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- 介護職を続けたいのに、夜勤だけがつらい
- 家族との時間を増やしたい
- 生活リズムを整えたい
そんな理由で「日勤のみ」を考える人は珍しくありません。
結論から言うと、介護職でも日勤のみで働けます。
正社員として働ける求人もあります。
ただし、求人票に「日勤のみ」と書いてあるだけで応募するのは危険です。
実際には早番や遅番があったり、送迎業務が必須だったり、夜勤手当がなくなって収入が下がったりするケースがあるからです。
ぼくは介護業界で13年働き、転職も経験してきました。
この記事では、その現場経験をもとに、
・日勤のみで働きやすい職場
・正社員で働ける可能性
・給料はどの程度変わるのか
・求人票で確認するポイント
・転職後に後悔しないための注意点
を順番に解説します。
「夜勤をやめたい。でも介護職は続けたい」
そんな人は、まず自分に合う働き方があるか確認してみてください。
【筆者紹介】
介護業界15年以上の現役介護士(施設勤務)
※現場経験と公的データ(厚労省など)をもとに執筆しています。
【所持資格】
介護福祉士/ケアマネ/上級心理カウンセラー
・無料メルマガ:【特典あり】介護職の心を守るメール講座
https://kokoro-room.jp/p/r/i2mzSFwE
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・YouTube:文章が苦手でも、動画でサクッと理解
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結論|介護職は日勤のみでも働けて、正社員求人もある

結論から言うと、介護職は日勤のみでも働けます。
パートだけではなく、正社員として働ける求人もあります。
特に、日中にサービスを提供する事業所では、夜勤なしの働き方を探しやすいです。
具体的には、次のような職場があります。
・デイサービス
・デイケア
・訪問介護
・日勤専従を募集している介護施設
・一部の障害福祉サービス
たとえば、デイサービスは利用者さんが朝に来所し、夕方に帰宅する形が中心です。
そのため、入所施設と比べると夜勤のない求人を探しやすいです。
訪問介護も、日中の訪問を中心に働ける事業所があります。
また、特別養護老人ホームや有料老人ホームでも、「日勤専従」の介護職を募集している場合があります。
つまり、
「介護職を続けたいけれど、夜勤はもう厳しい」
という人でも、介護業界そのものを辞める必要はありません。
ぼく自身、介護現場で働いてきましたが、職場が変われば勤務時間もかなり変わります。
夜勤がつらいなら、「介護職を辞めるかどうか」ではなく、「夜勤のない職場へ移れるか」という視点で考えてみてください。
ただし、ここで注意があります。
求人票に「日勤のみ」と書かれていても、あなたが想像する働き方とは限りません。
ここを確認せずに転職すると、
「夜勤はなくなったけれど、思ったよりきつい」
ということがあります。
「日勤のみ」の意味は職場ごとに違う
「日勤のみ」と聞くと、
「毎日9時から17時まで働く」
という勤務をイメージする人もいると思います。
でも、実際は職場によって意味が違います。
たとえば、同じ「夜勤なし」でも、次のような勤務があります。
・8時30分〜17時30分
・7時00分〜16時00分
・10時00分〜19時00分
すべて夜勤はありません。
でも、働き方はかなり違いますよね。
求人票に「日勤のみ」と書かれていても、早番や遅番を含んでいる場合があります。
具体例を出します。
Aさんは、夜勤がつらくなり「日勤のみ」の求人へ転職しました。
本人は、
「8時30分から17時30分くらいで働けるだろう」
と考えていました。
ところが、入職後の勤務表を見ると、
- 月曜日は7時出勤
- 水曜日は10時出勤
- 金曜日は8時30分出勤
というシフトでした。
夜勤はありません。
でも、毎日同じ時間に働けるわけではありません。
小さな子どもがいて、朝7時出勤が難しい人なら、かなり困ります。
逆に、
「夜勤さえなければ、早番や遅番は問題ない」
という人なら、この働き方でも合う可能性があります。
つまり、大切なのは「日勤のみ」という言葉だけで判断しないことです。
自分が希望しているのは、
「夜勤がないこと」なのか。
「毎日同じ時間で働くこと」なのか。
「17時までに帰れること」なのか。
ここを先に整理してください。
同じ日勤のみ求人でも、自分の希望によって合う職場は変わります。
早番・遅番・送迎・残業は必ず確認する
日勤のみの求人を見るときは、勤務時間だけを見てはいけません。
最低でも、
・早番
・遅番
・送迎
・残業
この4つは確認してください。
まず、早番です。
求人票に「夜勤なし」と書かれていても、7時出勤や7時30分出勤が含まれる場合があります。
たとえば、
「子どもを8時に保育園へ送ってから働きたい」
という人に、7時出勤は難しいですよね。
この場合は、
「早番はありますか?」
「最も早い勤務は何時からですか?」
と確認してください。
次に、遅番です。
夜勤がなくても、勤務終了が19時や20時になる職場があります。
たとえば、
「夜勤がないなら家族と夕食を食べられる」
と思って転職したのに、週3回は19時まで勤務。
さらに残業で帰宅は20時。
これでは、転職した目的と合わないかもしれません。
面接では、
「最も遅い勤務は何時までですか?」
「遅番は月に何回くらいありますか?」
まで聞いておくと安心です。
そして、見落としやすいのが送迎です。
特にデイサービスでは、利用者さんの送迎業務がある職場があります。
介護業務だけをイメージして入職したら、
「毎朝ハイエースを運転することになった」
というケースもあります。
運転が苦手な人にとっては、大きな負担です。
逆に、送迎が苦にならない人なら問題ありません。
ここも、自分との相性です。
確認するときは、
「介護職も送迎を担当しますか?」
「運転する車種は何ですか?」
「添乗だけの勤務は可能ですか?」
と聞いてみてください。
最後に、残業です。
勤務時間が8時30分〜17時30分でも、毎日18時30分まで残業するなら、実際の帰宅時間は遅くなります。
特に確認したいのは、
・記録業務は勤務時間内に終わるか
・送迎後に残業が発生しないか
