「どうしたら転倒事故を防げるのか?」
介護職ならいつも考えていることだと思います。
転倒すると骨折したり、大きなケガにつながるので気を抜けないですよね。
「ドン」という嫌な音を聞きたくないのなら、この記事を読み進めることをオススメします。
転倒事故を防ぐために大切なのは相手の「心を読む」こと
結論から言うと、転倒事故を防止するには、相手の「心を読む」ことが大切です。
「心を読む?」なにそれ?と思ったことでしょう。
これから、わかりやすく解説します。
その前に、
転倒事故の原因を次のことだと思っていませんか?
- ADLに問題がある
- 認知症だから
「身体機能」や「病気」にフォーカスしていては転倒事故は減りません。
たしかに、身体機能や病気が転倒の原因でもありますが、今よりも事故を減らしたいのなら、利用者さんが「どんな気持ちで生活しているか」を知ることも大切です。
なぜなら、スタッフが転倒の原因を作っていることがありますから。
たとえば、
- 職員が忙しそうだから遠慮してしまう
- トイレコールが多いと職員に嫌な顔をされる
このような気持ちがあると、
- 職員に迷惑をかけたくない
- 職員を呼ぶのが怖い
上記のような心理になり、ナースコールを押さないで単独でトイレに行こうとして……転倒される。
これって、ADLとか病気じゃなくて、利用者さんにそうさせてしまうスタッフのせいじゃないですか?
勘のいいあなたなら、すでに気づいているかもしれませんが、
転倒事故を防ぐために心を読む=相手の気持ちを考えるということ。
つまり、利用者さんがどのような気持ちで生活しているかを考えれば、転倒事故の防止になるのです。
次のような職場では、とくに注意が必要ですよ。
あなたの職場はどうですか?
- 人員不足でナースコールの対応に時間がかかる
- 利用者んにキツイ言い方をするスタッフがいる
- 忙しくて利用者さんの話を聞いている時間がない
その他にも、スタッフにお願いしにくい気持ちがあると転倒事故につながります。
たとえば、車椅子のタイヤの空気が減っているけれどスタッフにお願いしにくい場合です。
タイヤの空気が減るとブレーキの効きが悪くなりますよね。
ブレーキをかけて車椅子から立ち上がったときに、車椅子が動いてしまい、バランスを崩して転倒する。
このケースもスタッフに原因があるわけです。
「車椅子のメンテナンスを怠ったのが原因」と考えることもできますが、利用者さんが「お願いしにくい雰囲気がある」という原因も隠されています。
利用者さんが気になった時点で「タイヤの空気を入れてほしい」とお願いしていたら防げた事故ですから。
転倒事故を減らすには、相手の心を先読みして声をかけてあげましょう。
トイレの間隔が空いていたら➡「トイレに行きたくないですか?」
表情がさえない場合➡「困っていることはありませんか?」
視線を感じたら➡「どうしましたか?」
日頃のコミュニケーション、信頼関係が大切ですね。
まとめ
転倒事故を防ぐために、相手の気持ちを考えましょう。
なぜなら、次のような心理から転倒事故につながるケースがあるからです。
- 言いたいことが言えない
- 遠慮してしまう
- スタッフが怖い
相手の気持ちになって考えたり、相手の立場に立って行動できるスタッフになりたいですね。
今後、職場で「転倒事故防止」について話し合う機会があれば、利用者さんの心理について語ってみるのはどうでしょうか?
他のスタッフが転倒事故防止について「身体機能」や「認知機能」など、ありふれた意見を言う中、あなたが「利用者さんの心理」という切り口で発言すれば、きっと一目置かれる存在になれるでしょう。
(この記事を最後まで読んだ、勉強熱心なあなたなら、すでに一目置かれる存在だと思いますが)
長くなってきたので、今日はこの辺で終わります。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
では、また。
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