【知らなきゃ損】介護職が利用者家族に情報を伝えるときのコツ

介護職が利用者家族に情報を伝えるときのコツ

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介護士

利用者さんの様子を家族に伝えたいけど、どう話せばいい?

介護士

クレームにつながらないように、慎重に伝えたい……

介護おじさん

介護士歴15年以上の筆者が、家族とのコミュニケーションを円滑にする「伝え方のコツ」を解説します。

家族と話すのって難しいですよね。

言い方ひとつで安心されることもあれば、不信感を持たれることも……

そこで、家族に信頼される「伝え方のポイント」を紹介します。

<介護職が利用者家族に情報を伝えるときのコツ>

  • 健康状態はデータで説明する
  • 具体的なエピソードを伝える
  • 専門用語や略語を避ける

この記事を読めば、余計なトラブルを避けてスムーズに情報共有ができるようになります。

介護現場で家族対応に悩んでいる方は、ぜひチェックしてください。

利用者家族と信頼関係を築きましょう。

【筆者紹介】
介護業界15年の現役介護士(施設勤務)
※現場経験公的データ(厚労省など)をもとに執筆しています。
【所持資格】
介護福祉士/ケアマネ/上級心理カウンセラー
【発信・活動】
X(旧Twitter):介護現場のリアルを発信
https://x.com/@kaigo3939
YouTube:文章が苦手でも、動画でサクッと理解
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note:介護現場の裏話&試験対策
https://note.com/gentle_ferret775
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通勤中に聞き流すだけ。試験に必要な知識が身につく
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目次

介護職が利用者家族に情報を伝えるときのコツ

介護士のイメージ画像

<利用者家族に情報を伝えるときのコツ>

  • 健康状態はデータで説明する
  • 具体的なエピソードを伝える
  • 専門用語や略語を避ける

利用者さんの状態を伝えるときは、

【健康状態】+【日常生活】を意識しましょう。

利用者さんの状態を伝えるときの例文

食事は主食10割、副食8割ほど召し上がり、血圧は120/70くらいで安定しています。

余暇活動では、同じテーブルの○○さんや、○○さんと一緒に折り紙で鶴を作っていました。お互いの作品を見せ合い、誰が一番上手にできたかを笑顔で話し合っていました。

介護施設では利用者さんの普段の様子がわからないので、利用者家族は詳しい情報を知りたいものです。

介護職の説明が悪いと正確な情報が伝わらずに、

「そんなこと聞いていなかった」などトラブルの原因になるでしょう。

失敗談

ぼくは新人のころ、利用者家族に施設での様子を聞かれて「問題ありません」と答えたところ、「どのように問題がないのか」「そもそもうちの親が問題児なのか」とお叱りを受けたことがあり、正確な情報を伝える大切さを身をもって知りました。

