【50代の介護職】仕事を覚えられない悩みを解決するよ

50代介護職必見 仕事を覚えられない悩みを解決するよ
介護士

覚えることが多くて、なかなか頭に入らない……

介護士

若い人に比べて物覚えが悪い気がして、不安になる……

そんな悩みを抱えている50代のあなたへ。

50代で「覚えられない…」ってなるの、全然ふつうです。
コツは“根性”じゃなくて、仕事を覚えるコツを知ること。

介護おじさん

介護士歴15年以上の筆者が、年齢を重ねてもスムーズに仕事を覚えるコツをシェアします。

この記事の要約
  • 50代で「仕事を覚えられない」と感じるのは、記憶がいっぱい・教え方がバラバラ・年下先輩との関係・教育不足などが重なっているだけ。あなただけがダメなわけではありません。
  • 「仕事の目的を理解する」「1日の流れを小さなタスクに分ける」「要点だけメモする」「報連相で先輩に聞く」「年下先輩にも素直に教えてもらう」などの工夫で、少しずつ確実に仕事を覚えられます。
  • 固定観念やプライドを手放し、変化を受け入れて前向きに学び続ければ、50代からでも成長できます。大きな目標と毎日の小さな目標を持ち、自分のペースで楽しく介護の仕事を続けていくことが大切です。

介護の仕事は経験がものを言う場面も多く、50代からでも十分活躍できますよ。

とはいえ、新しい業務を覚えるのに苦労するのは誰でも同じ。

【50代の介護職が仕事を覚える7つのコツ】

  • 仕事の目的を知る
  • 小さなタスクで業務を分解する
  • メモを取る
  • チームメンバーや上司とのコミュニケーション
  • 変化を受け入れるマインドセット
  • 学習意欲を維持するための工夫:目標を持とう
  • 仕事のモチベーションを上げる

この記事を読めば、「年齢のせいで覚えられない…」という不安がなくなり、自信を持って働けるようになりますよ。

無理なく仕事を覚えて、もっと楽しく介護の仕事を続けませんか?

【筆者紹介】
介護業界15年の現役介護士です。
※現場経験公的データ(厚労省など)をもとに執筆しています。
【所持資格】
介護福祉士/ケアマネ/上級心理カウンセラー

当サイトの「実績」と「信頼性」
ブログ村介護職PVランキング1位獲得、「おすすめブログ」として複数のメディアで紹介されました。

詳しくはトップページのプロフィールに記載

目次

50代の介護職が仕事を覚えられない5つの理由

  1. 物覚えが悪い
  2. 覚え方がわからない
  3. 固定観念が邪魔をする
  4. 先輩が年下:指摘しにくい
  5. 職場の教育システムが整っていない

年齢に関係なく、新人職員には「仕事が覚えられない」「失敗ばかりしてしまう」などの悩みがあります。

解決策は下の記事にまとめてますので、チェックしてみてください。

関連記事はこちら

新人介護職員はなぜ失敗ばかりするのか?【失敗を減らす3つのコツ】

物覚えが悪い

10代、20代とは違い、覚えるのに時間がかかります。

「自分は50代だから、覚えられなくても仕方がない……」と考えてはいけません。

40~50代の方が、若い頃に比べて物忘れ、物覚えが悪いというのは、年齢とともに記憶の量が極めて多くなるために記憶の引き出しが無数にあり、記憶の整理を担う海馬の仕事が追い付かないという事情によるものですから、それほど若い人と差があるわけではありません。

出典:北海道医師会

物覚えが悪いのは、記憶力が低下するわけではなく、頭の中に記憶が多すぎるのが原因だったのですね。

では、どうすればいいか?