・会議や研修は勤務時間外か
・月平均の残業時間はどのくらいか
このあたりです。
たとえば、求人票だけを見ると、
「8時30分〜17時30分、夜勤なし」
という理想的な求人に見えるかもしれません。
でも実際は、
- 7時30分から早番あり
- 週2回は19時まで遅番あり
- 送迎業務あり
月10時間程度の残業あり。
という可能性もあります。
これでは、あなたが考えていた「日勤のみ」と違うかもしれません。
なので、求人を見るときは、
「夜勤がないか」
だけで判断しないでください。
「何時に家を出て、何時に帰れるのか」
ここまで具体的に考えることが大切です。
ぼくなら、応募前か面接時に次のように聞きます。
- 「夜勤なしの働き方を希望しています。早番と遅番を含めた実際のシフト例を教えていただけますか?」
- 「送迎業務は介護職も担当しますか?」
- 「直近の月平均残業時間はどのくらいですか?」
この3つを聞くだけでも、入職後のミスマッチは減らせます。
日勤のみで働くこと自体は可能です。
正社員求人もあります。
ただし、「日勤のみ」という言葉だけで選ばないことです。
勤務時間、早番、遅番、送迎、残業まで確認して、自分の生活に合う職場を選んでください。
介護職が日勤のみで働きやすい職場
介護職が日勤のみで働きたいなら、職場選びが重要です。
同じ介護職でも、特別養護老人ホームのような入所施設と、デイサービスのような通所型サービスでは、働き方がかなり違います。
日勤のみを希望する人が、まず検討したいのは次の職場です。
・デイサービス
・通所リハビリテーション
・訪問介護
・日勤専従を募集する介護施設
・その他の通所系、日中中心の仕事
ただし、
「デイサービスなら必ず17時に帰れる」
「訪問介護なら夜勤は絶対にない」
というわけではありません。
営業時間や勤務時間、送迎の有無は事業所ごとに違います。
ここでは、それぞれの特徴と注意点を具体的に解説します。
デイサービス
日勤のみで働きたい人が、最初に検討しやすいのがデイサービスです。
デイサービスは、利用者さんが施設に通い、食事や入浴、機能訓練などのサービスを受ける通所型の介護サービスです。
宿泊を前提とする入所施設とはサービスの仕組みが違うため、夜勤なしの働き方を探すときの有力な選択肢になります。
具体的な1日の流れをイメージしてみましょう。
- 8時30分に出勤
- 利用者さんを自宅まで迎えに行く
- 午前中は入浴介助や体操
- 昼食後はレクリエーションや機能訓練の補助
- 夕方に利用者さんを自宅へ送る
- その後、記録や片付けをして退勤
このような流れの職場があります。
たとえば、夜勤のある介護施設で働くAさんがいたとします。
勤務は、
- 早番
- 日勤
- 遅番
- 夜勤
この繰り返しです。
夜勤明けに生活リズムが崩れ、休日も疲れて寝て終わる。
そこでデイサービスへ転職すると、夜勤のない勤務に変えられる可能性があります。
「介護職は続けたい。でも夜勤はもう厳しい」
という人には、検討しやすい職場です。
一方で、デイサービスには注意点もあります。
特に確認したいのが送迎です。
介護職員が利用者さんの送迎を担当する事業所があります。
- ワンボックスカーを運転する
- 狭い住宅街を走る
- 利用者さんの家族へ申し送りをする
- 車いすの乗降を介助する
こうした仕事が含まれる可能性があります。
たとえば、
「夜勤がないならデイサービスがいい」
と思って転職したものの、実際には毎朝の送迎運転が大きなストレスになることもあります。
運転が苦手な人は、応募前に必ず確認してください。
面接では、
「介護職も送迎車を運転しますか?」
「どの車種を運転しますか?」
「添乗のみの勤務は可能ですか?」
と聞いておくと安心です。
また、デイサービスは日中に入浴、食事、排泄、レクリエーションなどの業務が集中する職場もあります。
「夜勤がないからラク」とは限りません。
ぼくなら、見学時に職員の動きを見ます。
- 職員が常に走り回っていないか
- 昼休憩を取れているか
- 送迎後に大量の記録が残っていないか
このあたりを見ると、求人票だけでは分からない忙しさが見えてきます。
通所リハビリテーション
通所リハビリテーションも、日勤のみを希望する人が検討したい職場です。
一般に「デイケア」と呼ばれるサービスです。
厚生労働省の説明では、利用者さんが介護老人保健施設、病院、診療所などに通い、心身機能の維持回復や日常生活の自立に向けたリハビリテーションを受けます。
デイサービスとの大きな違いは、リハビリテーションの位置づけです。
- 理学療法士
- 作業療法士
- 言語聴覚士
- 医師や看護職
こうした専門職と関わりながら働く職場があります。
具体例を出します。
Bさんは、特別養護老人ホームで働いていました。
毎日の仕事は、
- 食事介助
- 排泄介助
- 移乗介助
- 夜勤
- 緊急時対応
身体的な負担が積み重なり、転職を考えるようになりました。
そこで通所リハビリテーションへ転職します。
転職後は、利用者さんの移動介助や食事介助だけでなく、
「自宅で再び安全に歩くにはどうするか」
「自分でトイレへ行ける状態をどう維持するか」
といった目標を、多職種で共有する機会が増えました。
同じ介護職でも、仕事の見え方が変わる可能性があります。
特に、
「介助だけでなく、自立支援に深く関わりたい」
「リハビリ職との連携を学びたい」
という人には相性があります。
ただし、通所リハビリテーションにも注意点があります。
まず、送迎です。
利用者さんが施設へ通うサービスなので、送迎業務が含まれる職場があります。
さらに、介護老人保健施設に併設されている場合は、
「通所部門だけの配属なのか」
「入所部門への異動があるのか」
まで確認したほうがいいです。
たとえば、入職時はデイケア勤務でも、人事異動で入所部門へ移る可能性がある職場なら、将来的に夜勤が発生するかもしれません。
面接では、
「通所リハビリテーション専属の採用ですか?」
「入所部門への異動はありますか?」
「異動した場合、夜勤に入る可能性はありますか?」
と聞いておきましょう。
目の前の勤務時間だけでなく、1年後、3年後の働き方まで確認することが大切です。
訪問介護
訪問介護も、日中中心の働き方を探すときの選択肢です。
訪問介護では、ホームヘルパーが利用者さんの自宅を訪問し、食事、排泄、入浴などの身体介護や、掃除、洗濯、買い物、調理などの生活援助を行います。
