介護職がイライラする原因3選|すぐにできる対処法を徹底解説

介護職のイライラ解消

当サイトは、アフィリエイト広告を利用しています。

マイナビのプロモーションを含みます。

この記事の要約
  • イライラの主な原因は「思いどおりに進まない」「時間に追われる」「利用者さん対応で負担が重なる」の3つ。
  • まずは「深呼吸」「その場を少し離れる」「だれかに相談する」で気持ちを落ち着かせる。
  • ためこむと“怒り”に変わりやすいので、早めに対処して事故やトラブルを防ぐ。
介護士

仕事中にイライラすることが増えた……

介護士

利用者さんや職場の人間関係でストレスがたまる……

介護職はイライラとの戦いですよね。

  • 用事がないのにナースコールで何度も呼ばれる
  • 人手不足でつねに時間に追われている
  • 他のスタッフが動いてくれない
介護おじさん

介護士歴15年以上の筆者も、何度も「もう限界かも……」と思ったことがあります。

だけど、イライラの原因を知り、正しく対処することで、ストレスを最小限に抑えることが可能です。

イライラの原因イライラの対処法
①自分の思い通りにならない
②時間に追われている
③利用者さんの対応
①深呼吸をする
②イライラの原因から離れる
③相談する

この記事を読めば、介護の仕事をもっとラクに、楽しく続けるためのヒントが得られますよ。

イライラせず、伸び伸びと働きたい方は、ぜひチェックしてみてください。

筆者紹介】
介護業界15年の現役介護士です。
現場経験と公的データ(厚労省など)をもとに執筆しています。
【所持資格】
介護福祉士/ケアマネ/上級心理カウンセラー

当ブログの「実績」と「信頼性」

ブログ村「介護職ジャンル」PVランキング1位

複数のメディアでおすすめブログと紹介される

多くの介護職に読まれている情報サイトです。

目次

イライラする原因3選

イライラする原因はつぎのとおりです。

  1. 自分の思い通りにならないとき
  2. 時間に追われているとき
  3. 利用者さんの対応をしているとき

イライラの原因その1:自分の思い通りにならないとき

自分の思い通りにならないときは、イライラしてしまうものです。

たとえるなら、針に糸が通らないときに、だんだんイライラしてくるような感じ。

「〇〇したいのに、〇〇できない」これがイライラの正体です。

たとえば、ペアを組んでいるスタッフが自分の思い通りに動かないとき……

「今はそれをする時間じゃない」

「いつまでその仕事をしているの」

自分がしてほしい動きを相手がしてくれないと、ついイライラしてしまいます。

介護現場の声

現場の声を代弁する女性介護士のイメージ

「なんで今それ?」と喉まで出かかる。

いったん飲み込んで“事実→提案”で伝える。

「今は介助優先。掃除はあとで私が回します」だと意見が通りやすい。

イライラの原因その2:時間に追われているとき

時間のイメージ画像

時間に追われているときは、イライラのスイッチがONになります。

普段はスルーできることでもイライラしてしまうのです。

たとえば、大事な面接に遅れそうなときに、前の車が超ノロノロ走っていると……

「ちょ、何キロで走っているんだ!?」

「遅い、遅すぎる!面接に遅れてしまう!」

でも、面接まで1時間余裕があれば、そこまでイライラしません。

「前の車遅いけれど、赤ちゃんでも乗せているのかな?」

「面接までの時間調整にちょうどいいか」

同じ状況でも時間に余裕があれば、心にゆとりができますよね。

仕事でも同じように余裕を持った行動で、時間の余裕を作りましょう。

とはいえ、「業務に追われて、時間の余裕なんてない!」という気持ち。わかります。

そんなときは、業務改善で根本的な問題を解決しなければいけません。

余裕を作る工夫が必要ですね。

介護現場の声

現場の声を届ける介護士

突発対応が続く日は、1件終えるたび姿勢を整えて深呼吸。

10秒でも自律神経が落ち着き、次の対応で声が荒れにくい。

業務改善の方法はこちら

介護施設の業務改善をする方法

イライラの原因その3:利用者さんの対応をしているとき

利用者さんの対応でイライラすることもありますよね。

「介護職なのにイライラするのはひどい」

「認知症だから仕方ないでしょ」

そんな声が聞こえてきそうですが、介護職だって人間だもの。

  • 用事がないのに何度もナースコール
  • 「家に帰る」と何度も帰ろうとされる
  • 「ごはん食べていない」と何度も訴えられる
  • 暴言を吐かれる
  • 何度もセンサーマットが鳴る

