、自分の経験ではない話になってしまうことがあります。

深掘りされたときに説明できません。

例文は「文章」ではなく「構造」だけ参考にしてください。

2.前の職場の悪口だけで終わる

退職理由に不満が含まれること自体は珍しくありません。

ただ、

「上司が最悪だった」

だけでは、次の職場で何を求めているのか分かりません。

事実を短く説明して、

「だから次は○○を重視しています」

へつなげます。

3.「頑張ります」で終わる

「一生懸命頑張ります」

だけでは具体的な働き方が見えません。

何をどう頑張るのかを一つ足してください。

4.話が長くなりすぎる

伝えたいことが多くても、全部を一度に話す必要はありません。

最初に結論を伝え、理由や具体例を一つ足す程度から始めます。

面接官がさらに知りたければ、追加で質問してくれます。

5.できない勤務まで「できます」と答える

夜勤、残業、休日出勤などは、入職後の働き方に直結します。

採用されるために無理な条件を受け入れると、転職後のミスマッチにつながります。

できないことは、対応可能な範囲とセットで伝えましょう。

逆質問について

面接の最後に、

「何か質問はありますか?」

と聞かれることがあります。

この「逆質問」は、今回の12問とは分けて準備してください。

求人票やホームページを見れば分かることではなく、

  • 実際の教育体制
  • 職員同士の連携
  • 入職後の仕事内容
  • 配属予定部署の体制

など、自分が働くうえで確認したいことを考えておくと実用的です。

逆質問の具体例やNGな聞き方は、介護職の面接で好印象を与える逆質問で詳しくまとめています。

面接は「採用してもらう場」であると同時に、こちらが施設を見る場でもある

面接になると、

「どうすれば採用されるか」

ばかり考えてしまいませんか?

でも転職後に長く働くなら、

自分がその施設で働けそうか

も確認してください。

ぼくが介護職へ転職したときは、複数の施設を見学しました。

すると、次のような施設もありました。

  • 日中なのに暗く感じた施設
  • 入った瞬間に不快な臭いを感じた施設
  • 挨拶をしても、目を合わせず会釈だけだった施設

求人票だけを見たときには分からなかったことです。

一方、現在の職場を見学したときは笑顔で迎えてもらい、職員と利用者さんが楽しそうに風船バレーをしていました。

「自分もこの輪に入りたい」

と思えたことが、入職する決め手の一つになりました。

その職場で15年以上働いています。

  • 面接で条件を確認する
  • 可能なら施設も見る

そして、

「ここで自分が働いている姿を想像できるか」

を考えてみてください。

見学時に確認するポイントは、介護施設の見学方法・服装・マナー・チェックポイントで詳しく解説しています。

面接で「家族の職業」「本籍」などを聞かれたら?

厚生労働省は、採用選考は本人の適性・能力に基づいて行うことを基本としています。

本籍・出生地、家族の職業や収入、住宅状況、宗教、支持政党など、仕事をする能力と関係のない事項を面接で把握することは、就職差別につながるおそれがあるとして事業主へ注意を呼びかけています。

詳しくは、厚生労働省「求職者の皆様へ|公正な採用選考」を確認できます。

答えにくい質問をされたからといって、慌てて自分や家族の情報を詳しく話す必要はありません。

「業務上必要な確認事項でしょうか?」

など、質問の目的を確認する方法もあります。

面接前に確認したいチェックリスト

面接前日に確認したいチェックリスト

前日に新しい模範回答を増やすより、準備した内容を確認するほうが落ち着いて面接へ向かえます。

  • □ 志望理由を自分の言葉で説明できる
  • □ なぜ介護職なのか説明できる
  • □ 転職理由を前職の悪口だけにしていない
  • □ 夜勤・残業など対応できる範囲を整理した
  • □ 自分の長所と短所を一つずつ準備した
  • □ 応募施設のホームページを確認した
  • □ 面接官へ確認したい逆質問を用意した
  • □ 求人票をもう一度確認した
  • □ 面接場所と開始時間を確認した

