介護職の面接で好印象を与える逆質問【7選】|印象が悪くなるNG質問も解説

悩む人

『何か質問はありますか?』と聞かれたときに、何を聞けばいい?

悩む人

逆質問って、どんな質問が評価されるの?

介護おじさん

介護士歴15年以上の筆者が、介護職の面接で好印象を与える逆質問と、絶対に避けるべきNG質問を徹底解説します。

逆質問は、面接官に「この人は意欲がある」「職場の雰囲気を理解しようとしている」と思ってもらえるチャンスです。

逆に、質問の内容によっては印象が悪くなり、不採用につながることも……

  • 【好印象な逆質問7選】働きやすさ・成長できる環境を確認!
  • 【NG質問】「休みは取れますか?」は聞き方次第でマイナス印象に!?
  • 逆質問をすることで「この人と一緒に働きたい!」と思われるポイント

この記事を読めば、面接の最後に自信を持って逆質問できるようになり、採用の可能性をグッと高められます。

介護職の転職を成功させたい方は、ぜひチェックしてください。

随時、情報を追加・更新していきます。

著者のプロフィール

名前:なお(介護おじさん)
年齢:43歳
【資格】

介護福祉士

介護支援専門員

上級心理カウンセラー
☑介護士歴15年目

☑介護施設のリーダー職

☑ブラック企業からホワイト企業に転職

職場で陰湿なイジメを受けた経験あり

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目次

介護職の面接で好印象を与える逆質問【7選】

1. 施設の理念をもとにした質問

面接志願者

「御社の理念として◯◯を掲げられていますが、具体的にどのような取り組みをされていますか?」

なぜこの逆質問をするのか?
施設のホームページやパンフレットを事前に確認し、その内容に触れながら質問することで、「この人は下調べをしてきた」と評価されます。

質問例

「ホームページで、”自立支援を重視する介護”と拝見しました。実際にどのような形で自立支援をされているのか、具体例を教えていただけますか?」

ここがポイント

理念だけでなく、「具体的にどのような形で実践しているのか?」まで踏み込むと、深い理解をしようとしていることが伝わります。


2. 施設の強みを引き出す質問

面接志願者

「他社と比べて、御社ならではの強みや特徴は何だと思われますか?」

なぜこの逆質問をするのか?
自分が働く環境の魅力を知ることができるだけでなく、「施設の良いところを聞いてくれる人」というポジティブな印象を与えられます。

質問例

「利用者様にとっても職員にとっても、”ここで良かった”と思えるような御社ならではの取り組みがあれば教えてください。」

ここがポイント!

「ただの求人情報に載っている内容」ではなく、現場の人だからこそ語れる部分を引き出せると、面接官の心にも残りやすくなります。


3. 現場の課題を意識した質問

面接志願者

「現在、御社が抱えている課題や、今後改善していきたい点があれば教えていただけますか?」

なぜこの逆質問をするのか?
現場のリアルな状況を知ることで、自分がどのように貢献できるかを考える材料になります。また、「課題に対して前向きに取り組む人材」として評価されるでしょう。

質問例

「どの職場でも課題や改善すべき点があると思いますが、御社が特に力を入れている改善点や、今後取り組みたいと考えていることがあれば教えてください。」

ここがポイント!

「課題を聞く=批判」ではなく、「どう改善しようとしているか」にフォーカスすると、前向きな印象を与えられます。


4. 利用者様との関わり方を意識した質問

面接志願者

「利用者様と接する際に、職員が大切にしていることは何ですか?」

なぜこの逆質問をするのか?
介護の仕事において、「利用者様との関係をどう築くか」を意識していることが伝わり、入職後の適応力が高いと評価されます。

質問例

「利用者様とのコミュニケーションの中で、職員の皆さんが特に大切にされている考え方や姿勢があれば教えてください。」

ここがポイント!

この質問をすると、「この人は人と関わることを大切にするタイプだな」と好印象を持ってもらいやすいです。


5. スキルアップに関する質問

面接志願者

「現場で活躍している職員の方に共通するスキルや特徴はありますか?」

なぜこの逆質問をするのか?
「どんな人が活躍できるのか」を把握することで、自分の成長イメージを持ちやすくなり、面接官にも「学ぶ姿勢がある人」と思ってもらえます。

質問例

「御施設で長く働いている方や、活躍されている方に共通するスキルや考え方があれば教えていただけますか?」

ここがポイント!