施設介護との大きな違いは、基本的に利用者さんの自宅へ訪問することです。
具体的には、
- 9時にAさん宅で掃除と洗濯
- 10時30分にBさん宅で入浴介助
- 昼休憩
- 13時にCさん宅で買い物と調理
- 15時にDさん宅で排泄介助
- 事業所へ戻り、記録をして退勤
このような働き方があります。
訪問先やサービス内容は事業所によって違いますが、
「大人数の利用者さんを同時に見る職場が苦手」
という人には合う可能性があります。
たとえば、施設勤務のCさんは、複数の利用者さんから同時に呼ばれる環境に疲れていました。
ナースコールが鳴る。
別の利用者さんが立ち上がる。
食事介助も進めなければいけない。
記録も残っている。
常に複数の業務を抱えていました。
訪問介護へ移ると、決められた時間内で一人の利用者さんと向き合う働き方に変わります。
この違いが合う人もいます。
ただし、訪問介護は「必ず9時から17時まで」とは限りません。
ここは誤解しないでください。
利用者さんの生活に合わせるため、早朝や夕方、夜間のニーズに対応するサービスもあります。
厚生労働省の職業情報でも、訪問介護には定期巡回、随時訪問、夜間の訪問介護など多様な形があると説明されています。
つまり、
「訪問介護だから夜勤なし」
ではありません。
応募前に、
「最も早い訪問は何時ですか?」
「最も遅い訪問は何時ですか?」
「夜間対応はありますか?」
「直行直帰は可能ですか?」
「移動には自家用車を使いますか?」
と確認してください。
もう一つの注意点は、移動です。
都市部なら自転車移動。
地方なら車移動。
訪問先の駐車場所を探す。
雨や雪の中を移動する。
こうした負担があります。
施設内を動き回る仕事とは、別の大変さがあります。
逆に、
「一人の利用者さんと落ち着いて関わりたい」
「施設内の人間関係に疲れた」
「移動が苦にならない」
という人には、検討する価値があります。
日勤専従を募集する施設
「夜勤をやめたい。でも施設介護は好き」
そんな人は、日勤専従を募集する施設を探してみてください。
- 特別養護老人ホーム
- 有料老人ホーム
- サービス付き高齢者向け住宅
- 住宅型有料老人ホーム
こうした入居系の職場でも、求人によっては日勤のみの募集が出ることがあります。
実際に、2026年7月時点でも、ハローワークには住宅型有料老人ホームで「介護職・日勤のみ・正社員」とする求人例が確認できます。
ここが大きなポイントです。
「施設で働く介護職は、全員が夜勤をしなければいけない」
とは限りません。
たとえば、Dさんは夜勤経験のある介護福祉士です。
施設介護そのものは好きです。
利用者さんと長く関われる。
チームで働ける。
看取りや認知症ケアの経験も活かせる。
でも、年齢とともに夜勤だけがきつくなってきました。
この場合、デイサービスへ移る方法もあります。
ただ、日勤専従で働ける施設が見つかれば、これまでの経験を活かしながら夜勤を外せる可能性があります。
これは大きいです。
一方で、日勤専従求人には確認すべきことがあります。
特に注意したいのが、
「日勤のみ」
と
「夜勤なし」
の違いです。
たとえば、
- 早番 7時〜16時
- 日勤 9時〜18時
- 遅番 11時〜20時
この3交代で、夜勤だけ免除される求人も考えられます。
本人は、
「毎日9時から18時まで」
を想像していた。
でも実際は、朝7時出勤も20時退勤もある。
これでは生活が合わない人もいます。
応募前に、
「日勤専従には早番と遅番も含まれますか?」
「実際の1か月分のシフト例を教えてください」
と確認してください。
また、
「現在は夜勤なしでも、将来的に夜勤をお願いされる可能性があるか」
も聞いておきましょう。
口頭で、
「たぶん夜勤はありません」
と言われるだけでは弱いです。
- 求人票
- 雇用条件通知書
- 労働契約の内容
- 勤務区分
確認できるものは確認してください。
施設介護の経験を捨てたくない人ほど、最初からデイサービスだけに絞る必要はありません。
日勤専従という選択肢も探してみてください。
その他の通所系・日中中心の仕事
日勤のみを探すなら、デイサービス以外の通所系サービスにも目を向けてみてください。
介護保険サービスには、通常の通所介護だけでなく、
・地域密着型通所介護
・認知症対応型通所介護
・療養通所介護
などがあります。
厚生労働省の介護サービス情報でも、それぞれ異なる通所系サービスとして案内されています。
たとえば、地域密着型通所介護は、小規模な事業所で提供される通所サービスです。
大規模なデイサービスより、小さな環境で利用者さんと関わりたい人には合う可能性があります。
認知症対応型通所介護は、認知症のある利用者さんを対象とする通所サービスです。
認知症ケアの経験を活かしたい人には、選択肢になります。
療養通所介護は、常時看護師による観察が必要な重度の要介護者などを対象とするサービスです。
同じ「通所系」でも、利用者さんの状態や求められるケアはかなり違います。
ほかにも、介護業界で培った経験を活かせる日中中心の仕事として、
・生活相談員
・介護施設の受付や事務
・福祉用具に関わる仕事
・一部の障害福祉サービス
・訪問入浴
・健診や通院に関わる介助業務
などを検討できる場合があります。
ただし、ここは資格要件に注意してください。
たとえば、生活相談員は誰でもすぐになれる仕事ではありません。
自治体や施設種別によって確認が必要な要件があります。
「介護経験があるから応募できるだろう」
と決めつけず、求人票の応募条件を見てください。
また、小規模多機能型居宅介護を「日勤のみの職場」として安易に選ぶのもおすすめしません。
小規模多機能型居宅介護は、「通い」だけではなく、「訪問」や「宿泊」を組み合わせるサービスだからです。
職場によっては夜勤や宿泊対応があります。
名前に「通い」が含まれるからといって、日勤だけとは限りません。
ここは注意してください。
自分に合う職場は「夜勤の有無」だけで決めない
日勤のみで働きやすい職場を選ぶときは、
「夜勤がないか」
だけで決めないでください。
たとえば、夜勤をやめる目的が、
「子どものお迎えに間に合わせたい」
なら、18時30分まで送迎があるデイサービスは合わないかもしれません。
「生活リズムを整えたい」
