介護職の大変なことランキング 解決策を現役介護士が紹介

介護職の大変なことランキング 解決策を現役介護士が紹介

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介護職は大変そうなイメージですよね。

実際はどうなのでしょうか?

この記事では、厚生労働省が調査した「介護職の労働条件等の悩み・不安・不満等」を参考に、介護職の大変なことをランキング形式で解説しています。

記事の後半では「介護職が負担を軽減するコツ」を紹介するので、最後まで読めば”楽に働く方法”がわかりますよ。

では、さっそく見ていきましょう。

<介護職の大変なことをランキング>

1位:人手が足りない(53.0%)

2位:仕事内容のわりに賃金が安い(39.6%)

3位:有給休暇が取りにくい(34.2%)

4位:身体的負担が大きい(29.9%)

5位:精神的にきつい(26.7%)

6位:業務に対する社会的評価が低い(26.4%)

7位:休憩が取りにくい(24.5%)

出典:厚生労働省「介護労働の現状」

<介護職が負担を軽減するコツ>

  • 業務改善する
  • 副業で収入アップ
  • 正しい介助方法を身につける
  • ストレスを解消する
  • 介護福祉士の資格を取得する
  • 労働環境がよい職場に転職する

この記事を書いた人

名前:介護おじさん
年齢:42歳
資格:介護福祉士、介護支援専門員
☑介護士歴14年目

☑介護施設のリーダー職

☑ブラック企業からホワイト企業に転職

☑介護職のためになる情報を発信中

筆者の詳しい経歴はこちら

スーパーの精肉担当(超ブラック企業)
 毎日6時~21時までの長時間労働で体力の限界

本屋の店長(普通の企業)
 面接など職員の採用にかかわるが会社倒産

ITの会社で営業(超ブラック企業)
 きついノルマ・飛び込みの営業で精神消耗

CADオペレーター(ブラック企業)
 休みなし、こき使われまくりで精神崩壊

福祉用具専門相談員(ブラック企業)
 上司のパワハラがエグすぎて精神の限界

介護士(ホワイト企業) ☚今ここ
 転職の失敗を繰り返して介護士に落ち着く

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目次

介護職の大変なことランキング

考えている介護士のイメージ画像

厚生労働省「介護労働の現状」によれば、介護職の労働条件等の悩み・不安・不満等は次のようになっています。

出典:厚生労働省「介護労働の現状」

<介護職の大変なことをランキング>

1位:人手が足りない(53.0%)

2位:仕事内容のわりに賃金が安い(39.6%)

3位:有給休暇が取りにくい(34.2%)

4位:身体的負担が大きい(29.9%)

5位:精神的にきつい(26.7%)

6位:業務に対する社会的評価が低い(26.4%)

7位:休憩が取りにくい(24.5%)

出典:厚生労働省「介護労働の現状」

人手が足りない

介護業界は人手が足りていません。

人手が足りないと次のようなことが起きます。

  • 有給休暇が取りにくい
  • 身体的負担が大きい
  • 精神的にきつい
  • 休憩が取りにくい

公益財団法人介護労働安定センターによると、介護事業所全体において62.6%もの施設が人手不足を感じていて、深刻な状況にあることがわかります。

ぼくが10年以上介護現場にいて感じる、人手不足の原因は下記の2点です。

  • 介護職員の募集や定着が難しい
  • 介護職員初任者研修の講習と現場のギャップ

詳しくはこちら介護業界はなぜ人手不足なのか?現場の介護士が肌で感じることを参考にしてください。

仕事内容のわりに賃金が安い

介護職は夜勤があり長時間労働です。

認知症の方の対応で、心身共にクタクタ。

ハードな仕事内容のわりに賃金が安いと感じてしまいます。

厚生労働省「令和4年度介護従事者処遇状況等調査結果」(P194)によると、介護職員(月給者)の平均月収は31万8,230円です。31万8,230円×12か月=年収は約381万円となります。

