介護職の転職で失敗しない7つの方法|現役介護士の失敗談と職場選びのコツ

介護職の転職で失敗しない7つの方法|現役介護士の失敗談と職場選びのコツ

介護職の転職で失敗しない7つの方法|現役介護士の失敗談と職場選びのコツ

「今の職場を辞めたい。でも、次の職場も同じだったらどうしよう……」

介護職の転職で怖いのは、せっかく環境を変えたのに「前の職場のほうがよかった」と後悔することですよね。

ぼく自身、以前の転職では1つの情報源だけで求人を探し、施設見学もしないまま入職しました。振り返ると、転職先を判断するための情報が足りていませんでした。

その後は施設見学や情報収集を重視するようになり、現在の職場では15年以上働いています。

介護職の転職で失敗を減らすコツは、「いい求人を探すこと」だけではありません。自分の条件・実際の職場・最終的な労働条件を順番に確認することです。

この記事では、介護現場で15年以上働いてきたぼくの失敗談も交えながら、転職前に何を確認すればいいのかを具体的に解説します。

この記事の要約

  • まず「次の職場で何を変えたいか」を決める
  • 求人票だけで決めず、複数の情報を重ねて確認する
  • 可能なら施設見学をして、自分の目で職場を見る
  • 面接では人員・残業・休憩・教育体制まで具体的に聞く
  • 入職を決める前に、労働条件を書面で確認する
【介護職の転職で失敗を減らす「条件・現場・書面」の3ステップ】
目次