「活躍している人の特徴」を知ることで、自分がその環境でどう成長できるか考えられます。


6. チームワークを意識した質問

面接志願者

「職員同士の連携を取る上で、特に意識されていることはありますか?」

なぜこの逆質問をするのか?
介護職はチームで動く仕事なので、「協力する姿勢」があるとアピールできます。

質問例

「職員の皆さんが円滑に連携を取るために、日々意識されていることがあれば教えてください。」

ここがポイント!

チームワークを重視する姿勢は、どの施設でも評価されやすいです。


7. 将来的なビジョンを聞く質問

面接志願者

「今後、施設として力を入れていきたいことはありますか?」

なぜこの逆質問をするのか?
長期的に働きたいという意欲を伝えられるだけでなく、施設の成長とともに自分も成長できるかを判断できます。

質問例

「今後の施設の方向性や、重点的に取り組んでいきたいことがあれば教えていただけますか?」

ここがポイント!

「成長していく施設に貢献したい」という意欲が伝わり、前向きな印象を与えられます。


介護職の面接で好印象を与える逆質問のまとめ

面接官に「しっかり考えている」と思ってもらうには、以下のポイントを意識すると効果的です。

施設の理念や特徴を事前に調べて、関連する質問をする
働く環境や課題について、深掘りする質問をする
チームワークやスキルアップに関心があることを示す
長期的な視点で施設の成長を考えた質問をする

適切な逆質問をすることで、「この人と一緒に働きたい」と思ってもらえる可能性がぐっと高まります。

ぜひ、面接で実践してみてください。

職場の実態を暴く逆質問【9選】

1.施設の1日の流れを教えてください

なぜこの質問をするのか?
職場の働き方を具体的にイメージするためです。施設によって業務の流れは異なり、ゆったりとしたスケジュールのところもあれば、分刻みで動くような忙しいところもあります。自分がその環境に合うかどうかを判断する材料になります。

具体例

「ホームページを拝見しましたが、実際の現場ではどのようなタイムスケジュールで業務を進めているのか詳しく教えていただけますか?」


2.新人職員はどのように仕事を覚えていきますか?

なぜこの質問をするのか?
研修制度やサポート体制を知るためです。介護職は未経験者や転職者も多く、現場でのフォロー体制が整っているかどうかは、働きやすさに直結します。

具体例

「未経験でも安心して仕事を覚えられるような研修制度や指導の仕組みはありますか?」


3.職員同士のコミュニケーションの取り方について教えてください

なぜこの質問をするのか?
チームワークが重要な職場であるため、人間関係や情報共有の方法を確認するためです。

具体例

「申し送りや情報共有はどのような方法で行われていますか? チームでの連携を円滑にするために工夫されていることがあれば教えてください。」


4.職員の定着率はどのくらいですか?

なぜこの質問をするのか?
定着率が高い職場は、働きやすい環境が整っている可能性が高いです。逆に、離職率が高い場合は、人間関係や労働環境に問題があるかもしれません。

具体例

「職員の定着率や、長く働かれている方の割合を教えていただけますか?」


5. 資格取得の支援制度はありますか?

なぜこの質問をするのか?
キャリアアップを目指すためには、資格取得の支援があるかどうかが重要です。

具体例

「将来的に介護福祉士の資格取得を目指しています。資格取得に向けた支援制度や学習のサポートはありますか?」


6.シフトの融通はどの程度ききますか?

なぜこの質問をするのか?
家庭との両立やプライベートの確保が可能かどうかを知るためです。

具体例

「家庭の事情で曜日固定のシフトを希望する場合、調整は可能でしょうか?」


7.夜勤の頻度や体制について教えてください

なぜこの質問をするのか?
夜勤の回数やサポート体制が自分に合うかどうかを確認するためです。

具体例

「夜勤の頻度はどのくらいになりますか? また、夜勤中の職員の配置やサポート体制について教えてください。」


8.仕事をする上で大変なことは何ですか?

なぜこの質問をするのか?
あらかじめ仕事の大変な面を知っておくことで、ギャップを減らし、長く働きやすくするためです。

具体例

「御施設で働く上で、大変だと感じることはどのような点でしょうか? その際にどのように対処されていますか?」


9.長く働くために意識するとよいことはありますか?