なら、7時出勤と11時出勤が混在する日勤専従施設より、勤務時間が固定された職場のほうが合う可能性があります。
「一人の利用者さんと落ち着いて関わりたい」
なら、訪問介護が候補になります。
「施設介護の経験を活かしたい」
なら、日勤専従を募集する施設が候補です。
「リハビリや自立支援を学びたい」
なら、通所リハビリテーションを検討できます。
同じ「日勤のみ希望」でも、合う職場は人によって違います。
ぼくなら、求人を探す前に次の5つを決めます。
・何時から働けるか
・何時までに帰りたいか
・土日勤務は可能か
・送迎運転はできるか
・最低限ほしい月収はいくらか
この5つが決まると、職場を選びやすくなります。
夜勤をやめることがゴールではありません。
大切なのは、日勤のみへ変えたあとも、無理なく介護職を続けられることです。
求人票の「日勤のみ」という言葉だけで決めず、自分の生活に合う職場を選んでください。
日勤のみで働くメリット3選
介護職が日勤のみで働くメリットは、単に「夜勤がなくなる」ことだけではありません。
生活リズムを整えやすくなり、家族との予定も組みやすくなります。
さらに、夜勤による身体的、精神的な負担を避けられる可能性があります。
ぼく自身、介護現場で働いてきましたが、勤務時間が変わると生活全体も変わります。
ここでは、日勤のみで働く3つのメリットを具体的に解説します。
メリット1:生活リズムを整えやすい
日勤のみで働く大きなメリットは、生活リズムを整えやすいことです。
夜勤がある職場では、勤務時間が日によって大きく変わります。
たとえば、
- 月曜日は早番
- 火曜日は遅番
- 水曜日は休み
- 木曜日は夜勤
- 金曜日は夜勤明け
このようなシフトになることがあります。
- 夜勤前は昼まで寝る
- 夜勤明けは朝に帰宅する
- 疲れて夕方まで眠ってしまう
- 夜になっても眠れない
- 翌日はまた早番
こうした生活が続くと、睡眠時間を一定に保つのが難しくなります。
一方、日勤のみなら、
- 朝6時30分に起きる
- 8時30分に出勤する
- 17時30分に退勤する
- 23時ごろに寝る
このように、毎日の生活時間をそろえやすくなります。
具体例を出します。
Aさんは、入所施設で夜勤を月5回担当していました。
夜勤明けの日は、
「今日は休みみたいなもの」
と考えていました。
でも実際は、帰宅すると強い眠気があります。
昼過ぎまで寝る。
夕方に起きる。
夜になると目が冴える。
翌朝は早番。
この繰り返しで、休日も疲労が抜けませんでした。
そこで日勤中心の職場へ転職します。
すると、
朝に起きる。
昼に働く。
夜に寝る。
という流れを作りやすくなりました。
休日も、
「夜勤明けの疲れを取るために寝て終わる」
という日が減りました。
日勤のみの働き方は、
「毎日ほぼ同じ時間に起きたい」
「夜は自宅で眠りたい」
「休日を疲労回復だけで終わらせたくない」
という人に向いています。
ただし、日勤のみでも早番や遅番が含まれる職場はあります。
生活リズムを整えることが目的なら、
「夜勤がないか」
だけではなく、
「勤務時間がどの程度固定されているか」
まで確認してください。
メリット2:家族との予定を組みやすい
日勤のみで働くと、家族との予定を組みやすくなります。
夜勤のある介護職では、
「来月の勤務表が出るまで予定を決められない」
ということがあります。
家族から、
「土曜日に出かけよう」
と言われても、
「夜勤かもしれないから、まだ分からない」
となる。
子どもの学校行事があっても、夜勤明けになる可能性がある。
家族との夕食も、勤務によって参加できたり、できなかったりする。
こうした生活は、本人だけでなく家族にも影響します。
たとえば、小学生の子どもがいるBさんを考えてみます。
Bさんは夜勤のある施設で働いていました。
子どもの運動会前日が夜勤。
朝に仕事を終える。
そのまま急いで運動会へ行く。
でも、眠気と疲労で集中できない。
帰宅後は寝てしまう。
本人としては、
「参加できたから良かった」
と思うかもしれません。
でも、本当はもっと元気な状態で子どもの行事を見たいですよね。
日勤のみの職場へ変わると、少なくとも夜勤明けで参加する可能性を避けやすくなります。
また、勤務時間が安定していれば、
平日の夕食を家族と食べる。
子どもの宿題を見る。
保育園のお迎えに行く。
夫婦で家事を分担する。
週末の予定を早めに決める。
こうした生活を作りやすくなります。
介護職の転職では、給料や通勤時間だけを見がちです。
でも、
「家族と何時に夕食を食べたいか」
「子どものお迎えは何時か」
「休日は誰と過ごしたいか」
も重要です。
たとえば、
「18時までに保育園へ迎えに行きたい」
という人なら、17時30分退勤でも間に合わない可能性があります。
職場から保育園まで40分かかるなら、現実的ではありません。
この場合は、
16時30分退勤。
17時退勤。
自宅から近い職場。
残業が少ない職場。
こうした条件まで見たほうがいいです。
日勤のみのメリットを活かすには、
「夜勤がない」
だけで満足しないことです。
家族とどんな生活を送りたいのか。
そこから逆算して勤務時間を選んでください。
メリット3:夜勤による負担を避けられる
日勤のみで働くと、夜勤による負担を避けられる可能性があります。
介護職の夜勤では、単に夜に起きているだけではありません。
少ない人数で複数の利用者さんを見る。
夜間の排泄介助を行う。
コール対応をする。
転倒や急変に備える。
記録を書く。
朝食前後の忙しい時間帯を乗り切る。
職場によっては、このような業務を担当します。
特に大変なのが、
「何か起きるかもしれない」
という緊張感です。
たとえば、Cさんは夜勤中に20人の利用者さんを担当していました。
深夜1時にコール対応。
2時に排泄介助。
3時に別の利用者さんが離床。
4時ごろにようやく落ち着く。
ところが、5時から起床介助が始まる。
ほとんど休めないまま朝を迎える。
このような夜勤が続くと、
「次の夜勤を考えるだけで気が重い」
となることがあります。
もちろん、夜勤の忙しさは職場によって違います。
仮眠を取りやすい職場もあります。
夜間の配置人数が多い職場もあります。
ただ、夜勤そのものが自分に合わない人はいます。
たとえば、
夜になると強い眠気が出る。
夜勤明けに頭痛が起きる。
生活リズムが崩れると戻すのに数日かかる。
年齢とともに夜勤後の疲労が抜けにくくなった。