一方、国税庁「令和4年分 民間給与実態統計調査結果」によると、日本の平均年収は458万円です。

調査の結果から、介護士の平均年収は、日本の平均年収よりも約77万円低いことがわかります。

介護士の仕事内容はこちら【必見】介護士の仕事内容が一目でわかる!実際に働く介護福祉士が解説するよ

有給休暇が取りにくい

有給休暇を取りたくても、なかなか言えません。

なぜなら、人手不足の事業所では、ギリギリの人数でシフトを回しているからです。

有給休暇を取る人がいない職場では、自分だけが有給休暇を取りにくいでしょう。

有給休暇をカバーするために、誰かが休日出勤しなければいけないこともあります。

自分が有給休暇を取ると誰かに迷惑がかかると思うと、なかなか言えないですね。

身体的負担が大きい

介護職は立ち仕事が多く、ナースコールやセンサーマットの対応で走ることもあります。

夜勤では16時間勤務で、ワンオペなら仮眠を取ることもできません。寝不足のまま仕事をすると身体的負担が大きいですね。

身体介助が大変

移乗介助や入浴介助はとくに身体的負担が大きい業務です。力のない職員が、体重の重い利用者さんを移乗するときは負担が大きくなります。

ボディメカニクスだけで対応するには限界があるので、2名で介助したり対策をしましょう。

精神的にきつい

介護職は精神的にきつい仕事です。

なぜなら、認知症のケアをしなければいけなかったり、人間関係の悪い職場があるからです。

利用者さんの転倒防止に神経を使ったり、職員に気を遣うので精神的に疲れてしまいます。

挨拶をしても無視するような職員もいますからね。

認知症ケアが大変

認知症のケアが大変な理由は、何度も同じことを言われたり、暴力・暴言もあるからです。

  • 「ごはんを食べていない」と何度も訴えられる
  • 「家に帰る」と自宅に帰ろうとされる
  • 利用者さんから叩かれたり、セクハラをされる
  • 利用者さんから無理難題を言われたり、怒鳴られる

介護士は聖人君子ではないので、さすがに疲れてしまいます。

人間関係が大変

介護職は人間関係が大変です。職員間の人間関係や、利用者さんや家族との関係で精神的に追い詰められます。

  • パワハラ上司
  • 意地悪なお局
  • 仕事を押しつける先輩
  • 理不尽な利用者さん
  • 無理難題を言ってくる家族

業務に対する社会的評価が低い

介護の仕事は「誰でもできる」と思われがちです。

介護施設等では無資格でも働けるので、誰でもできると思われるのでしょう。

たしかに、人材不足の業界なので、無資格未経験でも採用されます。しかし、認知症ケアは専門知識や経験が必要なので、うまくいかずに退職する人がいます。

「誰でもできる」と思って介護の仕事を始めると痛い目に合いますね。

体験談

ぼくの職場では、未経験で入社したはいいけれど、「思っていたのと違った」と退職するパターンが多いです。

休憩が取りにくい

業務が忙しくて1時間休憩できないことがあります。

休憩時間になっても利用者さんのナースコールが複数あれば、相方のスタッフを残して休憩に入るのが申し訳ない気持ちになりますから。

また、休憩中も利用者さんの見守りをしたり、利用者さんと一緒に食事をする職場もあります。休憩中も利用者さんと一緒にいると、休まりませんね。

解決策:介護職が負担を軽減するコツを紹介

介護士のイメージ

ここからは、介護職が負担を軽減するコツを紹介します。職場の労働環境が悪いときこそ、個人で打開していきましょう。

<介護職が負担を軽減するコツ>

  • 業務改善する
  • 副業で収入アップ
  • 正しい介助方法を身につける
  • ストレスを解消する
  • 介護福祉士の資格を取得する
  • 労働環境がよい職場に転職する

業務改善する:人手不足だからこそ効率的に働こう

介護職員の負担を軽減するために、業務改善をしましょう。これまで当たり前にしていた業務を見直すべきです。

「もっと効率的に働くにはどうするべきか?」をスタッフで話し合い、少しずつでも改善していきましょう。

業務改善のコツは過去記事のこちら介護施設の業務改善をする方法「PDCAサイクル」と「OODAループ」がポイント!