全部を完璧に暗記する必要はありません。

「これだけは伝えたい」

というポイントを整理しておくだけでも違います。

【IMG04:介護職の面接前チェックリスト】

ひとりで面接対策をするのが不安なら、転職サポートを使う方法もある

まだ応募先を決めていない人や、

「履歴書や面接を一人で準備するのが不安」

という人は、介護職向けの転職エージェントへ相談する方法もあります。

たとえばレバウェル介護は、公式サイトで、

  • 求人紹介
  • 履歴書・職務経歴書の添削
  • 面接対策
  • 面接日程の調整

などの転職支援を案内しています。

面接対策から入職後までのサポートも、現在の公式サイトで確認できます。

ただし、

面接対策をしてもらうためだけに、無理に転職エージェントを使う必要はありません。

自分で応募先を決めて準備できるなら、それで十分です。

「まだ応募先も決まっていない」
「介護施設ごとの面接対策まで相談したい」

という人なら選択肢にしてください。

面接準備を一人で進めるのが不安な人へ

レバウェル介護では、求人紹介だけでなく面接対策も案内されています。

転職するかまだ決めていない人向けに、「今は情報収集したい」という選択肢も公式サイトに用意されています。

レバウェル介護の求人を見る

ほかのサービスと比較してから決めたい人は、介護職におすすめの転職エージェント5選も参考にしてください。

よくある質問

介護職の面接では回答を暗記したほうがいいですか?

文章を一字一句暗記する必要はありません。

「結論」「理由・経験」「入職後」の3つだけ整理しておくほうが、質問の言い方が変わっても対応しやすくなります。

未経験でも介護職の面接を受けられますか?

求人の応募条件を満たしていれば、介護未経験でも応募できる求人があります。

未経験の場合は、介護経験を無理に作るのではなく、これまでの仕事で身につけた接客、コミュニケーション、報連相など、介護にも活かせる経験を整理してください。

「前の職場の人間関係が嫌だった」と言ってはいけませんか?

嘘をつく必要はありません。

ただし、前職への批判だけで終わるのではなく、

「次はどんな環境で働きたいのか」

まで伝えると、転職理由が分かりやすくなります。

逆質問は何個用意すればいいですか?

面接時間にもよりますが、1〜3個ほど準備しておくと安心です。

すでに面接中に説明された内容を無理にもう一度質問する必要はありません。

詳しい質問例は、介護職の面接で使える逆質問を参考にしてください。

面接で答えがすぐに出てこないときはどうすればいいですか?

焦って適当な回答をするより、

「少し考えてもよろしいでしょうか」

と一度整理してから答えて構いません。

分からないことを、その場しのぎで作らないことも大切です。

まとめ|介護職の面接は「自分の答え」を3つ作るところから始めよう

介護職の面接対策で、何十個もの模範回答を暗記する必要はありません。

まずは、

「なぜこの施設なのか?」
「なぜ介護なのか?」
「夜勤などの勤務条件にどう答えるか?」

この3つを自分の言葉で答えられるようにしてください。

ぼく自身、介護職の面接でこの3つを実際に聞かれています。

そして面接では、

採用されることだけを目的にしないでください。

  • 勤務条件
  • 教育体制
  • 職員の雰囲気

自分がそこで働いている姿を想像できるか。

こちらも施設を確認する機会です。

面接前に5分だけでもメモを作り、自分の経験と希望条件を整理してから臨んでみてください。

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この記事を書いた人

【介護業界15年以上】
資格:介護福祉士、介護支援専門員、上級心理カウンセラー
施設のリーダーで採用から教育に関わる
現役介護士ならではの「体験談」や「介護現場の声」を発信しています。
「ブラック企業」から「ホワイト企業」に転職した経験を活かし、転職に失敗しない方法も紹介しています。

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