上記のようなことが同時に発生します。

ひとつひとつなら耐えられても、複数同時はきついですよね。

だんだんと顔が引きつり、イライラしてくることでしょう。

そしてイライラが怒りに変わるのです。

介護現場の声

現場の声を代弁する介護士のイメージ

暴言は“症状の表れ”と理解しても、刺さるものは刺さる。

交代を申し出る勇気もケアの一部。

無理に一人で抱えない。

イライラが怒りに変わる瞬間:複数のイライラが重なるとき

イライラが怒りに変わるトリガーはこれまで解説してきた、下記の3つが重なるときです。

  1. 自分の思い通りにならない
  2. 時間に追われている
  3. 利用者さんの対応
介護現場の声

感情の渦に飲まれそうな時は、時計を見て“いま何時?私は何を優先?”と自問。

言語化すると、怒りがおさまる。

あなたが利用者さんの対応で忙しいときに、ペアのスタッフが優先度の低い仕事をしていたら……

「そんなことしていないで、利用者さんの対応してよ!」

イライラが怒りに変わります。

それでも、相手には言えないので、自分の心の中に怒りを閉じ込めてしまうでしょう。

他のスタッフの分まで自分が動き、仕事を回す。

「なんで自分だけ大変な目に合って、給料が同じなんだ」とモヤモヤ……

ストレスがたまりますよね。

ストレスをためないように、次はイライラしたときの対処法について解説します。

イライラしたときの対処法3選

イライラしたときの対処法は次のとおりです

  1. 深呼吸をする
  2. イライラの原因から離れる
  3. 相談する

イライラしたときの対処法:深呼吸をする

イライラしたらまず深呼吸をして心を落ち着けましょう。

<イライラしたときの深呼吸のコツ>

「一般的な深呼吸の仕方」とは異なり、「イライラしている時の深呼吸」は、一気に「八ツ!」と吐き出す方法がお勧めです。逆に「クヨクヨと思い悩んでいる時の深呼吸」は、細く長く「フ~~ッ」と吐き切りましょう。

息を吸う時には、鼻から空気を身体全体に引き込み、肺や内臓全体にまで届けるような気持ちでされてみられて下さい。もし可能であれば、息を吸ったら5秒程度息を止めてから、ゆっくり限界まで吐き出されると尚良いでしょう。

このように、呼吸に意識を向けて、少しの間集中をしてみると、雑念が取れ、慣れてくると感情(イライラ・クヨクヨなど)のコントロールもできるようになりますぜひ試してみられて下さい。

出典:医療法人社団ペリカン新宿ペリカンこころクリニック【心療内科Q/A】「イライラした時の上手な呼吸の方法とは…?」
介護現場の声

介護士のイメージ画像

呼吸は“吐く”を先に。

長く吐けば自然に吸える。

忙しい現場ほど、この基本が一番効く。

イライラしたときの対処法:イライラの原因から離れる

イライラしたときは原因から離れるべきです。

物理的にその場を離れるのが一番ですが、利用者さんの対応をしていると無理ですよね。

物理的にイライラの原因から離れられないときは、心だけ切り離す裏技があります。

「全く別の楽しいことを考える」これ、なかなかいいですよ。

イライラしたら、は仕事を続けて、では(次の休みどこに遊びに行こうかな?)とか考えたり、もっとシンプルに子どものことを思い出したり、ペットのことを思い出したり。

利用者さんから理不尽に怒られているとき、まともに聞いていたらこちらのメンタルがもちません。

表情と相づちだけは利用者さんに寄り添っている風にして、心の中でうまく受け流しましょう。

(※あくまでも、理不尽なときだけですよ)

それでも、受け流せないときは「すみません、別の方からナースコールあったので一旦離れます」とウソをついてその場を離れましょう。その後、別のスタッフに対応してもらうのもあり。