一度失った信用を取り戻すのは大変ですので、

正確な情報を伝えるコツを解説します。

では、さっそく見ていきましょう。

健康状態はデータで説明する

利用者さんの健康状態を聞かれたときは、数字やデータで説明しましょう。

「お元気です」など抽象的な言い方では、具体的にどのような状態なのか伝わりません。

次のように説明すると利用者さんの状態がわかりやすいですよ。

食事は主食10割、副食8割ほど召し上がり、血圧は120/70くらいで安定しています。

水分は一日1500mLくらい飲まれていて、お通じは2日に1回くらいのペースで見られています。

数字やデータで説明することで、情報の食い違いを避けることができます。

健康状態を伝えるときは、積極的に数字やデータで説明していきましょう。

具体的なエピソードを伝える

利用者さんの日常生活を伝えるときは、具体的なエピソードを伝えましょう。

なぜなら、「楽しそうに過ごされています」だけでは抽象的で伝わらないからです。

次のようにエピソードと絡めて、楽しんでいる様子を伝えましょう。

余暇活動では、同じテーブルの○○さんや、○○さんと一緒に折り紙で鶴を作っていました。お互いの作品を見せ合い、誰が一番上手にできたかを笑顔で話し合っていました。

レクリエーションのカラオケでは、みなさんの前で『青い山脈』を熱唱され、大きな拍手をもらっていました。自然とアンコールの声が上がり、まるでコンサートのようでした。

具体的なエピソードを伝えることで、利用者家族が頭の中でイメージしやすくなります。

専門用語や略語を避ける

利用者家族と会話するときは、専門用語や略語を避けましょう。

相手に伝わらないだけでなく、「相手の立場に立てない人」だと思われてしまいます。

相手に軸を置いて、理解できる言葉に言い換えましょう。

たとえば、「リハパン」と日常的に使っている略語を使わずに、「リハビリパンツ」と正式な名前で伝える感じです。

NG

ADLが低下してきているので、リハパンではなく、テープ止めを使用しています。

OK

トイレのときに立ち上がることが困難になってきているので、リハビリパンツではなく、テープ止めの紙オムツを使用してベッドの上で交換しています。

介護職が当たり前のように使っている言葉でも、一般の人にはわからないことがあります。

【専門用語・略語の例】

ADL日常生活動作
IADL手段的日常生活動作
PT理学療法士
OT作業療法士
ST言語聴覚士
SWソーシャルワーカー
ケアマネ介護支援専門員(ケアマネジャー)
ケアプラン介護サービス計画
サ責サービス提供責任者
カンファカンファレンス(本人、家族、専門職の会議)

つねに相手の立場に立って、わかりやすい表現で情報を伝える癖をつけたいですね。

家族への情報伝達が難しいのはなぜか?

家族への情報伝達って、現場だと地味に消耗しますよね。
「ちゃんと説明したのに…」が起きる。
しかも忙しい時間に限って起きる。

難しさの正体は、だいたいこの7つです。


1)家族は“安心したい”が先、事実はそのあと

家族がいちばん欲しいのは経緯より状態です。
でも介護士は、まず事実を並べがちです。

たとえば転倒。
介護士は「何時に、どこで、どう転んだ」を話す。
家族は「大丈夫なの?後遺症は?」が先。

すれ違い例
介護士「14時にトイレ前で尻もちです」
家族「なんで見てなかったんですか?」

家族の頭の中は、責任追及モードに入ります。
ここで防波堤になるのが、最初の一言。

使える一言
「転倒されたが、ケガはありません」
この一言で、落ち着いて話が聞ける状態になります。


2)家族は“理想の姿”で見ている

家族の中には、元気だった頃の姿が残っています。
だから現状の説明が受け入れにくい。

食事量が落ちた。
むせが増えた。
トイレが間に合わない。

介護士からすると「あるある」でも、
家族からすると「そんなはずない」です。

現場あるある
介護士「最近むせが増えています」
家族「家ではむせません。やり方が悪いのでは?」

家族はあなたを疑っているというより、
“現実”を受け入れるのが怖いだけです。
ここをわかっていると、言い方が変わります。


3)介護の言葉が“家族の言語”じゃない

ADL、嚥下、見守り、介助量。
介護士には普通でも、家族には暗号です。

専門用語は、理解できないと不信になります。
「ごまかしてる?」に変換されることもあります。

言い換え例
×「嚥下が落ちています」
○「飲み込む力が弱って、むせやすい状態です」

×「見守りが必要です」
○「ひとりで動くと転びやすいので、横に人が必要です」

言い換えは、相手のためというより、
自分を守るためでもあります。


4)家族は“点”で聞く、介護士は“線”で見ている

家族は面会や電話の一瞬で判断します。
介護士は24時間の流れで判断します。

だから、家族の質問はこうなります。
「今日、歩けてましたよね?」
「元気そうでしたよね?」

介護士側はこう言いたくなる。
「いや、全体として落ちてるんです…」

ここで効くのは“比較”です。
「先月は10分歩けたけど、今は3分で息切れします」
点が線になります。家族が理解しやすい。


5)家族は“罪悪感”を抱えていることがある

これ、言いにくいけど現実です。
施設に預けた罪悪感。
会いに来れない罪悪感。

罪悪感があると、人は防衛します。
防衛は、怒りや否定に変わります。


介護士「服薬が難しい日がありました」
家族「ちゃんと飲ませてください!」

怒りの奥にあるのは「私がそばにいないから…」です。
ここを刺激しない伝え方が必要になります。


6)「誰が言うか」で受け取り方が変わる

同じ内容でも、言う人で反応が変わります。
新人が言うと不安が増える。
ベテランが言うと安心する。

これも現場ではよくあります。
家族は情報だけでなく、
あなたの表情や声の強さも見ています。

だからこそ、最初は無理に背伸びしなくていい。
「確認して折り返します」を上手く使うのも技術です。


7)家族の中で“情報がねじれる”