メモ活がオススメです。

アラフィ―世代のメモ活5カ条

❶ノートでもアプリでもOK

❷メモはなるべくひとつに集約する

❸できるだけすぐ書く

❹感想や考え、TO DOも書く

❺何度も見返す

ヤフーニュース:年々増える「50代の物忘れ」記憶を引き出すための方法とは?
介護現場の声

現場の声を届ける介護士

確かに若い頃より一度で覚えられなくなりました。

でも、メモを見返したり、同じ動きを何度も繰り返すうちに、少しずつ体に入ってきます。

「遅いだけで、できないわけじゃない」と自分に言い聞かせてます。

あなたのペースで、コツコツと覚えていきましょう。

「ローマは一日にして成らず」

転職後に頑張りすぎると潰れてしまいますよ。

<転職後に頑張りすぎない7つの理由>

  1. 新しい環境に慣れるのに時間が必要
  2. 長期的なパフォーマンスを維持するため
  3. 疲れやストレスの蓄積を防ぐため
  4. 創造性を引き出すため
  5. 自己成長とスキル向上のため
  6. ミスを防ぐため
  7. 幸福感と生活満足度を上げるため

詳しくはこちら

転職後に頑張りすぎない7つの理由 あなたのペースで働こう

覚え方がわからない

先輩が仕事の説明をしてくれるけれど、何をどのように覚えるかがわからない。

メモは取っているけれど、後から見返してもわからない。

教える先輩によってやり方が違うので、混乱してしまうことがあります。

教え方がばらばらで混乱したときは、ユニットリーダーに確認しましょう。

覚え方のコツ

たとえば、利用者さんを覚えるときに「学校の先生をしていて、同じ職場の人と結婚した〇〇さん」のようにストーリーと関連付ければ覚えやすいですよ。

桃太郎のストーリーを覚えているように、ストーリーは記憶に残りやすいのです。

介護現場の声

現場の声を届ける介護士

人によって教え方が違うので、そのまま丸暗記しようとして混乱していました。

「共通して大事にしているポイントはどこか」を意識して聞き、そこだけをメモするようにしたら、頭が少しスッキリしてきました。

固定観念が邪魔をする

信念を持って仕事をするのは素晴らしいことです。

しかし、頑固に自分の考えを変えないと、新しいアイデアや異なる視点に対する受け入れが難しくなります。

固定観念が強い状態では、考え方や行動を変えることが難しくなり、いつまでも成長できません。

周囲から「老害」のレッテルを貼られてしまう前に固定観念を捨てましょう。

これまでの価値観と職場の方針は違うので、柔軟に考えて視野を広げることが大切ですね。

介護現場の声

現場の声を届ける介護士

前の職場のやり方にこだわっていたときは、周りとも噛み合わずストレスでした。

「この施設の方針ではどうしてる?」と聞くようにしたら、スタッフとも利用者さんとも関係が良くなり、自分もラクになりました。

先輩が年下:間違いを指摘しにくい

あなたが効率の悪いやり方をしていても、年下の先輩は指摘しにくいという問題があります。

なかには思ったことをズバッと言える人もいますが。

いくら職場の先輩といえ、人生の先輩には遠慮して言いにくいものです。

あなたから「間違っていることがあれば、遠慮なく言ってください」指摘しやすい空気を作る必要があります。

過去の実績や人生経験があるからと、偉そうにしてはいけません。誰も教えてくれなくなりますよ。

間違いを指摘されたときは「でも」「だって」と言い訳はしないで、素直に聞くことが大切です。

仕事ができないのに、言い訳だけは一人前にならないように気をつけましょう。

年下の先輩に頭を下げて教えてもらうのに抵抗があるのなら、今すぐにプライドを捨ててください。

一日でも先に働いている人は年齢に関係なく先輩です。

しっかりと敬語を使い、自分から「おはようございます」「お疲れ様です」などハキハキと挨拶をして信頼関係を築きましょう。

「実るほど頭が下がる稲穂かな」

謙虚な姿勢が大切ですね。

介護現場の声

現場の声を届ける介護士

若い先輩に聞くのが恥ずかしくて黙り込んでいた時期もあります。

でも、それでミスが増えたら余計つらいだけ。

今は「すみません、もう一度だけ教えてもらえますか?」と素直に聞くようにして、お互いに笑ってやり取りできています。

職場の教育システムが整っていない

仕事が覚えられない原因が外部環境にあることもあります。

仕事を覚えられないのは、決してあなただけの責任ではありません。

  • 研修がない
  • マニュアルがない
  • OJT(オンザジョブトレーニング)がない

OJTとは、先輩職員が同行して実際の業務を通じて仕事を教える教育方法

介護業界の人手不足は深刻で、教える人がいない職場も多いですから。

