- 会議の前に、話すテーマを箇条書きでみんなに知らせよう。考える時間ができて、当日スムーズに発言しやすくなります。
- 会議の進め方は「ブレインストーミング」質より量でたくさん出す・ダメ出し禁止・時間や数のルールを決める・付箋やボードに書き出す――これでより意見が集まります。
- 5つの流れを守ろう:①話しやすい雰囲気づくり→②問題点を出す→③解決アイデアを出す→④意見を組み合わせてまとめる→⑤結論を決めて実行し、次回に結果を確認。
介護士会議で意見やアイデアが浮かばない……




結局、いつも同じ人だけが発言して終わる……




介護士歴15年以上の筆者が、会議で活発にアイデアが出る「ブレインストーミング」のコツをシェアします。
みんなで思いつくアイデアを「質より量」で自由に出してもらう会議手法です。
介護現場でも、より良いケアや業務改善のためのアイデアを出し合うことは欠かせません。
しかし、普通の会議では「発言しづらい」「意見がまとまらない」といった悩みも多いですよね。
この記事を読めば、次のことがわかります。
✅ アイデアがどんどん湧き出る「ブレスト」の基本ルール
✅ 「ダメ出し禁止」で発言しやすい雰囲気を作る!
✅ チーム全員が意見を出せるコツ
ブレインストーミングを取り入れれば、活発な意見交換ができるだけでなく、チームの一体感もアップします。
この記事を読んで、会議の進め方を変えてみませんか?
【筆者紹介】
介護業界15年の現役介護士です。
※現場経験と公的データ(厚労省など)をもとに執筆しています。
【所持資格】
介護福祉士/ケアマネ/上級心理カウンセラー



詳しくはトップページのプロフィールに記載
会議でアイデアを出すコツ:ブレインストーミングを取り入れよう
結論から言えばアイデアを引き出すには「ブレインストーミング」を取り入れることが有効です。
みんなで思いつくアイデアを「質より量」で自由に出してもらう会議手法です。
実際に試してみてわかったのですが、ブレインストーミングを取り入れると発言しやすい雰囲気が作れるので、面白いようにアイデアや意見が出てきます。
おとなしいタイプの新人スタッフも積極的に発言してくれて、全員で意見交換ができました。



私のフロアは、最初に雑談(アイスブレイク)を入れるだけで空気が柔らかくなる。
笑いが起きると、失敗談も出やすくて、結果的に実行しやすい案が集まります。
今までの会議の問題点
「何か意見はありませんか?」と聞いても、意見がない。
会議で意見が出ない理由
- 意見はあるけど批判されるから言わない
- 質問が漠然としていて何を答えたらいいかわからない
意見が出ないらといって、何も考えていないわけではありません。
見当違いな意見を言ってバカにされるのが怖い、無知だと思われるのが恥ずかしいのです。
リーダーが、スタッフからアイデアを引き出す工夫をしましょう。
会議で良いアイデアが出れば、業務が改善されて、スタッフの負担が軽減します。
みんなが笑顔で働ける職場にするのが、リーダーの役割です。
リーダーの役割については、過去記事のこちら介護リーダーやユニットリーダーの役割は「みんなが楽しく働ける環境作り」をチェックしてみてください。
会議でアイデアが出るための準備:事前に議題を周知しよう



まずは会議までに、議題を参加者に周知しましょう。
いきなり会議で意見を求めても、考えるのに時間がかかり、スムーズに会議が進みません。
話し合いたい内容を箇条書きで、わかりやすく周知することがコツです。
長文だと読むのが負担になり、さーっと読んで内容を理解しないまま会議に参加する人がいますから。
具体例
次回ユニット会議の議題
- 残業を減らす
- 利用者〇〇さんの食事介助について
- 感染症対策の強化について
アイデアが出る会議の5ステップ



アイデアが出る会議をするためには、次の5ステップに沿って会議を進めましょう。
- ステップ1:意見を出しやすい雰囲気作り
- ステップ2:ブレインストーミングで問題点を洗い出す
- ステップ3:ブレインストーミングで解決のアイデアを出す
- ステップ4:アイデアをまとめる
- ステップ5:結論を出して実践する
ステップ1:意見を出しやすい雰囲気作り



リーダーは意見を出しやすい雰囲気を作りましょう。
BAD
GOOD
的外れな意見が出ても「面白い切り口ですね!いいと思います」と会議を盛り上げて、「アイデアを笑われるのが嫌だから言わない」というハードルを下げましょう。



会議って正解探しになるとみんな黙るんだよね。
まずは数を出してから考える。
夜勤でも日勤でも回せる“現実サイズ”に落とすと、翌日から動きやすい。失敗前提で小さく試すと空気も軽くなる。
ステップ2:ブレインストーミングで問題点を洗い出す



準備するもの:ペン、付箋、ホワイトボード
「10分間」「意見が20個出るまで」などルールを決める
絶対に他の人の意見を批判しない
質より量でどんどん意見を出してもらう
出た意見を付箋やホワイトボードに書いていく
まずは問題点を洗い出しましょう。
議題について感じている問題点をどんどん出してもらうのです。おさらいですが、質より量ですよ。
記録係が出た意見をみんなが見えるように書いていきます。
「10分間」or「意見が20個出るまで」など期限を決めてダラダラしたり、話の脱線を防ぎます。
テーマ「残業を減らそう」の問題点
- 昼休みにサービス残業をしている
- 昼休みでも電話に出なければいけない
- センサーマットが複数鳴ったときに休憩中のスタッフも対応している
ステップ3:ブレインストーミングで解決のアイデアを出す