結論|介護職の転職で失敗を減らすには「確認不足」を減らす

転職先に入る前に、その職場のすべてを知ることはできません。

人間関係も利用者さんの状態も、配属される部署も変わります。「絶対に失敗しない職場」を事前に見抜くのは難しいでしょう。

だからこそ大切なのは、分からないことをゼロにしようとするのではなく、確認できることを確認してから決めることです。

ぼくなら、転職先を次の3段階で確認します。

転職前の3段階チェック

  • 条件:自分が転職で何を変えたいのか
  • 現場:求人票と実際の職場にズレがないか
  • 書面:給与・勤務時間・休日など最終条件に間違いがないか

転職サイトや転職エージェントを使うかどうかは、その後です。

サービスを使えば失敗しないわけではありません。情報を集め、最後は自分で確認して決める。この順番は変えないほうがいいと考えています。

ぼくが介護職の転職で失敗した原因は2つあった

ぼくには、転職先選びで失敗した経験があります。

今振り返ると、原因はかなりシンプルでした。

ぼくの失敗談

  • ハローワークだけで求人を探して応募した
  • 職場見学をせず、そのまま面接・入職へ進んだ

ハローワークが悪かったわけではありません。今振り返ると、ひとつの情報だけで判断したぼくの情報収集が甘かったと思っています。

面接の日程を伝えられたときも、そのまま進めてしまいました。「その前に施設を見学させてください」と、自分から聞けばよかったんです。

当時のぼくは「求人を見つけること」に意識が向いていました。

でも、本当に必要だったのは、その職場が自分に合っているか確認することでした。

求人を見つけることと、働く職場を決めることは別です。

介護職が転職で失敗しないための7つの方法

ここからは、転職前に確認しておきたいことを7つの順番で解説します。

1.「今の職場で何を変えたいのか」を先に決める

求人を見る前に、まず転職理由を整理してください。

たとえば「今の職場が嫌」という気持ちだけで求人を見ると、月給が少し高い、家から近いなど、目立つ条件だけで決めやすくなります。

そうではなく、次の職場で何を変えたいのかまで具体的にします。

最初に整理すること

  • 絶対に変えたいこと
  • できれば変えたいこと
  • 今の職場のままでよいこと

たとえば「人間関係がつらい」が転職理由なら、単純に給料だけ上がっても悩みは解決しません。

「残業を減らしたい」「年間休日を増やしたい」「夜勤回数を減らしたい」「通勤30分以内」など、できるだけ確認できる条件へ変換します。

ぼくなら、まず絶対に変えたい条件を3つ程度に絞ります。

2.求人は同じ項目で比較する

求人ごとに見る場所が違うと、比較が難しくなります。

月給だけを見るのではなく、候補になった求人は同じ項目で並べてください。

確認項目見るポイント
給与基本給・手当・夜勤手当・賞与
勤務早番・遅番・夜勤の有無と回数
休日年間休日・希望休・有休
残業平均時間だけでなく実際の退勤状況
通勤距離・時間・冬季や渋滞時も含める
仕事内容身体介護・送迎・レク・委員会など
教育OJT・研修・独り立ちまでの流れ

特に給与は「月給○万円」だけで判断しないようにしましょう。

夜勤手当込みなのか、基本給はいくらなのか、想定されている夜勤回数は何回なのかで実態は変わります。

求人同士を同じ物差しで比べると、「なんとなく良さそう」で決めるのを防ぎやすくなります。

3.求人票だけで決めず、複数の情報を重ねる

求人票は重要な情報源ですが、それだけで職場のすべては分かりません。

ぼくなら、次の情報を組み合わせます。

情報は1つに絞らない

  • 求人票
  • 法人・施設の公式サイト
  • 公的な介護事業所情報
  • 施設見学
  • 必要なら転職エージェントから得た情報

介護事業所については、厚生労働省の介護サービス情報公表システムも確認できます。

事業所によって、従業者の状況や研修などの情報を確認できるため、求人票とは別の角度から見る材料になります。

口コミも参考にはなりますが、書いた人の立場や時期によって印象は変わります。ひとつの口コミだけで良い・悪いを決めないほうが安全です。

4.可能なら施設見学をして「自分が働く姿」を想像する

ぼくが転職先を選ぶときに、かなり重視しているのが施設見学です。

求人票だけでは分からなかったことを、自分の目で確認できるからです。

ぼくの施設見学体験

異業種から介護職へ転職するとき、ぼくは複数の施設を見学しました。

日中なのに暗く、どんよりしていると感じた施設。入った瞬間に不快な臭いを感じた施設。挨拶をしても、目を合わせず会釈だけだった施設もありました。

求人票を見た段階では良さそうに思っていたのに、実際に行くと「ここで自分が笑顔で働いている姿」を想像できませんでした。

一方、現在の職場を見学したときは笑顔で迎えてもらい、職員と利用者さんが楽しそうに風船バレーをしていました。「自分も輪に入りたい」と思えたことが決め手です。

その職場で15年以上働いています。

もちろん、数十分の見学だけで職場のすべてを判断できるわけではありません。

それでも、実際に足を運ばなければ気づけない違和感はあります。

施設見学で見るポイント

  • 職員の表情や挨拶
  • 利用者さんの表情
  • 職員同士のコミュニケーション
  • 施設内の清潔感や設備
  • 自分がここで働く姿を想像できるか

申し込み方法や服装、当日のチェックポイントは、介護施設を見学する方法とチェックポイントで詳しく解説しています。

【介護施設見学で確認する5つのポイント】

5.面接では「実際はどうですか?」まで聞く

「年間休日○日」「研修制度あり」「残業少なめ」と書いてあっても、実際の働き方までは分からない場合があります。

そこで面接では、抽象的な質問ではなく数字や具体的な運用を聞きます。

確認したいこと質問例
人員体制「日中と夜勤は、通常何人で対応していますか?」
残業「最近の残業は月にどれくらいありますか?」
休憩「休憩はどのように交代して取っていますか?」
教育「中途入職者は、誰がどのように教える流れですか?」
配属「配属予定の部署と、異動の可能性を教えてください」
募集理由「今回の募集は増員でしょうか、欠員補充でしょうか?」