キツいのはこれです。
あなたは娘さんに説明した。
でも息子さんには違う形で伝わる。

「聞いてない」
「そんな話じゃなかった」

家族内で情報が変形します。
ここがトラブルの温床になります。

対策の基本
・要点は短く
・数字を入れる
・次の方針を添える

「現状→理由→次の対応」
この順番がいちばん揉めにくいです。


介護現場の具体例:伝え方ひとつで空気が変わる

ケース:転倒(軽傷)

NG例(事実だけ)
「トイレ前で転倒しました。尻もちです」

これ、家族の頭に“最悪の映像”が流れます。

OK例(安心→事実→対応)
「転倒されましたが、ケガはありません。歩行はいつも通りです。痛みが出ないか、こまめに様子を見ます」

この順なら、家族の心拍数が下がります。


家族対応でやってはいけないNGな伝え方

NGのジェスチャーをする女性介護士のイメージ画像

家族対応って、内容そのものより。
「伝え方」で揉めることが多いです。

つまり。
NGを踏むと、同じ事実でも炎上します。
逆に言うと。
NGさえ避ければ、かなりラクになります。

ここでは現場でありがちな
「やってはいけない伝え方」を、
具体例つきで深掘りします。

NG1)結論を言わずに“前置き”から入る

家族が一番知りたいのはここです。
「大丈夫かどうか」
「命に関わるかどうか」

それを言わずに、
時系列から話し始めると。
家族の不安が爆上がりします。

NG例(時系列スタート)
「えーと、今日は14時頃に…」
「トイレ誘導の途中で…」
「ちょっとバランスを崩されて…」

この時点で家族は、
最悪の想像をしています。

OK例(結論ファースト)
「先に結論です。大きなケガはありません」
「尻もちで、赤みが少し出ました」
「いま歩行は普段通りです」

最初の一文で空気が変わります。


NG2)“曖昧ワード”でごまかす

曖昧な言葉は、家族にこう聞こえます。
「ちゃんと見てない?」
「責任逃れ?」

よくある曖昧ワードはこれです。
「たぶん」「ちょっと」「様子見」「いつも通り」

NG例
「ちょっと転びそうになって」
「たぶん大丈夫だと思います」
「とりあえず様子見で」

家族は納得しません。
“根拠が見えない”からです。

OK例(数と比較で固める)
「右ひじに2cmくらいの赤みです」
「出血はありません」
「痛みの訴えは今はありません」
「夕食前と就寝前に再確認します」

数字と行動があると、信用になります。


NG3)専門用語で押し切る

専門用語は、伝えた気になれる。
でも家族には刺さりません。
むしろ不信のタネになります。

NG例
「嚥下が落ちてます」
「ADLが低下してます」
「見守りレベルを上げます」

家族の頭の中はこうです。
「それって結局、どういうこと?」

OK例(小学生でもわかる言い換え)
「飲み込む力が弱って、むせやすい状態です」
「一人で立つとふらつくので、横に人が必要です」
「転びやすいので、トイレの前まで一緒に行きます」

“生活の場面”に落とすと伝わります。


NG4)家族の感情を否定する

家族が不安や怒りを出したとき。
それを正論で潰すと、火に油です。

NG例
家族「なんでそんなことになったんですか!」
介護士「こちらも忙しいので…」
介護士「それは仕方ないです」
介護士「でも前からそういう傾向が…」

ここで家族は、
「言い訳された」と感じます。

OK例(感情→事実→対応)
「ご心配をおかけしてすみません」
「いま分かっている事実をお伝えします」
「再発防止として、ここを変えます」

謝罪は“悪いことを認める”じゃない。
“相手の不安を受け止める”です。


NG5)誰のせいかを匂わせる

これは現場で起きがちです。
責任を分散したくなる瞬間がある。
でも家族には見抜かれます。

NG例
「その時、職員が少なくて…」
「担当が新人で…」
「夜勤帯だったので…」

家族が受け取るのはこれです。
「つまり、体制が悪いってこと?」
「じゃあ責任は誰?」

OK例(体制は“対策”として語る)
「同じ状況でも起きないように」
「誘導の手順を統一します」
「必要な場面は二人体制に切り替えます」

“言い訳”ではなく“改善”として出す。
これで印象が変わります。


NG6)一気に情報を詰め込む

家族は、介護のプロではありません。
情報を詰め込むほど混乱します。
混乱すると、疑いになります。

NG例(盛り込みすぎ)
「体重が減って、食事量が落ちて、夜間不眠で、便秘で、血圧が…」

OK例(優先順位をつける)
「今日は大事な点が2つあります」
「①食事量が半分です」
「②むせが増えました」
「この2点への対応はこうします」

“論点を絞る”は、親切です。


NG7)次の一手がない(=放置に聞こえる)

