介護職で仕事に行きたくない朝はどうする?|休む目安と5つの対処法

介護職で仕事に行きたくない朝はどうする?休む目安と5つの対処法

「朝起きた瞬間から、仕事に行きたくない……」

「駐車場まで来たけど、職場に入る気力がない」

介護の仕事をしていると、そんな朝もあります。

ぼくは過去に、上司の車を見るだけで吐き気がして、職場へ行けなくなった時期がありました。

結論から言うと、仕事に行きたくない朝に、いきなり「辞めるか」「我慢して続けるか」を決める必要はありません。

最初に決めるのは「今日はどうするか」です。

体調が悪く出勤自体が難しいなら、まず休む。

出勤はできそうだけれど「行きたくない」が何度も続いているなら、原因を整理する。

そのあとで「介護の仕事が嫌なのか」「今の職場が嫌なのか」を分けて考えればいいです。

この記事の結論

  • 今つらいなら、退職の判断より先に「今日休むか」を考える
  • 「仕事に行きたくない」が続くなら、原因を放置しない
  • 「介護が嫌」と「今の職場が嫌」は分けて考える
  • 辞める・我慢するの二択にしなくていい

【筆者紹介】
介護業界15年以上の現役介護士(施設勤務)
※現場経験と公的データ(厚労省など)をもとに執筆しています。
【所持資格】
介護福祉士/ケアマネ/上級心理カウンセラー

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目次

介護職で仕事に行きたくない朝は、まず「今日どうするか」を決める

朝からつらいときに、5年後や10年後の働き方まで考える必要はありません。

まず、今の状態を確認してみてください。

今の状態今日の行動
吐き気・動悸など体調不良がある、涙が出る、家から出られないほどつらい無理に出勤せず、職場へ連絡して休むことを優先
出勤はできそうだが「行きたくない」が何度も続いている今日を乗り切ったあと、原因を1つ書き出す
夜勤明けや忙しい勤務のあとなど、一時的な疲労が大きい休息を取り、同じ状態が繰り返すかを見る

これは病気かどうかを判断するチェックではありません。

ただ、吐き気などの身体症状が強い、生活にも影響している、出勤すること自体が難しい状態が続くのであれば、「気合いで行く」だけで解決しようとしないでください。

必要に応じて医療機関への相談も検討しましょう。厚生労働省の「こころの耳」では、働く人向けのセルフチェックや相談窓口、医療機関検索を利用できます。

【仕事に行きたくない朝の判断フロー】

介護職が仕事に行きたくなくなる5つの原因

「行きたくない」と感じる原因は、人によって違います。

原因が違えば、解決策も変わります。

原因よくある状態
人間関係怖い上司、お局、先輩、職場の派閥などに会いたくない
人手不足・仕事量忙しすぎる、仕事が自分に偏る、休憩できない
夜勤・勤務形態夜勤が多い、不規則勤務で疲れが取れない
やりがい・仕事内容何のために働いているのか分からない、介護が楽しくない
給料・待遇仕事量や責任に対して給料が見合わないと感じる

とくに、人間関係が原因なら「自分が介護職に向いていない」と結論づける必要はありません。

介護そのものではなく、特定の上司や先輩、職場の雰囲気が原因になっている可能性があるからです。

人間関係がいちばんつらい人は、介護職の人間関係がつらい原因と対処法で、原因をもう少し細かく整理できます。

逆に「以前は楽しかったのに、最近は介護の仕事そのものに意味を感じられない」という人は、介護の仕事にやりがいを感じない理由も参考にしてください。

【介護職が仕事に行きたくなくなる5つの原因】

【体験談】ぼくは上司の車を見るだけで吐き気がした

ぼく自身、「仕事に行きたくない」で済まない状態になったことがあります。

当時の職場には、威圧的な上司がいました。

出勤して駐車場にその上司の車があるだけで吐き気がして、「今日もまた、地獄のような一日が始まる」と思うだけで憂うつになりました。

職場まで向かっても、途中で引き返して「体調が悪いので休みます」と電話したこともあります。

休んだあとには、自己嫌悪になりました。

「みんな働いているのに、自分だけ休んでしまった」

そんなふうに考えていました。

でも、出勤すらできない状態になったとき、ぼくは「もう限界なんだ」と考えました。

仕事はいくらでもあります。でも、自分の身体と心は一つしかありません。

ぼくは身体と心が壊れる前に、その職場から離れる選択をしました。

もちろん、ぼくの体験がそのままあなたにも当てはまるとは限りません。

ただ、「仕事に行きたくない自分は甘えているだけ」と決めつけて、身体に出ている変化まで無視する必要はないと思っています。

メンタル面のつらさや限界サインを詳しく整理したい人は、介護職でメンタルがやられる原因7選|限界サインと今日できる対処法を読んでみてください。

「介護が嫌」なのか「今の職場が嫌」なのかを分けて考える

少し落ち着いたら、次にここを考えてみてください。

自分への質問考えるポイント
嫌なのは介護そのもの?利用者さんへの介助や介護業務自体を今後もしたくないのか
嫌な人がいない日でも行きたくない?特定の上司・先輩・同僚が原因になっていないか
何か1つ変われば続けられそう?夜勤、勤務日数、人間関係、仕事量、給料などを変えれば続けられるか