質問に完璧な答えが返ってくるかより、具体的に説明してくれるか、曖昧な部分を曖昧なままにしないかも見ています。

また、介護施設は同じ法人どころか、同じ施設でもユニットや部署によって雰囲気が変わることがあります。

ぼく自身、おおらかなリーダーのときはスタッフが楽しそうに働いていたのに、リーダーが変わると退職希望者が出たり、新人が短期間で辞めたりした経験があります。

「この会社は評判がいい」だけではなく、「自分が実際に配属される職場はどうか」まで確認することが大切です。

6.転職エージェントは「情報源のひとつ」として使う

自分だけでは確認しにくい情報を集めたいなら、介護職向けの転職エージェントを使う方法もあります。

ただし、ぼくは「転職エージェントを使えば失敗しない」とは考えていません。

求人情報を集めたり、条件を整理したり、施設について質問したりするための情報源として使うイメージです。

実際に相談して分かったこと

ぼくがレバウェル介護へ希望条件を伝えたときは、「今は条件に合う求人はありません」とはっきり教えてもらいました。

マイナビ介護職へ相談したときも、今すぐ転職するつもりはなく、まず情報収集したいことを伝えています。

希望していた条件に合う求人がなかったときには、「今はまだ仕事を辞めないほうがいいですよ」というアドバイスも受けました。

この経験から、転職活動を始めたからといって、必ず転職しなくてもいいと感じています。

求人を知った結果、「今の職場に残る」と判断してもいい。それも情報収集をした意味があります。

一方で、担当者との連絡が必要だったり、希望と違う求人を紹介されたりする場合もあります。紹介された求人をそのまま信用せず、自分でも求人票・公式情報・施設見学を確認してください。

転職エージェントそのものの選び方は、介護職向け転職エージェントの選び方7選で詳しく解説しています。

7.入職を決める前に労働条件を書面で確認する

最後に忘れてはいけないのが、労働条件の確認です。

面接で「残業は少ないですよ」「夜勤は月4回くらいです」と言われたとしても、口頭説明だけで判断しないようにします。

厚生労働省では、採用時に賃金、労働時間、休日、就業場所、業務など一定の労働条件を明示するルールを示しています。2024年4月からは、就業場所や業務の「変更の範囲」なども明示事項に追加されています。