夜間に少人数で対応することへ強い不安を感じる。
こうした人です。
日勤のみへ変われば、少なくとも夜間勤務そのものは避けられます。
具体例を出します。
Dさんは20代のころ、夜勤後でも昼まで寝れば回復できました。
でも40代になると、同じ働き方がきつくなってきました。
夜勤明けに寝ても疲れが取れない。
次の日まで体が重い。
休日も外出する気力がない。
それでも、
「介護職なら夜勤は仕方ない」
と考えていました。
でも、日勤のみの職場へ移れば、介護経験を活かしながら夜勤を外せる可能性があります。
介護職を辞める必要はありません。
夜勤だけを手放す方法もあります。
これは大きな違いです。
ただし、日勤のみなら必ず負担が軽くなるわけではありません。
デイサービスでは、入浴介助や送迎が集中することがあります。
訪問介護では、移動の負担があります。
日勤専従の施設では、日中の忙しい時間帯を毎日担当する可能性があります。
なので、
「夜勤がないからラクそう」
だけで職場を決めないでください。
大切なのは、
「自分は何に一番疲れているのか」
を考えることです。
夜に起きていることがつらいのか。
不規則なシフトがつらいのか。
少人数での夜間対応が不安なのか。
家族と時間が合わないことがつらいのか。
原因が分かれば、選ぶ職場も変わります。
日勤のみで働くメリットは、単に夜勤をなくすことではありません。
自分の生活に合わせて、働き方を組み直せることです。
「介護職は続けたい。でも今の働き方は続けられない」
そう感じているなら、日勤のみという選択肢を一度考えてみてください。
日勤のみで働くデメリット3選
日勤のみで働くデメリット
日勤のみの働き方には、生活リズムを整えやすい、家族との予定を合わせやすいなどのメリットがあります。
一方で、夜勤を外すことで収入が下がったり、日中の忙しい時間帯を毎日担当したりする可能性があります。
また、
「日勤のみ」
「正社員」
「土日休み」
「残業なし」
など、希望条件を増やすほど応募できる求人は少なくなります。
転職してから、
「思っていた働き方と違った」
と後悔しないためにも、デメリットまで理解しておきましょう。
デメリット1:収入が下がる可能性がある
日勤のみへ変わると、収入が下がる可能性があります。
大きな理由は、夜勤手当がなくなるからです。
たとえば、現在の給与が次のような内訳だったとします。
基本給と各種手当で月23万円。
夜勤手当が1回8,000円。
月5回の夜勤。
この場合、夜勤手当だけで月4万円です。
単純に考えると、日勤のみへ変わり、この4万円がなくなれば、年間では48万円の差になります。
もちろん、実際の給与は職場によって違います。
基本給が高い職場もあります。
資格手当が付く職場もあります。
賞与や処遇改善に関する手当も違います。
そのため、
「日勤のみになると必ず年収が○万円下がる」
とは一律に言えません。
ただし、今の給与に夜勤手当が多く含まれている人は注意してください。
具体例を出します。
Aさんは介護施設で働き、毎月5回ほど夜勤に入っていました。
月の総支給額は28万円です。
そこで、
「夜勤がつらいから、日勤のみの職場へ転職しよう」
と考えました。
転職先の求人票には、
「月給24万円」
と書かれています。
Aさんは、
「4万円下がるけれど、夜勤がなくなるなら仕方ない」
と考えました。
でも、ここで賞与まで確認すると話が変わるかもしれません。
現在の職場は賞与3か月分。
転職先は賞与1か月分。
さらに、住宅手当もなくなる。
この場合、月給だけではなく年収全体で大きな差が出る可能性があります。
逆に、
月給は少し下がる。
でも年間休日が増える。
残業が減る。
通勤時間が短くなる。
夜勤がなくなる。
こうした条件なら、収入が少し下がっても納得できる人もいます。
大切なのは、月給だけで比較しないことです。
ぼくなら、転職前に次の項目を並べます。
・基本給
・資格手当
・夜勤手当
・処遇改善に関する手当
・住宅手当
・扶養手当
・賞与
・残業代
・年間休日
・通勤時間
この条件を、現在の職場と転職候補で比較します。
たとえば、
今の職場は月28万円。
転職先は月25万円。
これだけ見ると、3万円の収入減です。
でも、今の職場は月5回の夜勤があり、通勤時間は片道50分。
転職先は夜勤なしで、通勤時間は片道15分。
この差なら、
「月3万円を払ってでも生活を変えたい」
と考える人もいると思います。
逆に、住宅ローンや教育費があり、収入を下げられない人もいます。
どちらが正解という話ではありません。
日勤のみへ変える前に、
「自分はいくらまでなら収入が下がっても生活できるか」
を決めてください。
最低限ほしい手取り額を決めずに転職すると、入職後に家計が苦しくなる可能性があります。
デメリット2:日中は業務が集中しやすい
日勤のみには、
「夜勤がないからラクそう」
というイメージがあるかもしれません。
でも、日中は介護業務が集中しやすい時間帯です。
ここは理解しておいたほうがいいです。
たとえば、入所施設の日中を考えてみます。
朝食後の排泄介助。
入浴介助。
水分補給。
昼食介助。
口腔ケア。
レクリエーション。
家族対応。
受診対応。
記録。
会議。
これらの業務が重なることがあります。
特に、利用者さんが起きて活動している時間帯は、職員の対応も増えます。
具体例を出します。
Bさんは夜勤がつらくなり、日勤専従へ変更しました。
夜勤がなくなったので、
「これで体はかなりラクになる」
と考えていました。
ところが、実際に日勤だけで働いてみると、毎日が忙しい。
午前中は入浴介助。
昼前は食事準備。
昼食後は排泄介助。
午後はレクリエーション。
その途中で家族から電話。
急な受診対応。
夕方は記録。
夜勤はありません。
でも、
「日中の忙しい時間帯を毎日担当する」
という別の大変さがありました。
デイサービスも同じです。
たとえば、
朝は送迎。
到着後はバイタル測定。
午前中は入浴介助。
昼は食事介助。
午後はレクリエーション。
夕方は再び送迎。
戻ってから記録。
この流れだと、日中はかなり密度が高くなります。
特に入浴日や利用者数が多い日は、落ち着く時間が少ない職場もあります。
訪問介護にも別の忙しさがあります。
9時にAさん宅。
10時にBさん宅。
11時30分にCさん宅。
移動中に渋滞。
昼休憩が短くなる。
午後も訪問が続く。