「10分間」or「意見が20個出るまで」などルールを決める
絶対に他の人の意見を批判しない
質より量でどんどん意見を出してもらう
できない、無理なことでもOK
出た意見を付箋やホワイトボードに書いていく
特に重要なのは、どんなに的外れな意見でも批判しないことです。
むしろ、的外れな意見を歓迎しましょう。
なぜなら、的外れな意見が想像力の幅を広げるからです。
どんなに些細なことでもOK
現実的ではないことでもOK
できること(現実的なこと)しか言わないと可能性の範囲を縮めてしまいます。
リーダーは「そのアイデアをヒントに新しいアイデアが生まれる可能性があるので、言ってもらえるとありがたい」と伝えて意見を出してもらえるように促していきましょう。



同じ人ばかり話す時は順番制で1人1案。
静かな職員ほど利用者さんの細かい変化に気づいてる。
付箋で見える化すると意見を整理しやすい。
ステップ4:アイデアをまとめる



スタッフの意見を組み合わせたり、他のスタッフの意見に自分の意見をつけ足すと新しいアイデアになります。
ジェームズ・W・ヤングが書いた「アイデアのつくり方」では次のように書かれています。
アイデアとは既存の要素の新しい組み合わせ以外の何ものでもないということである。
「アイデアの作り方」
たとえば、スマホができたときに新しいアイデアだと思っても…
「携帯電話+パソコン=スマホ」という、既存の要素の組み合わせだということです。
ぼくが参加した会議で「昼休憩を1時間取れない」という解決案をまとめると、次のようになります。
テーマ「残業を減らそう」解決のアイデア
- 休憩時間のみ人員を増やす
- 休憩時間を柔軟に設定する
- 休憩時間に仕事をしてはいけない文化を作る



テーマ「残業を減らそう」アイデアのまとめ
- 全員が休憩1時間を確保できるように、事務所の職員も休憩カバーのために現場に入る。
- 事務所のメンバーと介護スタッフの休憩時間をずらす
- 休憩中の職員は電話対応をしなくていい決まりを作る
- 休憩時間をカバーするために短時間勤務のスタッフを募集する
ステップ5:結論を出して実践する



意見がまとまったら結論を出して、実践することを明確にします。
テーマ「残業を減らそう」の結論(実践すること)
- 全員が休憩1時間を確保できるように、相談員、ケアマネが休憩カバーのために現場に入る。
- 事務所のメンバーは同時に休憩に入らないで時間をずらす
- 休憩中の職員は電話対応をしなくていい決まりを作る(休憩室に電話を置かない)
- 休憩時間をカバーするためのスタッフを募集する(11:00~16:00まで)
上記のことを実践した結果、スタッフ全員がしっかり1時間休憩できるようになりました。
会議で決まって実践したことを次回の会議で確認しながら業務改善をしていきましょう。
業務改善をする方法は、過去記事の介護施設の業務改善をする方法「PDCAサイクル」と「OODAループ」がポイント!を参考にしてください。
よくある質問【Q&A】
- 会議でアイデアが出ないとき、最初に何をすればいい?
-
目的を1行で決めます。「誰が・何を・いつまでに」をはっきりさせると、考える方向がそろいます。
- 発言が少ない…場をあたためるコツは?
-
1分アイスブレイク(最近の嬉しかったこと等)→“ダメ出し禁止・量を出す・途中で評価しない”の3ルールを宣言します。
- 同じ人ばかり話して偏ります。どう分けて出す?
-
ラウンドロビン(順番に1人1案)やブレインライティング(まず紙/メモで静かに出す)を使います。
- 否定が多くて雰囲気が悪くなります。止め方は?
-
ネガティブ発言は“改善形”に直すようにしましょう。
(例:「〇〇は難しい」→「どうすれば可能?」) - 会議のメモは何を書けばいい?
-
①決まったこと ②やる人 ③期限 ④次回確認事項 の4点だけ。余計な議論録は省きます。
- アイデアの質を上げたい。どんな工夫が必要?
-
“制約”をつけます(例:0円で実施、1週間で実施、道具を増やさない)。制約があるほど発想が具体になります。
まとめ:ブレインストーミングで活発な意見交換をしよう
- 会議の前に、話すテーマを箇条書きでみんなに知らせよう。考える時間ができて、当日スムーズに発言しやすくなります。
- 会議の進め方は「ブレインストーミング」質より量でたくさん出す・ダメ出し禁止・時間や数のルールを決める・付箋やボードに書き出す――これでより意見が集まります。
- 5つの流れを守ろう:①話しやすい雰囲気づくり→②問題点を出す→③解決アイデアを出す→④意見を組み合わせてまとめる→⑤結論を決めて実行し、次回に結果を確認。
今回は「会議でアイデアを出すコツ」について解説しました。
おさらいすると、次のとおりです。
準備するもの:ペン、付箋、ホワイトボード
「10分間」「意見が20個出るまで」などルールを決める
絶対に他の人の意見を批判しない
質より量でどんどん意見を出してもらう
出た意見を付箋やホワイトボードに書いていく
アイデアが出る会議の手順をおさらいをします。
次の5ステップを実践しましょう。
- ステップ1:意見を出しやすい雰囲気作り
- ステップ2:ブレインストーミングで問題点を洗い出す
- ステップ3:ブレインストーミングで解決のアイデアを出す
- ステップ4:アイデアをまとめる
- ステップ5:結論を出して実践する
リーダーはみんなをまとめる重要なポジションですが、自分の意見を押しつけてはいけません。
みんなから意見を引き出したり、質問を投げかけたり、活発な意見交換ができる環境作りに専念するべきです。
会議にブレインストーミングを取り入れて、活発な意見交換をしましょう。
リーダーがさらにスキルアップするために、過去の記事を紹介します。
みんなが笑顔で働ける職場にしたいですね。
最後まで読んで読んでくれた、あなたを応援しています。
では、また。