詳しくは厚生労働省「労働条件の明示」で確認できます。

内定が出たら、「採用されたから安心」ではなく、聞いていた条件と書面の内容が合っているか確認してから最終判断しましょう。

入職前の最終確認

  • 基本給・各種手当
  • 勤務時間・休憩
  • 休日・休暇
  • 勤務地と異動の範囲
  • 仕事内容と変更の範囲

「良い介護施設」を探すより、自分に合う職場を探す

転職活動をしていると、「ホワイトな介護施設はどこ?」「評判のいい施設なら失敗しない?」と考えたくなります。

でも、働きやすさは人によって違います。

たとえば、夜勤が多くても収入を重視したい人もいれば、年収が少し下がっても日勤中心で働きたい人もいます。

大規模施設で分業されているほうが働きやすい人もいれば、小規模施設で利用者さんとじっくり関わりたい人もいます。

「世間で良い職場」と「自分に合う職場」は同じとは限りません。

だから、転職先を選ぶ前に自分の条件を決めることが重要なんです。

働きやすい施設の判断軸をさらに確認したい方は、介護業界のホワイト企業の見分け方も参考にしてください。

反対に、避けたい職場の特徴は介護業界のブラックな職場の特徴と見抜き方でまとめています。

可能なら働きながら転職活動をするのもひとつの方法

今の職場で働き続けられる状況なら、先に退職せず、働きながら求人を比較する方法もあります。

収入がある状態なら、焦って次の職場を決める必要がありません。

条件の合う求人がなければ、いったん転職しないという選択もできます。

転職活動を始めることと、今の職場を辞めることは別です。

求人を見る、施設を見学する、第三者へ相談する。そこまで進めても、最終的に「今は残る」と決めて構いません。

ぼくは「辞めるか、我慢するか」の二択にする必要はないと思っています。

ただし、今の職場にいることで自分の安全を確保できないような状況では、無理に「働きながら」にこだわる必要はありません。自分の状況を優先してください。

すでに転職して「失敗したかも」と感じている場合

すでに転職して、「思っていた職場と違った」と感じている人もいるでしょう。

その場合、すぐに「また転職しなければ」と結論を出す前に、何が想定と違ったのかを整理します。

まず整理したいこと

  • 慣れていないから大変なのか
  • 面接時に聞いた条件と違うのか
  • 配属先だけの問題なのか
  • 職場全体の仕組みの問題なのか

配属や業務調整で改善できることなら、まず相談する方法もあります。

一方で、転職理由だった問題が次の職場でも繰り返されているなら、次の転職活動ではその項目を「絶対に確認する条件」へ追加します。

失敗した経験を、「自分は転職に向いていない」で終わらせる必要はありません。

次に確認すべきことが分かった経験として使えます。

介護職の転職で失敗しないためのよくある質問

施設見学は面接前でもできますか?

施設によって対応は異なりますが、見学を受け付けている施設はあります。施設へ直接確認するか、転職エージェントを利用している場合は担当者へ相談してください。

アポなしで訪問するのではなく、事前に予約して行きましょう。

口コミが悪い施設は避けるべきですか?

口コミだけで決めるのはおすすめしません。

口コミを書いた時期、部署、立場によって評価は変わります。気になる内容があれば、求人票や公式情報、面接、施設見学など別の情報で確認してください。

転職エージェントから紹介された求人は安心ですか?

「紹介されたから安心」と決めるのではなく、自分でも確認しましょう。

担当者へ求人を紹介した理由や、残業、人員、職場の雰囲気など、分かる範囲の情報を聞きます。そのうえで施設見学や労働条件の確認も行ってください。

転職活動を始めたら必ず転職しないといけませんか?

いいえ。求人を調べたり相談した結果、「今は転職しない」と判断する選択肢もあります。

今の職場と他の職場を比較したからこそ、残る判断ができる場合もあります。

まとめ|介護職の転職は「条件・現場・書面」を確認してから決めよう

介護職の転職で、入職前にすべてを見抜くことはできません。

それでも、確認不足は減らせます。

転職前にやること

  • 今の職場で何を変えたいか決める
  • 求人を同じ条件で比較する
  • ひとつの情報だけで決めない
  • 可能なら施設見学をする
  • 面接で実際の働き方を質問する
  • 必要なら転職エージェントも情報源として使う
  • 最終的な労働条件を書面で確認する

転職の目的は「転職すること」ではなく、今より自分に合う働き方を選ぶことです。

調べた結果、残るのもいい。条件のいい職場が見つかれば転職するのもいい。

大切なのは、周りに決めてもらうのではなく、自分で比較して納得して決めることだと思っています。

自分だけでは求人票以外の情報を集めにくい場合は、介護職向けの転職エージェントを比較して、必要な情報を持っているサービスがあるか確認してみてください。

条件に合う求人がなければ、応募しなくて大丈夫です。

転職に失敗しないコツ

スキマ時間を活用したい

【無料・登録・広告なし】介護業務がラクになる

知りたい情報がすぐに見つかる

介護職×心理カウンセラーが届ける

「辞める」か「我慢」の二択じゃない。
心を守りながら働きませんか?

「辞めたい」と思った日に読む
介護職の心を守る無料メルマガ
今なら、登録特典の限定記事
「職場で消耗した日の3分セルフケア」を配布中

にほんブログ村 介護ブログ 介護職へ
にほんブログ村 にほんブログ村 介護ブログへ
にほんブログ村 PVアクセスランキング にほんブログ村
介護職の転職で失敗しない7つの方法|現役介護士の失敗談と職場選びのコツ

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

【介護業界15年以上】
資格:介護福祉士、介護支援専門員、上級心理カウンセラー
施設のリーダーで採用から教育に関わる
現役介護士ならではの「体験談」や「介護現場の声」を発信しています。
「ブラック企業」から「ホワイト企業」に転職した経験を活かし、転職に失敗しない方法も紹介しています。

目次