未経験の新人職員にマニュアルを渡して「はい、ひとりで頑張って」という職場もあります……

さすがに、きついですね。

介護現場の声

現場の声を届ける介護士

マニュアルも研修もなくて「見て覚えて」と言われた職場では、本当にしんどかったです。

自分でメモ帳を作ったり、信頼できる先輩にだけポイントを聞いたりして、なんとか乗り切りましたが、環境の影響は大きいと実感しました。

関連記事はこちら

介護業界はなぜ人手不足なのか?現場の介護士が肌で感じること

50代の介護職が仕事を覚えるコツ5選

ひらめいたイメージ画像

【50代の介護職が仕事を覚えるコツ5選】

  • 仕事の目的を知る
  • 仕事を「小さなタスク」に分解する
  • メモは「要点」だけ書く
  • 報連相を「テンプレ化」する
  • 変化を受け入れる

1.仕事の目的を知る(理由がわかると忘れにくい)

知るイメージ画像

理由を知ると忘れにくい。

ただ手順を暗記しようとすると抜けます。
でも「なんのため?」がわかると、頭に残るもの。

例:2時間おきの体位交換

  • 手順だけだと「忙しいから後で…」となりやすい
  • 目的(褥瘡予防、痛み軽減)がわかると「これは飛ばせない」に変わる

覚え方の型(その場で1回だけ質問)

  • 「これって、いちばん大事な目的は何ですか?」
  • 「ミスりやすいポイントはどこですか?」

この2つだけで、記憶の残り方が変わります。

2.仕事を「小さなタスク」に分解する(1日を丸暗記しない)

タスクのイメージ画像

8時間を一気に覚えるのは無理ゲーです。
だから1時間ごと、もっと言うと5分単位に切ります。

例:9時~10時

  • 9:00 ラジオ体操
  • 9:30 コーヒーを配る
  • 9:45 水分量チェック
  • 受診の準備(受信がある場合のみ)

ポイントは、毎日やることたまにあることを分けること。
「今日は受診の日」みたいな例外が混ざると、訳がわからなくなります。

例:10時~11時

  • 10:30 トイレ介助
  • 10:40 お茶の準備
  • 10:50 エプロン、スプーンの準備
  • 11:00 介護記録

例:11時~12時

  • 11:00 食堂への移動介助
  • 11:30 お茶・おしぼりを配る
  • 11:45 パタカラ体操

8時間の仕事を通して覚えるより、覚える内容が明確になります。

まずはひとつのタスクに集中しましょう。

3.メモは「要点」だけ書く(見ながら書かない)

メモを取るイメージ画像

教わってる最中に全部メモろうとすると、肝心な動きが見えません。

たとえば、移乗介助を教わるときはメモを取りながら説明を聞くよりも、まずは説明を聞きながら覚えることに集中しましょう。

そして、移乗が終わってから忘れないうちに要点をメモするのです。

重要な部分だけを箇条書きでメモするのがオススメですよ。

箇条書きを使えば複雑な情報をわかりやすく整理できますから。

例:移乗介助を教わるときのメモ

<わかりにくいメモ>

声かけをして、了解を得てからベッドの近くに車椅子をつける。車椅子のアームサポートを跳ね上げしてから移乗介助を行う。そのとき、介助者の足は肩幅くらいに開きしっかりと腰を落とす。1,2,3と声をかけてタイミングを合わせながら移乗する。車椅子への移乗後に姿勢を直して、問題ないか声かけをして終了。

<箇条書きのメモ>

  • 声かけ
  • 車椅子アーム上げる
  • 足は肩幅、腰を落とす
  • 1,2,3のタイミング
  • 姿勢直す
  • 声かけ

4.報連相を「テンプレ化」する(聞き方が上手い人が伸びる)

50代でつらいのは、覚えることより聞けない空気です。
特に年下先輩だと遠慮が出ます。

だから、聞き方を固定します。

使える一言テンプレ

  • 「すみません、確認だけいいですか?」
  • 「自分の理解だとAですが、合ってますか?」
  • 「次やる前に、注意点だけ教えてください」

このように言われると、教える側も答えやすいです。
結果、あなたのミスも減ります。

5.変化を受け入れる(「昔はこうだった」が一番ジャマになる)

覚えられない原因って、記憶力だけじゃなくて、
固定観念がブレーキになることがあります。

例:記録が紙→タブレットになった

  • 「自分は紙のほうが得意」→そこで止まる
  • 「タブレットは“慣れたら早い道具”」→試す気になる

ここで大事なのは、プライドを捨てるじゃなくて、
“最短でラクするために覚える”に目的を変えること。

素直に変化を受け入れ

よくある質問【Q&A】

50代でも、本当に介護の仕事を覚えられますか?