「噓も方便」ですよ。

普段はしっかりと傾聴して、利用者さんに寄り添いましょうね。

介護現場の声

トイレ個室は最強の避難所。
トイレのから出たら、香り付きハンドクリームを一息の合図に。

条件反射で落ち着ける“スイッチ”を作る。

傾聴とは:相手の話に真剣に耳を傾け、理解しようとする姿勢

傾聴について詳しくはこちら

傾聴とは?利用者さんの心を開き信頼関係を築く7つのコツ

イライラしたときの対処法:相談する

イライラしたときは自分の中にためずに吐き出しましょう。

とはいえ、愚痴は言いたくないですよね。

そこでオススメなのは愚痴を相談に変換することです。

たとえば、利用者さんに理不尽ことを言われてイライラしたとき……

悪い例

「利用者さんにこんなこと言われた!ムカつく!」これは愚痴です。

よい例

「利用者さんにこんなこと言われたのですが、どのように対応していけばいいですかね?」このように誰かに言うと愚痴ではなく相談になります。

ぶっちゃけ、相談したことを解決できなくていいのです。

イライラを吐き出すのが目的なのですから。

周りの人に相談しながら、うまく気持ちをコントロールしていきましょう。

怒りが爆発するのを阻止する方法:6秒待つ

突発的に怒る→感情をコントロール

「マジで恋する5秒前」ならぬ「マジでキレる6秒前」に手を打つと怒りの爆発を抑えられます。

感情をコントロールできるようになるまでの時間を稼ぐことがポイントですね。

次はアンガーマネジメントについて解説します。

アンガーマネジメント

アンガーマネジメントとは、1970年代に生まれた、怒りとうまく付き合うための心理トレーニングです。

怒りで衝動的な行動(相手を殴るなど)を抑えるには、6秒間我慢することがポイント。

なぜなら、6秒間我慢すれば怒りのピークが去り、衝動的な行動をすることを鎮められるからです。

<怒りを鎮めるのに6秒待つ理由>

「前頭葉は常に感情をコントロールする役割を果たしているのですが、実は、突発的に発生する怒りの感情には、すぐに対応できないのです。急には対応することはできないものの、実は『少し我慢している』と活動を始める、つまり、怒りの発生と理性の発動には時間的なズレがあるのです。ですから『ちょっと待つ』ことが、怒りを抑える最大のポイントになるのです」

柿木さんによると、「科学的に明確に定義することはできないのですが、前頭葉が本格的に働きはじめるまでにかかる時間は3~5秒程度と考えられます」という。

出典:日経Gooday「脳科学から「怒り」のメカニズムに迫る! カチンと来ても6秒待つと怒りが鎮まるワケ」

上記のとおり、6秒待つことでキレなくて済みますね。

とはいえ、誰でもすぐにアンガーマネジメントを実践できるとは限りません。

日々のトレーニングで習得していきましょう。

衝動的な怒りを抑えるトレーニング例を紹介します。

怒りを抑えるトレーニング

出典:日経Gooday「考えるトレーニングで「怒り体質」は徐々に変わっていく」

よくある質問【Q&A】

利用者さんの言葉にカッとなってしまいました…。どうすれば?

怒りそうな時は「この人は病気のせいで言ってる」と考えましょう。感情的にならず、交代や相談で自分を守ることも大切です。

毎日忙しくて、常にイライラします。改善できますか?

朝に“今日やることリスト”を3つだけ決めましょう。やることを絞るだけで、気持ちが整理され、余裕が生まれます。

チーム内の人間関係でイライラしてしまいます。

苦手な人とは、必要な仕事の話だけに絞りましょう。感情ではなく「仕事の報連相」と割り切るのがコツです。

イライラを職場で相談すると、弱い人と思われませんか?

むしろ「冷静に対処している人」と見られます。感情をためこむ方がトラブルになりやすいので、早めに相談しましょう。

忙しい時に限って利用者さんから何度も呼ばれます。どうすれば?

「今は別の方の対応中なので、〇分後に行きますね」と予告してあげると落ち着く方も多いです。相手の不安を減らすと、呼び出し回数も減ります。

家に帰ってもイライラが抜けません。

仕事と私生活を分けるスイッチを作りましょう。例えば「靴を脱ぐ時に深呼吸する」「家では音楽を流す」など小さな習慣で切り替えられます。

新人がミスばかりでイライラします。どう関わればいい?

「まず1つだけ覚えよう」と伝えると、相手も焦らず学べます。イライラの多くは“期待しすぎ”から生まれるので、目線を下げて関わると気持ちが楽になります。

まとめ

この記事の要約
  • イライラの主な原因は「思いどおりに進まない」「時間に追われる」「利用者さん対応で負担が重なる」の3つ。
  • まずは「深呼吸」「その場を少し離れる」「だれかに相談する」で気持ちを落ち着かせる。
  • ためこむと“怒り”に変わりやすいので、早めに対処して事故やトラブルを防ぐ。

今回は「介護職でよくあるイライラの原因3選と対処法3選」について解説しました。

これまでのおさらいをすると次のとおりです。

イライラの原因イライラの対処法
①自分の思い通りにならない
②時間に追われている
③利用者さんの対応
①深呼吸をする
②イライラの原因から離れる
③相談する

怒りがこみ上げたときには、6秒待つことで爆発を抑えることができます。

介護職をしているとイライラするとが多いですが、自分の気持ちとうまく付き合うことが大切ですね。

この記事を読んだあなたなら、怒りで衝動的な行動をすることを避けられます。

「6秒待つ」を合言葉に、これからも介護の仕事を頑張っていきましょう。

最後まで読んでくれた、あなたを応援しています。

では、また。

人間関係しんどさ解決

転職に失敗しないコツ

にほんブログ村 介護ブログ 介護職へ
にほんブログ村 にほんブログ村 介護ブログへ
にほんブログ村 PVアクセスランキング にほんブログ村
介護職のイライラ解消

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

【介護業界15年目】
資格:介護福祉士、介護支援専門員、上級心理カウンセラー
施設のリーダーで採用から教育に関わる
現役介護士ならではの「体験談」や「介護現場の声」を発信しています。
「ブラック企業」から「ホワイト企業」に転職した経験を活かし、転職に失敗しない方法も紹介しています。

目次