施設内で働くより、一人の利用者さんと向き合いやすい反面、移動時間や訪問スケジュールに追われることがあります。
つまり、
「夜勤がない」
と
「仕事がラク」
は同じではありません。
大切なのは、自分が何に疲れているかです。
夜に働くことがつらいのか。
不規則なシフトがつらいのか。
入浴介助がつらいのか。
送迎運転がつらいのか。
常に時間に追われることがつらいのか。
ここを整理しないと、
「夜勤をやめたのに、別の理由でまた辞めたくなった」
となる可能性があります。
ぼくなら職場見学で、次の部分を見ます。
職員が常に走り回っていないか。
利用者さんの人数に対して職員が少なく見えないか。
昼休憩を取れているか。
送迎後に大量の記録が残っていないか。
質問したとき、職員が立ち止まれないほど忙しくないか。
求人票には、
「アットホームな職場です」
「働きやすい環境です」
と書けます。
でも、現場の忙しさは見学すると分かることがあります。
日勤のみを希望する人ほど、
「夜勤がないか」
だけではなく、
「日中の業務量に無理がないか」
も確認してください。
デメリット3:求人が限られる
日勤のみで働きたい人が注意したいのが、希望条件の増やしすぎです。
条件が増えるほど、応募できる求人は限られます。
たとえば、
- 日勤のみ
- 正社員
- 土日祝休み
- 残業なし
- 送迎なし
- 自宅から20分以内
- 月給25万円以上
- 年間休日120日以上
この条件をすべて満たす求人を探すとします。
もちろん、見つかる可能性はあります。
でも、勤務地や時期によっては候補がかなり少なくなるかもしれません。
具体例を出します。
Cさんは子育て中です。
希望条件は、
「夜勤なし」
「17時まで」
「土日休み」
「正社員」
でした。
どれも理由があります。
夜勤ができない。
18時までに保育園へ迎えに行きたい。
土日は家族と過ごしたい。
安定した収入もほしい。
無理な希望ではありません。
でも、実際に求人を探すと、
17時までだがパート。
正社員だが18時まで。
日勤のみだが土曜勤務あり。
土日休みだが自宅から遠い。
このように、どこか一つ条件が合わない求人ばかりでした。
ここで大切なのは、
「全部諦める」
ことではありません。
条件に優先順位を付けることです。
Cさんの場合、
絶対に外せない条件は、
「夜勤なし」
「保育園のお迎えに間に合う」
この2つかもしれません。
一方で、
「土日完全休み」
は、
「月に1回なら土曜勤務可能」
へ変えられるかもしれません。
「正社員」
も、
「最初はパートでも、正社員登用があるなら検討する」
という考え方があります。
逆に、家庭の事情によっては、
「17時まで」
だけは絶対に譲れない人もいます。
この場合は、給与や通勤距離で調整する方法があります。
ぼくなら、希望条件を3段階に分けます。
まず、絶対に外せない条件です。
たとえば、
- 夜勤なし
- 18時までに退勤
- 自宅から30分以内
次に、できればほしい条件です。
たとえば、
- 土日休み
- 月給25万円以上
- 年間休日110日以上
最後に、あればうれしい条件です。
たとえば、
- 制服貸与
- 食事補助
- 車通勤可能
- 資格取得支援
このように分けると、求人を探しやすくなります。
全部を同じ優先順位にすると、候補がなくなりやすいです。
もう一つ注意したいのが、
「日勤のみ」
という条件を優先しすぎて、職場との相性を見落とすことです。
たとえば、
- 勤務時間は理想的
- 自宅から近い
- 土日休み
でも、
- 人手不足が深刻
- 毎日残業
- 休憩が取れない
- 職場の雰囲気が悪い
これでは、長く続かない可能性があります。
逆に、
月に1回は土曜勤務がある。
でも残業は少ない。
職員配置に余裕がある。
有給休暇を取りやすい。
上司に相談しやすい。
この職場のほうが、長く働ける人もいます。
求人選びでは、
「条件が何個そろっているか」
だけを見ないでください。
その条件で、本当に生活が良くなるのか。
ここまで考えることが大切です。
日勤のみが自分に合うかは、収入と生活の両方で考える
日勤のみには、大きなメリットがあります。
夜に自宅で眠れる。
家族との時間を作りやすい。
生活リズムを整えやすい。
一方で、
夜勤手当がなくなる。
日中の忙しい時間帯を担当する。
希望条件が増えるほど求人が限られる。
こうしたデメリットもあります。
なので、
「夜勤がつらいから、とにかく日勤のみ」
と急いで決めないでください。
たとえば、今の悩みが、
「月5回の夜勤が多すぎる」
なら、夜勤回数を月2回に減らす方法もあります。
「16時間夜勤がきつい」
なら、勤務体制が違う職場へ移る方法もあります。
「夜勤後に子育てできない」
なら、完全な日勤固定を探す意味があります。
「収入は絶対に下げられない」
なら、日勤のみへ移る前に給与条件を慎重に比較する必要があります。
大切なのは、
「日勤のみが良いか、悪いか」
ではありません。
自分の生活に合うかどうかです。
- 収入
- 勤務時間
- 家族との時間
- 通勤
- 体力
- 将来の働き方
ここまで含めて、自分に合う職場を選んでください。
日勤のみの給料はどれくらい?|厚労省データで比較
| サービス種類 | 平均給与額 | 介護老人福祉施設との差 |
|---|---|---|
| 介護老人福祉施設 | 363,020円 | ― |
| 介護老人保健施設 | 352,800円 | ▲10,220円 |
| 訪問介護 | 340,870円 | ▲22,150円 |
| 通所リハビリテーション | 313,920円 | ▲49,100円 |
| 通所介護 | 299,930円 | ▲63,090円 |
※厚生労働省「令和7年度 介護職員等の職場環境や処遇に関する実態調査」速報データより
「日勤のみへ転職すると、給料はいくらになるの?」
夜勤をやめたい人にとって、気になるのが収入です。
結論から言うと、日勤のみへ変わると収入が下がる可能性はあります。
ただし、
「夜勤をやめると必ず月5万円下がる」
「日勤のみの介護職は月給20万円程度」
とは一律に言えません。
給料は、働くサービスの種類、資格、役職、勤続年数、地域、各種手当によって変わるからです。
そこで参考になるのが、厚生労働省の最新データです。
厚生労働省が公表した令和7年度の速報データでは、介護職員等処遇改善加算Ⅰ〜Ⅳを取得している事業所で働く「月給・常勤」の介護職員について、令和7年7月の平均給与額は341,340円でした。
