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会議をしていると「みんなから意見が出ないなぁ~」と思うことがありますよね。
誰も意見を言わないから、ついつい自分が話してしまう。
結果、リーダーの独演会になってしまい、参加したスタッフは「ジャイアンのリサイタルに参加させられているのび太君」のような気持ちになるでしょう。
会議が苦痛で仕方がないから、何かと理由をつけて会議に参加しないスタッフが出てきます。
せっかく集まったのだから、もっと活発に意見交換したいですよね。
会議でアイデアを出すコツ:ブレインストーミングを取り入れよう
結論から言えばアイデアを引き出すには「ブレインストーミング」を取り入れることが有効です。
みんなで思いつくアイデアを「質より量」で自由に出してもらう会議手法です。
実際に試してみてわかったのですが、ブレインストーミングを取り入れると発言しやすい雰囲気が作れるので、面白いように意見が出てきます。
今までは会議で先輩の意見を聞くだけだった新人スタッフも積極的に発言してくれて、全員で有意義な意見交換ができました。
今までの会議の問題点
「何か意見はありませんか?」と聞いても、意見が出ない2つ理由。
- 意見はあるけど批判されるから言わない
- 質問が漠然としていて何を答えたらいいかわからない
意見が出ないらといって、何も考えていないわけではありません。
見当違いな意見を言ってバカにされるのが怖い、無知だと思われるのが恥ずかしいのです。
意見がない≠アイデアがない
リーダーがスタッフからアイデアを引き出す工夫が大事です。
よいアイデアが出る会議をすることにより、効率的に業務改善ができます。
業務改善するとスタッフの負担が軽減して、みんなが笑顔で働けますね。ガンガン改善していきましょう。
この記事を書いた人
名前:介護おじさん
年齢:41歳
資格:介護福祉士、介護支援専門員
☑介護士歴13年目
☑介護施設のリーダー職
☑ブラック企業からホワイト企業に転職
☑介護職のためになる情報を発信中
筆者の詳しい経歴はこちら
・スーパーの精肉担当(超ブラック企業)
毎日6時~21時までの長時間労働で体力の限界
・本屋の店長(普通の企業)
面接など職員の採用にかかわるが会社倒産
・ITの会社で営業(超ブラック企業)
きついノルマ・飛び込みの営業で精神消耗
・CADオペレーター(ブラック企業)
休みなし、こき使われまくりで精神崩壊
・福祉用具専門相談員(ブラック企業)
上司のパワハラがエグすぎて精神の限界
・介護士(ホワイト企業) ☚今ここ
転職の失敗を繰り返して介護士に落ち着く
会議でアイデアが出るための準備:事前に議題を周知しよう

まずは会議までに参加者に議題を周知しましょう。
いきなり会議で意見を求めても考えるのに時間がかかり、スムーズに会議が進みません。
特に話し合いたい内容だけ箇条書きでわかりやすく周知することがコツです。
長文だと読むのが負担になり、さーっと読んで内容を理解しないまま会議に参加する人がいますからね。
次回ユニット会議の議題
- 残業を減らす
- 利用者〇〇さんの食事介助について
- 感染症対策の強化について
アイデアが出る会議の5ステップ
ステップ1:意見を出しやすい雰囲気作り
ステップ2:ブレインストーミングで問題点を洗い出す
ステップ3:ブレインストーミングで解決のアイデアを出す
ステップ4:アイデアをまとめる
ステップ5:結論を出して実践する
ステップ1:意見を出しやすい雰囲気作り

リーダーは意見を出しやすい雰囲気を作りましょう。
BAD
GOOD
的外れな意見が出ても「面白い切り口ですね!いいと思います」と会議を盛り上げて、「アイデアを笑われるのが嫌だから言わない」というハードルを下げましょう。
ステップ2:ブレインストーミングで問題点を洗い出す

準備するもの:ペン、付箋、ホワイトボード
「10分間」「意見が20個出るまで」などルールを決める
絶対に他の人の意見を批判しない
質より量でどんどん意見を出してもらう
出た意見を付箋やホワイトボードに書いていく
まずは問題点を洗い出しましょう。
議題について感じている問題点をどんどん出してもらうのです。おさらいですが、質より量ですよ。
記録係が出た意見をみんなが見えるように書いていきます。
「10分間」or「意見が20個出るまで」など期限を決めてダラダラしたり、話の脱線を防ぎます。
テーマ「残業を減らそう」の問題点
- 昼休みにサービス残業をしている
- 昼休みでも電話に出なければいけない
- センサーマットが複数鳴ったときに休憩中のスタッフも対応している
ステップ3:ブレインストーミングで解決のアイデアを出す