ここはかなり大事です。

「介護職に向いていない」と思っていたのに、実際は今の職場が合っていないだけということがあります。

反対に、職場を変えても介護業務そのものを続けたくないのであれば、介護業界以外まで含めて考えて構いません。

どちらが正解という話ではありません。

「自分は何から離れたいのか」をはっきりさせることが、次の行動を決めるヒントになります。

【「介護が嫌」と「今の職場が嫌」の切り分け】

介護の仕事に行きたくないときの5つの対処法

1.つらい日は休む

体調が悪く、仕事をするのが難しい状態なら、まず休む選択があります。

介護は利用者さんの身体や生活に直接関わる仕事です。

心身ともに余裕がない状態で無理を重ねるより、一度休んで状態を整えることも大切です。

休む場合は、勤務先のルールに沿ってできるだけ早めに連絡しましょう。

2.一人で抱えず相談する

相談相手は、必ずしも職場の人でなくて構いません。

信頼できる家族や友人でもいいですし、勤務調整や業務負担の問題なら上司へ相談する方法もあります。

職場では話しにくい悩みなら、厚生労働省の「こころの耳」相談窓口のような外部相談先もあります。

3.勤務や仕事量を変えられないか相談する

仕事に行きたくない原因が、介護そのものではないこともあります。

たとえば、夜勤が多すぎるなら夜勤回数を相談する。特定の業務が集中しているなら分担を見直す。人間関係なら配置や勤務の組み合わせを相談する。

自分一人では変えにくくても、職場として調整できる問題はあります。

4.今の職場以外も見てみる

他の職場を見ることと、今すぐ転職することは別です。

求人を見るだけでも、給料、休日、夜勤回数、施設形態などを比較できます。

「ここで働き続けるしかない」と思っていると、選択肢がないように感じてしまいます。

でも、外を見てから「やっぱり今の職場で働こう」と決めてもいいんです。

5.何度も繰り返すなら、働き方そのものを見直す

一晩寝たら「今日は行けそう」と思える日もあります。

一方で、休んでも相談しても「行きたくない」が繰り返され、原因も改善されないのであれば、今の働き方を続けることが本当に自分に合っているのか考える段階です。

ここでも、答えを「退職する」「我慢する」の二択にする必要はありません。

休む、勤務を変える、異動する、他の職場を見る、転職する。

いくつか選択肢があります。

「あと半年だけ頑張る」が逆効果になることもある

以前のぼくは、「○月まで頑張る」「目標まで働いたら辞める」のように仕事へゴールを作る方法も使っていました。

これは、少し気持ちが重い程度なら役立つ場合があります。

ただし、すでに身体に症状が出ていたり、出勤すること自体が難しくなっていたりする人に、「あと半年だけ我慢しよう」とは言えません。

我慢できるかどうかではなく、今の働き方を続けても大丈夫なのかを考えてください。

介護職は、我慢するために働いているわけではありません。

でも、だからといって今日すぐ辞めなければならないわけでもありません。

ぼくは「辞めるか、我慢するか。その二択じゃなくていい」と思っています。

介護職で仕事に行きたくないときのよくある質問

仕事に行きたくないのは甘えですか?

「行きたくない」と感じただけで、甘えとは判断できません。

誰でも疲れて仕事へ行きたくない日はあります。

大事なのは、その状態が一時的なのか、繰り返しているのか、生活や体調にまで影響しているのかを見ることです。

当日の朝に休んでもいいですか?

体調不良などで勤務が難しいのであれば、勤務先のルールに従って連絡し、休む判断もあります。

無断欠勤は避け、できるだけ早く連絡してください。

仕事に行きたくないなら転職した方がいいですか?

必ずしもそうではありません。

まず「介護そのものが嫌なのか」「今の職場が嫌なのか」を分けて考えてみてください。

勤務調整や人間関係の改善で続けられることもあります。一方で、相談しても改善しない、つらさが何度も繰り返すのであれば、職場を変えることも現実的な選択肢です。

まとめ|今日は「辞めるか」ではなく「自分をどう守るか」を決めよう

仕事に行きたくない朝は、将来のことまで一気に決めなくて大丈夫です。

まず今日の自分の状態を確認してください。

休む必要があるなら休む。出勤できるなら、帰宅後に「何が嫌だったのか」を1つだけ整理する。

そして、仕事に行きたくない状態が繰り返すなら、介護そのものが嫌なのか、今の職場が嫌なのかを分けて考えましょう。

ぼく自身、上司の車を見るだけで吐き気がするところまで我慢した経験があります。

今振り返ると、もっと早く「今の職場以外にも選択肢がある」と考えてもよかったと思っています。

やさしく自分の気持ちを受け止める。でも、本当にしんどいなら「まだ頑張れる」とごまかさない。

それくらいでいいと思います。

「休むだけでいいのか、それとも辞めた方がいいのか」で迷っている人へ

次は、今の職場を続ける・辞める判断基準を整理してみてください。

介護職の悩みをいったん全体から整理したい人は、介護職の悩み9選|原因・対処法と辞める判断基準も参考にしてください。

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この記事を書いた人

【介護業界15年以上】
資格:介護福祉士、介護支援専門員、上級心理カウンセラー
施設のリーダーで採用から教育に関わる
現役介護士ならではの「体験談」や「介護現場の声」を発信しています。
「ブラック企業」から「ホワイト企業」に転職した経験を活かし、転職に失敗しない方法も紹介しています。

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