新人の頃、漂白剤を間違えて利用者さんの服を色落ちさせた話

新人の頃、漂白剤を間違えて利用者さんの服を色落ちさせた話

新人介護士だった頃、利用者さんの衣類を漂白しようとして、ぼくは使う薬剤を間違えたことがあります。

衣類用のワイドハイターを使うところを、消毒用のジアノックを入れてしまいました。

結果、衣類は色落ち。

「やってしまった……」と思いました。

今振り返れば、原因のひとつは単純です。

よく確認しないまま、「これだろう」と思い込んで使ってしまった。

でも、介護現場で15年以上働き、新人教育をする側にもなった今は、それだけで終わらせてはいけないと思っています。

ミスをした人に「次から気をつけて」で終わらせるより、どうすれば同じ間違いが起きにくくなるかを考えた方がいい。

あの失敗は、ぼくがそう考えるようになった経験のひとつです。

目次

新人のぼくには、薬剤の違いが当たり前ではなかった

介護施設では、いろいろな洗剤や消毒剤を使います。

長く働いているスタッフなら、容器を見ただけで「これは衣類用」「これは掃除用」「これは消毒用」と判断できるかもしれません。

でも、新人だったぼくには、その「当たり前」がまだありませんでした。

もちろん、分からなければ先輩に確認すればよかった。

そこはぼくの反省点です。

「たぶんこれだろう」と思い込まず、使用する前に確認していれば、衣類を色落ちさせずに済みました。

ただ、新人教育をする立場になってから、別の見方もするようになりました。

「知らない新人が悪い」で終わらせると、別の新人がまた同じ失敗をするかも。

新人にとって分かりにくいものなら、分かりやすくすればいいんです。

「気をつける」より、間違えにくい仕組みをつくる

この失敗をしてから、ぼくがいいと思ったのは、薬剤や洗剤の容器へ用途がすぐ分かるラベルを貼ることです。

たとえば、

  • 衣類用
  • 掃除用
  • 手指消毒用

というように、一目で用途が分かるようにする。

置き場所を分ける方法もあるでしょう。

施設によって使っている製品やルールは違いますが、大切なのは、スタッフの記憶だけに頼らないことだと思っています。

「ちゃんと確認してください」

「次から気をつけてください」

もちろん、それも必要です。

でも、人は間違えます。

ぼくも間違えました。

だからこそ、個人の注意力だけに任せず、間違いが起きにくい環境をつくる。

「誰が悪かったか」だけではなく、「次はどう変えれば同じことが起きにくいか」を考える。

介護現場の失敗は、この視点がすごく大事だと感じています。

新人介護士がミスを繰り返す原因や、失敗したあとに何を変えればいいのかは、新人介護士がミスばかりする原因と対策でも詳しくまとめています。

今は、ミスをした人を責める前に考えるようになった

新人だったぼくも、今では後輩へ仕事を教えたり、リーダーとしてスタッフへ声をかけたりする立場になりました。

そこで意識していることがあります。

ミスをした人を、いきなり責めないことです。

もちろん、何でも「大丈夫、大丈夫」で済ませるわけではありません。

利用者さんへ影響するミスなら、原因を確認して、必要な対応をしなければいけません。

でも、怒られるのが怖くてミスを隠したり、分からないことを聞けなくなったりする職場にはしたくないと思っています。

新人の頃のぼく自身が、「こんなことも知らないと思われたら恥ずかしい」と確認せずに進めてしまったからです。

だから今は、ミスが起きたときに、

  • 何が起きたのか
  • なぜ間違えたのか
  • 次から何を変えるのか

を考えるようにしています。

これは新人だけの話ではありません。

ベテランだって、忙しかったり、思い込んだりすれば間違えます。

介護現場でぼくが経験してきたほかの失敗や再発防止の考え方は、介護職の失敗エピソードと再発防止策にもまとめています。

あの頃のぼくに言うなら、「分からないなら聞いていい」

新人の頃は、分からないことだらけです。

先輩が普通にやっていることを見ると、「自分もこれくらい分かっていないとダメなのかな」と思うことがあります。

でも、15年以上働いた今なら分かります。

長く働いている人の「当たり前」と、新人の「当たり前」は違います。

分からないなら、聞けばいい。

聞かれた先輩も、「そんなことも分からないの?」で終わらせるのではなく、「分かりにくいところがあったのかもしれない」と一度考えてみる。

新人だけが頑張るのでも、教える側だけが頑張るのでもない。

両方が少しずつ変われば、失敗は減らせると思っています。

失敗したことより、失敗したあとに何を変えるか。

ぼくは、今回の失敗があったから、「本人が気をつける」だけではなく「間違えにくい仕組みをつくる」という視点を持てるようになりました。

もし今、ミスをして落ち込んでいるなら、自分を責めるだけで終わらせなくて大丈夫です。

「何を変えるか?」

そこをひとつ考えてみてください。

それだけでも、今日の失敗が大切な経験に変わります。


ぼく自身、介護現場でたくさん失敗してきました。ブログには書きにくい小さな失敗や、失敗したときに必要以上に自分を責めないための考え方は、無料メルマガ「介護職の心を守るメール講座」でも配信しています。

必要な方だけ、読んでみてください。

新人の頃、漂白剤を間違えて利用者さんの服を色落ちさせた話

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

【介護業界15年以上】
資格:介護福祉士、介護支援専門員、上級心理カウンセラー
施設のリーダーで採用から教育に関わる
現役介護士ならではの「体験談」や「介護現場の声」を発信しています。
「ブラック企業」から「ホワイト企業」に転職した経験を活かし、転職に失敗しない方法も紹介しています。

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次