なぜこの質問をするのか?
介護職は体力的・精神的な負担がある仕事です。先輩職員がどのように工夫して長く働いているかを聞くことで、自分の働き方にも活かせます。

具体例

「長く介護の仕事を続けるために、職員の皆様が意識されていることがあれば教えてください。」


職場の実態を暴く逆質問のまとめ

逆質問をすることで、面接官に「しっかり考えている人」「長く働いてくれそうな人」という印象を持ってもらえます。

特に、
✔ 施設の方針や働きやすさを確認する質問
✔ 自分の成長につながる質問
✔ 具体的な業務内容や職場環境を知る質問
を意識すると、より効果的な面接になります。

ぜひ、あなたの働きたい施設に合った質問を選んで、面接で活用してみてください。

印象が悪くなるNG質問

面接での「逆質問」は、意欲や職場への関心をアピールできるチャンスです。

しかし、質問の内容によっては印象が悪くなってしまいます。

ここでは、避けるべきNG質問を具体例とともに解説し、「なぜNGなのか?」を深掘りしてお伝えします。

あなたが面接で失敗しないために重要なポイントです。

詳しく見ていきましょう。

1. 給料や休日のことばかり聞く質問

▶「給料はどのくらい上がりますか?」
▶「ボーナスは必ず支給されますか?」
▶「有給休暇は何日取れますか?」

なぜNGなのか?

「お金・休みだけが目的」と思われる
「働く意欲が低い」と判断される可能性がある
条件面は事前に求人票で確認できる

具体例

あなた:「御社では、昇給のチャンスはどのくらいの頻度でありますか?」
面接官:「〇〇の評価制度に基づいて決まります」
あなた:「評価が厳しいと、なかなか昇給しないんですか?」

このように、給料の話を深掘りしすぎると「この人はお金のことしか考えていないな…」とマイナス評価になりやすいです。

どう聞けばOK?

「昇給や評価基準」について知りたい場合は、働きぶりやスキルアップに焦点を当てた質問に変えるのがポイントです。

✅ OK例:「職員の方がスキルアップするための研修やサポート体制について教えてください。」


2. 事前に調べればわかる質問

▶「どんな施設ですか?」
▶「どのようなサービスを提供していますか?」
▶「介護職の仕事内容を教えてください。」

なぜNGなのか?

「この人、何も調べていないな」と思われる
準備不足でやる気がない印象を与えてしまう
基本的な情報はホームページや求人票に記載されている

具体例

あなた:「こちらの施設では、どのようなサービスを提供していますか?」
面接官:(ホームページに全部書いてあるのに…)「ええと、当施設では〇〇と△△を提供しています。」
あなた:「そうなんですね!」(それ以上話が広がらない…)

このように、事前に調べればわかる質問をすると、面接官に「準備不足」「関心が低い」と思われてしまいます。

どう聞けばOK?

施設のサービスについて知りたい場合は、事前に調べたうえで具体的に掘り下げる質問に変えましょう。

✅ OK例:「御施設では〇〇というケアを提供されていると拝見しました。実際の現場では、どのように実践されているのでしょうか?」


3. ネガティブな印象を与える質問

▶「この仕事って、やっぱりきついですよね?」
▶「前にいた職場では人間関係が最悪でした。こちらの人間関係はどうですか?」
▶「ここって離職率高いですよね?」

なぜNGなのか?

「この人、すぐ辞めそうだな」と思われる
「不満が多いタイプなのかな?」と警戒される
施設側にとって答えにくい質問になってしまう

具体例

あなた:「前の職場では、人間関係が最悪で…。この施設はどうですか?」
面接官:「……ええと、職員同士の連携は大切にしています。」
あなた:「じゃあ、あまりギスギスはしてないんですか?」

このように、ネガティブな前職の話や、施設にとって答えにくい質問をすると、悪印象を与えてしまいます。

どう聞けばOK?

人間関係が気になる場合は、前向きな言い方に変えるのがポイントです。

✅ OK例:「職員同士の連携を取るために、御施設ではどのような工夫をされていますか?」


4. すぐ辞めるかも?と思われる質問

▶「異動や転勤はどのくらいの頻度でありますか?」
▶「試用期間中でも辞めることはできますか?」
▶「退職するときはどのような手続きが必要ですか?」

なぜNGなのか?

「すぐ辞めるつもり?」と思われる
「仕事への意欲が低い」と判断される
入社前から退職の話をするのは印象が悪い

具体例

あなた:「試用期間中でも、もし合わなかったら辞めることはできますか?」
面接官:「……ええ、一応可能ですが…(もうこの人に内定は出せないな)」

このように、「この人は長く働くつもりがないかも」と思われる質問は避けたほうがいいです。

どう聞けばOK?

長く働くつもりがあることを伝えつつ、制度について確認するのがベストです。

✅ OK例:「職員の皆さんが長く働き続けられるように、施設として工夫されていることがあれば教えてください。」


5. 面接官が答えにくい個人的すぎる質問

▶「面接官の方は、ここで何年くらい働かれているんですか?」
▶「管理職の方は、普段どんな仕事をしているんですか?」
▶「職員のプライベートでは、どんなことをされていますか?」

なぜNGなのか?