副業で収入アップ:行動して生活を豊かにしよう

収入が低くて生活が大変なら、副業をするべきです。

ぼくも副業をしています。

行動して生活を豊かにするのと、行動しないで貧しい生活をするのならどちらを選びますか?

行動しなければ何も変わりません。

行動して人生を変えましょう。

介護職の副業はこちら【知らなきゃ損】介護士の副業に単発バイトが選ばれる理由とは?

正しい介助方法を身につける:身体的負担を軽減

正しい介助方法を身につけると、無駄な力を使わないため、体の負担を軽減できます。

自己流で介助をしていると、腰を壊す危険がありますよ。

厚生労働省が推奨している介助方法はこちら【厚生労働省推奨】正しい介助方法マニュアル

介助方法は日々変化しています。

ぼくが介護の資格を取得した2010年頃は推奨されていた方法が、今ではNGだったりするので、定期的に知識をアップデートしましょう。

ストレスを解消する:精神的な負担を軽減

ストレスを解消して精神的な負担を軽減しましょう。趣味や没頭できることをするのがオススメです。

ぼくはストレスがたまるとサウナに行ったり、読書をしてリフレッシュしています。

関連記事はこちら介護職はなぜメンタルがやられるのか?原因7選と対処法を紹介

介護福祉士の資格を取得する:社会的評価と年収アップ

社会的評価と年収アップのために、介護福祉士の資格を取得することをオススメします。

体験談

介護士のやり方に口を出してくる家族がいたのですが、介護福祉士の資格を取得してからは何も言ってこなくなりました。

国家資格を取得することで、社会的評価が上がったと思える経験です。

「無資格=知識がない」と思っている人もいるのでしょう。

介護福祉士の資格を取得することで、資格手当が上がるので収入アップにもつながります。

関連記事はこちら【合格体験記】介護福祉士国家試験の勉強法と集中力を高めるコツ

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労働環境がよい職場に転職する:休日や休憩を確保しよう

労働環境がつらいのなら、転職したほうがいいでしょう。なぜなら、あなた個人の努力では労働環境や会社の方針を変えるのは困難だからです。

休日や休憩時間が少ないと心身共に疲弊してしまいます。

”今の職場は自分には合っていなかった”と割り切って、自分にピッタリの職場を見つけたほうが伸び伸びと働くことができますよ。

体験談

ぼくはブラック企業からホワイト企業に転職して、伸び伸びと働いています。

定年まで働けるビジョンがなかったので、転職を決意しました。

定年まで勤められるか?と長期的な視点で考えてみましょう。

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まとめ

今回は「介護職の大変なこと」をランキング形式で紹介しました。

おさらいすると、次のとおりです。

<介護職の大変なことをランキング>

1位:人手が足りない(53.0%)

2位:仕事内容のわりに賃金が安い(39.6%)

3位:有給休暇が取りにくい(34.2%)

4位:身体的負担が大きい(29.9%)

5位:精神的にきつい(26.7%)

6位:業務に対する社会的評価が低い(26.4%)

7位:休憩が取りにくい(24.5%)

出典:厚生労働省「介護労働の現状」

<介護職が負担を軽減するコツ>

  • 業務改善する
  • 副業で収入アップ
  • 正しい介助方法を身につける
  • ストレスを解消する
  • 介護福祉士の資格を取得する
  • 労働環境がよい職場に転職する

介護職は大変な仕事だからこそ、長く勤められるように、しっかりと対策をしていきましょう。

長く勤めるコツはこちら介護職を長く続けるコツ5選 勤続年数10年以上の現役介護士が伝授を参考にしてください。

最後まで読んでくれた、あなたを応援しています。

では、また。

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この記事を書いた人

【介護業界14年目】
資格:介護福祉士 介護支援専門員
施設のリーダー 採用から教育に関わる
モットー:やさしい介護
転職回数:5回

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