家族が一番不安になるのは、ここです。
「で、どうするの?」
が見えない時。

NG例
「様子を見ます」
「気をつけます」

これ、家族にはこう聞こえます。
「何もしないの?」

OK例(観察ポイントと期限を言う)
「今日は痛み・腫れ・歩き方を確認します」
「変化があればすぐ連絡します」
「明日の午前にもう一度経過を共有します」

行動+期限。
これで安心が出ます。


NG8)家族内の伝言ゲームを放置する

娘さんに伝えた。
でも息子さんは聞いてない。
そこで「聞いてません!」が来る。

これ、よくある事故です。

NG例
「娘さんには伝えました」
(=あなたの家族内で解決して、に聞こえる)

OK例(共有の枠を作る)
「大事な内容なので、可能なら皆さんに同じ説明をしたいです」
「要点を短くまとめたメモもお渡しします」

“同じ情報を同じ形で”が最強です。


現場で使える「NG回避テンプレ」

迷ったら、この順で言えば事故りにくいです。

1)結論(安全・重大性)
2)事実(いつ・どこで・何が)
3)影響(痛み・生活への影響)
4)対応(こちらがやること)
5)共有(家族にお願いしたいこと)

この型は、マジで揉めにくいです。

よくある質問(Q&A)

忙しくて、ゆっくり説明できないときはどうすればいいですか?

結論だけは必ず先に伝えてください。
「大きなケガはありません」「命に関わる状態ではありません」
この一言があるだけで、家族は落ち着きます。
詳細は「後ほど改めて説明します」と区切るのも立派な対応です。

家族が感情的になって話を聞いてくれません。

正論を重ねず、まず感情を受け止めます。
家族は“説明”より“安心”を求めています。
「ご心配ですよね」「驚かれますよね」と一度受け止めてから、
事実と対応を伝えると話が通りやすくなります。

専門用語を使わないと説明が長くなりませんか?

長くなっても、噛み砕いたほうがトラブルは減ります。
専門用語は早いですが、誤解されやすいです。
「生活の中で何が困るか」に置き換えると、
家族の理解と納得が一気に進みます。

クレームっぽい言い方をされたとき、どう対応すべきですか?

反論せず、事実と今後の対応に集中します。
責任の話に入ると長引きます。
「いま分かっている事実」と「これからの対策」を淡々と伝える。
感情と事実を切り分ける意識が大切です。

家族の言っていることと、現場の認識が違うときは?

比較と具体例で説明します。
「以前は◯分歩けていましたが、今は△分で疲れます」
このように“変化”を示すと納得されやすいです。
否定せず、事実を並べるのがコツです。

新人や経験が浅い職員が説明しても大丈夫ですか

問題ありませんが、無理はしないほうが安全です。
不安な場合は
「確認して折り返します」
「上司と共有してからお伝えします」
この一言で、信頼は下がりません。

まとめ

今回は「介護職が利用者家族に情報を伝えるときのコツ」について解説しました。

おさらいすると、次のとおりです。

<利用者家族に情報を伝えるときのコツ>

  • 健康状態はデータで説明する
  • 具体的なエピソードを伝える
  • 専門用語や略語を避ける

利用者家族と会話するときは、上記のことを意識してより良い関係を築きましょう。

一度失った信用を取り戻すのは大変なので、失礼のないように注意しなければいけませんね。

この記事を最後まで読んだ、勉強熱心な方なら大丈夫です。

あなたを応援しています。

では、また。

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この記事を書いた人

【介護業界15年目】
資格:介護福祉士、介護支援専門員、上級心理カウンセラー
施設のリーダーで採用から教育に関わる
現役介護士ならではの「体験談」や「介護現場の声」を発信しています。
「ブラック企業」から「ホワイト企業」に転職した経験を活かし、転職に失敗しない方法も紹介しています。

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