サービス種類別に見ると、次のようになっています。
- 介護老人福祉施設:363,020円
- 介護老人保健施設:352,800円
- 訪問介護:340,870円
- 通所リハビリテーション:313,920円
- 通所介護:299,930円
ここで注目したいのが、日勤中心の求人を探しやすい通所介護や通所リハビリテーションです。
- 通所介護の平均給与額は299,930円
- 通所リハビリテーションは313,920円
- 訪問介護は340,870円
一方、介護老人福祉施設は363,020円です。
単純に差を計算すると、介護老人福祉施設と通所介護では月63,090円の差があります。
介護老人福祉施設と通所リハビリテーションでは月49,100円の差です。
具体例を出します。
Aさんは、夜勤のある入所施設で働いています。
夜勤手当も含めて、現在の総支給額は月30万円です。
夜勤がつらくなり、日勤中心のデイサービスへ転職しようと考えました。
転職先の条件は月25万円です。
この場合、月5万円の収入減になります。
年間で単純計算すると60万円の差です。
「夜勤がなくなるなら、それでも転職したい」
と考える人もいると思います。
一方で、
「住宅ローンがある」
「子どもの教育費がかかる」
「月5万円下がると生活できない」
という人もいます。
この場合は、夜勤をやめる前に慎重な比較が必要です。
ただし「通所介護は必ず給料が低い」とは言えない
ここで注意してください。
厚生労働省の数字を見て、
「デイサービスへ転職すると、必ず月63,090円下がる」
と考えるのは間違いです。
この統計は、同じ人が介護老人福祉施設から通所介護へ転職した場合の給与差を示したものではありません。
サービス種類ごとの平均給与額を比較した数字です。
さらに、厚労省資料の「平均給与額」は、単純な基本給だけではありません。
基本給に加えて、各種手当と、一時金を一定の方法で月額換算した金額が含まれています。
厚労省資料では、平均給与額を、
「基本給(月額)+手当+一時金」
として集計しています。
一時金は、令和7年4月から7月に支給された金額の6分の1です。
また、手当には職務手当、処遇改善手当、通勤手当、家族手当などに加え、時間外手当や早朝・深夜・休日手当なども含まれます。
つまり、この341,340円を、
「介護職の毎月の基本給」
「手取り34万円」
と考えてはいけません。
ここは誤解しやすいポイントです。
日勤のみへ変わると収入が下がる可能性がある理由
では、なぜ日勤のみへ変わると収入が下がる可能性があるのでしょうか。
分かりやすい理由は、夜勤に関係する手当がなくなる可能性があるからです。
具体例を出します。
現在の給与が、
基本給と各種手当で240,000円。
夜勤手当が1回8,000円。
月5回の夜勤。
だったとします。
この場合、夜勤手当は月40,000円です。
夜勤を完全に外し、ほかの給与条件が変わらなければ、この40,000円分がなくなる可能性があります。
年間で単純計算すると480,000円です。
さらに、転職すると、
- 基本給
- 資格手当
- 住宅手当
- 扶養手当
- 賞与
- 処遇改善に関する手当
この条件まで変わる可能性があります。
なので、
「夜勤手当だけ見ればいい」
という話でもありません。
月給ではなく年収で比較する
ぼくがおすすめするのは、転職前に年収ベースで比較することです。
たとえば、次の2つの職場があったとします。
現在の職場。
- 月給300,000円
- 夜勤は月5回
- 賞与は年600,000円
- 年間休日105日
次の職場。
- 月給270,000円
- 夜勤なし
- 賞与は年700,000円
- 年間休日120日
月給だけを見ると、転職後は30,000円下がります。
でも、賞与や年間休日まで含めると、見え方が変わります。
さらに、
通勤時間が片道50分から15分になる。
- 夜勤がなくなる
- 家族と夕食を食べられる
- 休日を夜勤明けの疲労回復で使わなくて済む
こうした変化に価値を感じる人もいます。
逆に、月30,000円の収入減が家計に大きく影響する人もいます。
どちらが正解という話ではありません。
大切なのは、
「自分はいくらまでなら収入が下がっても生活できるか」
を転職前に決めることです。
日勤のみの求人を見るときに比較したい項目
求人票を見るときは、「月給○万円」だけで判断しないでください。
最低でも、次の項目を確認しましょう。
- 基本給
- 資格手当
- 処遇改善に関する手当
- 住宅手当
- 扶養手当
- 賞与実績
- 固定残業代の有無
- 年間休日
- 昇給
- 退職金
- 交通費
具体例を出します。
求人Aは月給280,000円。
求人Bは月給260,000円。
これだけ見ると、求人Aのほうが良く見えます。
でも詳しく確認すると、
- 求人Aは固定残業代を含む
- 賞与なし
- 年間休日105日
- 求人Bは固定残業代なし
- 賞与年2回
- 年間休日120日
という可能性があります。
この場合、
「月給が高いから求人A」
と即決するのは危険です。
- 月給
- 年収
- 休日
- 勤務時間
- 通勤時間
この5つはセットで比較してください。
厚労省データから分かること
厚生労働省の令和7年7月データでは、月給・常勤の介護職員の平均給与額は全体で341,340円です。
サービス種類別では、通所介護が299,930円、通所リハビリテーションが313,920円、訪問介護が340,870円でした。
一方、介護老人福祉施設は363,020円です。
この数字を見ると、働くサービスによって平均給与額に差があることは分かります。
ただし、この統計だけで、
「日勤のみは月○万円」
「夜勤をやめると○万円下がる」
とは断定できません。
今回の厚労省データは「日勤のみ」と「夜勤あり」を直接比較した統計ではないからです。
なので、日勤のみへ転職するときは、
- 現在の給与明細
- 夜勤手当
- 転職先の基本給
- 各種手当
- 賞与
- 年間休日
ここまで並べて比較してください。
「夜勤をやめたい」
という気持ちだけで急いで転職すると、入職後に収入面で後悔する可能性があります。
逆に、事前に数字を確認しておけば、
「月2万円下がるけれど、夜勤なしなら納得できる」
「この条件では家計が厳しいから、別の求人を探す」