「個人的なことを聞かれても…」と困らせてしまう
面接の場にふさわしくない質問になりやすい
施設の仕事に直接関係がない

具体例

あなた:「面接官の方は、ここで何年くらい働かれているんですか?」
面接官:「……(え?それ聞いてどうするの?)」

面接官はあくまで「採用する立場」であり、自分の経歴やプライベートを話す場ではないため、答えにくくなります。

どう聞けばOK?

職場の雰囲気を知りたい場合は、働く人全体にフォーカスした質問にしましょう。

✅ OK例:「御施設で長く働いている方の特徴や、職員の定着率について教えていただけますか?」


印象が悪くなるNG質問のまとめ

面接で逆質問をする際は、以下のNG質問に注意しましょう。

給料や休日ばかりを気にする質問
事前に調べればわかる質問
ネガティブな印象を与える質問
すぐ辞めそうと思われる質問
個人的すぎて答えにくい質問

「この人と一緒に働きたい!」と思ってもらえるように、前向きで具体的な質問を心がけましょう。

逆質問の【Q&A】:こんな時どうする?

よくある質問【Q&A】
面接官が終始忙しそうで、逆質問する時間がほとんどなさそうなときはどうすればいいですか?

短くて重要な質問を1つだけするのがベスト。
面接官が忙しいときに長々と質問すると、逆に印象が悪くなる可能性があります。

✅ OK例:「短時間で結構ですので、御施設で活躍されている職員の共通点を教えていただけますか?」

このように、シンプルかつ施設に関心があることが伝わる質問を選ぶと、好印象を残せます。

面接中に、聞きたかったことをすべて説明されてしまいました。何を聞けばいいですか?

「確認する質問」や「深掘りする質問」をする。
「すでに話されたことを改めて聞く」のはNGですが、「もう少し詳しく知りたいです」といった形に変えるのが効果的です。

✅ OK例:「先ほど新人研修についてお話がありましたが、実際に皆さんがスムーズに仕事を覚えるための工夫などがあれば教えていただけますか?」

このように、面接官の話をしっかり聞いていたことを示しつつ、さらに理解を深める質問をすると好印象です。

逆質問の時間が短そうなとき、どんな質問を優先するべきですか?

「働く環境」や「職員の特徴」に関する質問がベスト!
限られた時間の中で、自分が職場に馴染めるかを判断する質問を優先すると、無駄がありません。

✅ OK例:「御施設では、職員の皆さんがどのようにチームワークを取られていますか?」

この質問なら、「職場の雰囲気」や「チームワークの取り方」など、入職後に役立つ情報が得られます。

面接官が「何でも聞いてくださいね!」と言ってくれたとき、どのくらい質問していいですか?

2~3問を目安にし、面接官の反応を見ながら調整する。
逆質問の機会が多いときは、興味のあるテーマを「仕事の内容・職場環境・キャリアアップ」の3つに分けて聞くのがコツです。

✅ 例:「御施設では、介護職員の皆さんがスキルアップするためにどのような研修を受けられますか?」
✅ 例:「チームワークを大切にされているとのことですが、職員同士の情報共有はどのようにされていますか?」
✅ 例:「この施設で活躍されている方に共通する特徴があれば教えてください。」

面接官の反応を見ながら、話が盛り上がる質問を選びましょう。

グループ面接で、他の応募者が自分が聞きたかったことを先に質問してしまいました。どうすればいいですか?

同じ質問は避けて、関連する質問をする。

「先ほどの質問に関連して…」と前置きをすると、流れを意識できる質問になります。

✅ OK例:「先ほど、新人研修についてお話がありましたが、研修後のフォロー体制についても詳しく教えていただけますか?」

このように、他の人の質問を活かしながら、より深掘りする質問をすると、面接官にも「柔軟な対応ができる人」という印象を持ってもらいやすくなります。

逆質問の準備を忘れてしまい、いざ聞かれたときに何も思いつきませんでした…。

「面接の内容を振り返る質問」をする。
焦って適当な質問をすると逆効果なので、面接で話した内容を掘り下げる質問に切り替えましょう。

✅ OK例:「本日のお話の中で、特に〇〇の点が印象的でした。この点について、もう少し具体的に教えていただけますか?」

これなら、「しっかり面接を聞いていた」という印象を与えられます。

まとめ

今回は「介護職の面接で好印象を与える逆質問」について解説しました。

おさらいすると、次のとおりです。

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この記事を書いた人

【介護業界15年目】
資格:介護福祉士、介護支援専門員、上級心理カウンセラー
施設のリーダー 採用から教育に関わる
モットー:やさしい介護
転職回数:5回

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