「10分間」or「意見が20個出るまで」などルールを決める
絶対に他の人の意見を批判しない
質より量でどんどん意見を出してもらう
できない、無理なことでもOK
出た意見を付箋やホワイトボードに書いていく
特に重要なのは、どんなに的外れな意見でも批判しないことです。
むしろ、的外れな意見を歓迎しましょう。
なぜなら、的外れな意見が想像力の幅を広げるからです。
どんなに些細なことでもOK
現実的ではないことでもOK
できること(現実的なこと)しか言わないと可能性の範囲を縮めてしまいます。
リーダーは「そのアイデアをヒントに新しいアイデアが生まれる可能性があるので、言ってもらえるとありがたい」と伝えて意見を出してもらえるように促していきましょう。
ステップ4:アイデアをまとめる

スタッフの意見を組み合わせたり、他のスタッフの意見に自分の意見をつけ足すと新しいアイデアになります。
ジェームズ・W・ヤングが書いた「アイデアのつくり方」では次のように書かれています。
アイデアとは既存の要素の新しい組み合わせ以外の何ものでもないということである。
「アイデアの作り方」
たとえば、スマホができたときに新しいアイデアだと思っても…
「携帯電話+パソコン=スマホ」という、既存の要素の組み合わせだということです。
ぼくが参加した会議で「昼休憩を1時間取れない」という解決案をまとめると次のようになります。
テーマ「残業を減らそう」解決のアイデア
- 休憩時間のみ人員を増やす
- 休憩時間を柔軟に設定する
- 休憩時間に仕事をしてはいけない文化を作る

テーマ「残業を減らそう」アイデアのまとめ
- 全員が休憩1時間を確保できるように、事務所の職員も休憩カバーのために現場に入る。
- 事務所のメンバーと介護スタッフの休憩時間をずらす
- 休憩中の職員は電話対応をしなくていい決まりを作る
- 休憩時間をカバーするために短時間勤務のスタッフを募集する
ステップ5:結論を出して実践する

意見がまとまったら結論を出して、実践することを明確にします。
テーマ「残業を減らそう」の結論(実践すること)
- 全員が休憩1時間を確保できるように、相談員、ケアマネが休憩カバーのために現場に入る。
- 事務所のメンバーは同時に休憩に入らないで時間をずらす
- 休憩中の職員は電話対応をしなくていい決まりを作る(休憩室に電話を置かない)
- 休憩時間をカバーするためのスタッフを募集する(11:00~16:00まで)
上記のことを実践した結果、スタッフ全員がしっかり1時間休憩できるようになりました。
会議で決まって実践したことを次回の会議で確認しながら業務改善をしていきましょう。
「PDCAサイクル」「OODAループ」で業務改善する方法はこちら
介護施設の業務改善をする方法「PDCAサイクル」と「OODAループ」がポイント!
まとめ:ブレインストーミングで活発な意見交換をしよう
この記事のおさらいをします。
まずは事前に議題を周知します。
次回ユニット会議の議題
- 残業を減らす
- 利用者〇〇さんの対応について(食事、排泄)
- 感染症対策の強化について

リーダーは意見を出しやすい雰囲気を作る
「何でもいいから思いついたことを言ってみてください」
リーダーの心得についてはこちら
介護リーダー、ユニットリーダーが持つべき「8つの心得」をわかりやすく解説

ブレインストーミングに自由に意見を出してもらいましょう。
準備するもの:ペン、付箋、ホワイトボード
「10分間」「意見が20個出るまで」などルールを決める
絶対に他の人の意見を批判しない
質より量でどんどん意見を出してもらう
出た意見を付箋やホワイトボードに書いていく
スタッフの意見を組み合わせたり、他のスタッフの意見に自分の意見をつけ足すと新しいアイデアになる。

アイデアをまとめて結論を出す。
実践してどうだったかを次回の会議でも確認する。
PDCAサイクルを回していきましょう。
業務改善して快適に働きたいですね。
最後まで読んでくれた、あなたを応援しています。
では、また。
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