と冷静に判断できます。
日勤のみへ変えるときは、給料が高いか安いかだけではありません。
自分が無理なく暮らせる収入を確保しながら、続けられる働き方を選んでください。
引用・参考資料
厚生労働省
「令和7年度介護職員等の職場環境や処遇に関する実態調査の結果について(速報版)」https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_65600.html
厚生労働省
「介護人材確保に向けた処遇改善等の課題」https://www.mhlw.go.jp/content/12300000/001631039.pdf
日勤のみ転職で失敗するパターン【3選】



最後に、日勤のみ転職で 「こんなはずじゃなかった…」と 後悔しがちな失敗パターンを3つ紹介します。
これを読んで、同じ轍を踏まないようにしてくださいね。
「日勤=ラク」と思い込む
これは最大の落とし穴です。
夜勤がない分、日中の業務は密度が濃く、体力も精神力も使います。
特にデイサービスはレクや入浴で常に動き回りますし、訪問介護は一人で判断する責任が伴います。
「夜勤がないからラク」ではなく、「違う種類の頑張りが必要になる」と考えておきましょう。
面接で“できない理由”しか言わない
- 「子どもがいるので、残業できません」
- 「腰が痛いので、夜勤は無理です」
こんな風に「できない」理由ばかりを 並べてしまうと、採用担当者は不安になります。
そうではなく、
- 「限られた時間で、こう貢献したい」
- 「日中のケアで、自分のこの強みを活かしたい」
という“攻めの姿勢”を見せることが大切です。
見学せずに即決/内部情報を取らない
求人票の情報だけで、「ここ良さそう!」と即決してしまうこと。
これは本当に危険です。
ぼくの知人にも、それで失敗した人がいます。
「アットホームな職場」と書いてあったのに、実際は職員同士の会話がまったくない職場だった…とか。
面倒でも、必ず見学や情報収集をしてください。
その一手間が、あなたの未来を守ります。
退職~入職までの段取り:スケジュール表
転職を決めたら、円満退職と スムーズな入職準備も大切です。
| 時期 | やること | ポイント |
| 退職の1.5~2ヶ月前 | 直属の上司に退職の意向を伝える | まずは直属の上司に。退職願を出すのはその後。 |
| 退職の1ヶ月前 | 退職願の提出/業務の引き継ぎ開始 | 引き継ぎ資料(下記テンプレ参照)を作り始めるとスムーズ。 |
| 退職の2週間前 | 有給休暇の消化交渉 | 「業務の引き継ぎを完了させた上で、有給を消化させていただきたいです」と丁寧に。 |
| 退職日 | 挨拶回り/備品の返却 | お世話になった方々への挨拶は忘れずに。 |
| 入職前 | 必要な書類の準備/通勤ルート確認 | 健康診断書など、早めに準備。一度、実際に通勤してみると安心。 |
引き継ぎテンプレ/有休消化の言い回し
- 引き継ぎ資料(簡単なメモでOK)
- 担当利用者さんの情報(性格、注意点など)
- 1日の業務の流れ(時間ごとに)
- 各種マニュアルの保管場所 ・緊急時の連絡先
- 有休消化の言い回し 「大変恐縮なのですが、後任の方への引き継ぎを〇月〇日までに完了させる予定ですので、 残りの期間で、溜まっている有給休暇を消化させていただくことは可能でしょうか?」
入職前に準備する持ち物・通勤動線
- 持ち物リスト
□ 筆記用具、メモ帳
□ 上履き(指定があるか確認)
□ エプロン、着替え
□ コップ、歯ブラシなど
□ 雇用契約書などの書類 - 通勤動線の確認 実際に通勤する時間に、家から職場まで 一度行ってみましょう。 電車の混み具合や、道路の渋滞状況がわかると 初日から慌てずに済みますよ。
よくある質問(Q&A)
ここでは、日勤のみ転職で よく聞かれる質問に、サクッとお答えしますね。
- 正社員で「日勤のみ」は可能?
-
可能です。ただし、施設系よりはデイサービスや訪問介護、クリニックなどの方が求人は見つかりやすいです。 施設系の「日勤常勤」は狭き門ですが、専門職(相談員など)や、パートからの登用を狙う道もあります。
- 土日休みも両立できる?
-
できます。デイサービスや通所リハ、クリニック、企業内介護などは、土日祝休みの職場が多いです。 求人票の「休日」の欄をしっかりチェックしましょう。
- 未経験・ブランクでも大丈夫?
-
大丈夫です。むしろ、日勤の仕事は日中の生活の流れに沿っているので、未経験の方でもイメージしやすいかもしれません。 研修制度がしっかりしている法人や、最初はパートから始めて徐々に慣れていくのがおすすめです。
- 送迎なしの職場はある?
-
あります。規模の大きなデイサービスの一部や、訪問介護(自転車や公共交通機関で回る)、施設内の日勤業務などです。 求人検索の際に「送迎なし」「運転免許不要」といったキーワードで探してみましょう。
- 残業を減らすコツは?
-
ICT化が進んでいる職場を選ぶのが一番の近道です。 また、面接時に「職員の皆さんは、どのように業務効率化を図っていますか?」と質問してみるのも良いでしょう。職場の意識がわかります。
- 小さな子どもがいても採用される?
-
はい、採用されます。むしろ、子育て世代の職員が多い職場は、急な休みなどにも理解がある傾向にあります。 面接では、不利になると思わず「子育て経験を仕事に活かしたい」と前向きにアピールすることが大切です。
まとめ|要点のおさらい
長い時間、お付き合いいただき 本当にありがとうございました。
最後に、大事なことだけをもう一度おさらいします。
理想の「日勤のみ」転職を成功させるために、 必要なのは、勢いや運ではありません。
丁寧な準備と、ちょっとしたコツだけです。
3つのチェック
- あなたの「日勤」の定義は決まりましたか? (何時まで?送迎は?土日は?)
- 狙いたい職場のタイプは見えましたか? (デイ?訪問?クリニック?)
- 内部情報を知る方法、理解できましたか? (見学!エージェント!単発バイト!)
この3つが、あなたの転職活動の ブレない「軸」になります。
今すぐできる行動リスト
この記事を読んで、 「よし、やってみよう」と思ってくれたなら、 ぼくはすごく嬉しいです。
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