はい、覚えられます。若い頃に比べて時間はかかりますが、「仕事の目的を知る」「小さなタスクに分ける」「メモを見直す」など工夫すれば、少しずつできることは増えていきます。年齢よりも、あきらめずに続けることの方が大事です。

メモを取っても、あとで見返したときによくわかりません…。どうしたらいいですか?

全部を書こうとせず、「大事なポイントだけ」を短い言葉で箇条書きにするのがおすすめです。たとえば「声かけ」「体位交換2時間おき」「1,2,3でタイミング」など、キーワードだけに絞ると頭に入りやすくなります。メモは何度も見返して、少しずつ自分なりに整理していきましょう。

年下の先輩に質問したり、間違いを指摘してもらうのが恥ずかしいです。

気持ちはわかりますが、年下でも職場では先輩です。「間違っていたら遠慮なく教えてください」と自分から伝えると、先輩も注意しやすくなります。プライドよりも「利用者さんの安心・安全」を優先して、謙虚に教えてもらいましょう。

職場にマニュアルや研修がなく、仕事を覚えにくいです。自分が悪いのでしょうか?

いいえ、あなたが悪いわけではありません。研修やOJTがない職場では、誰でも仕事を覚えにくくなります。わからないことは上司やリーダーに相談し、「メモ」「タスク分け」など自分でできる工夫もしながら、それでもつらければ職場を見直すことも選択肢です。

ミスが怖いです…。

誰でも新しい仕事の前は不安になります。いきなり完璧を目指すのではなく、「今日はこの1つだけ覚える」と小さな目標に分けましょう。うまくできたところは自分でしっかりほめて、少しずつ自信を育てていけばOKです。

それでも仕事が覚えられないとき、転職した方がいいですか?

まずは今の職場で「教え方」や「配置」を相談してみましょう。それでもしんどい場合は、デイサービスや小規模多機能など、業務量やペースが合う職場に変える方法もあります。単発バイトでいろいろな施設を試してみて、自分に合う環境を探すのも一つの手です。

まとめ

この記事の要約
  • 50代で「仕事を覚えられない」と感じるのは、記憶がいっぱい・教え方がバラバラ・年下先輩との関係・教育不足などが重なっているだけ。あなただけがダメなわけではありません。
  • 「仕事の目的を理解する」「1日の流れを小さなタスクに分ける」「要点だけメモする」「報連相で先輩に聞く」「年下先輩にも素直に教えてもらう」などの工夫で、少しずつ確実に仕事を覚えられます。
  • 固定観念やプライドを手放し、変化を受け入れて前向きに学び続ければ、50代からでも成長できます。大きな目標と毎日の小さな目標を持ち、自分のペースで楽しく介護の仕事を続けていくことが大切です。

今回は「50代の介護職が仕事を覚えられない」テーマについて解説しました。

おさらいすると、次のとおりです。

<仕事を覚えられない5つの理由>

  • 記憶力の低下
  • 覚え方がわからない
  • 固定観念が邪魔をする
  • 先輩が年下:指摘しにくい
  • 職場の教育システムが整っていない

【50代の介護職が仕事を覚えるコツ5選】

  • 仕事の目的を知る
  • 仕事を「小さなタスク」に分解する
  • メモは「要点」だけ書く
  • 報連相を「テンプレ化」する
  • 変化を受け入れる

 新しい仕事を覚えることは大変ですが、成長することに喜びを感じながら、前向きに取り組んでみましょう。

できないことばかりではなく、できることに目を向けるのです。

あなたなら大丈夫。

最後まで読んでくれた、あなたを応援しています。

では、また。

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この記事を書いた人

【介護業界15年目】
資格:介護福祉士、介護支援専門員、上級心理カウンセラー
施設のリーダーで採用から教育に関わる
現役介護士ならではの「体験談」や「介護現場の声」を発信しています。
「ブラック企業」から「ホワイト企業」に転職した経験を活かし、転職に失敗しない方法も紹介しています。

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