「介護記録をもう少し早く書きたい」
「レクを考えるたびに時間がかかる」
「ChatGPTが便利らしいけど、介護現場で何に使えばいいのかわからない」
こんな疑問はありませんか?
結論からいうと、介護現場でChatGPTを使うなら、
「下書き」
「文章の整理」
「アイデア出し」
から始めるのがおすすめです。
介護記録、申し送り、家族への連絡文、レクリエーション、研修資料など、文章を考える仕事とは相性があります。
一方で、利用者さんの個人情報をそのまま入力したり、AIの回答だけでケアや医療に関する判断をしたりする使い方は避けなければなりません。
OpenAI自身も、ChatGPTは間違った内容を自信ありげに回答する場合があるため、重要な情報は信頼できる情報源で確認するよう案内しています。
ぼくは現役15年以上の介護士です。
介護では、利用者さんと直接かかわる仕事だけでなく、記録、申し送り、会議、研修、家族連絡など「文章を考える仕事」が想像以上にありますよね。
ChatGPTに判断まで任せる必要はありません。
面倒な「文章に整える部分」だけ手伝ってもらえばいいのです。
この記事では、介護現場ですぐ試せる7つの活用法と、そのまま使えるプロンプト、安全に使うための注意点を紹介します。
介護現場でChatGPTを使うなら、
・介護記録の文章整理
・申し送り・報告文
・家族への連絡文
・レクリエーション
・研修・マニュアル
・ケース会議の論点整理
・やさしい日本語・翻訳
などの「下書き」に使うのがおすすめです。
ただし、
「利用者さんの個人情報を安易に入力しない」
「入力していない事実を追加させない」
「AIの回答を人間が確認する」
「ケア・医療の最終判断は人が行う」
という線引きが欠かせません。
迷ったら、「AIに答えを決めてもらう」のではなく、「自分が持っている情報を整理してもらう」と考えてください。
結論|介護現場のChatGPTは「下書き・整理・アイデア出し」に使う

介護現場でChatGPTを使うなら、最初は「下書き・整理・アイデア出し」に使うのがおすすめです。
なぜなら、ChatGPTは文章を整えたり、情報をまとめたり、複数の案を出したりする作業には向いていますが、利用者さんの状態を見て判断することはできないからです。
たとえば介護記録なら、
「昼食3割摂取」
「食事中に眠気あり」
「声かけで開眼」
「その後も食事進まず」
「看護師へ報告」
といった事実は、実際にその場にいた職員が確認します。
そのうえで、
「この内容を介護記録として読みやすい文章に整えてください」
とChatGPTに依頼すれば、ゼロから文章を考える負担を減らせます。
レクリエーションでも同じです。
「高齢者20人、室内、30分、座ったまま参加できるレクを5つ考えて」
と条件を伝えれば、企画のたたき台を短時間で出してもらえます。
一方で、
「この利用者さんにはどんな介助が必要か」
「体調が悪そうだけど受診したほうがいいか」
といった判断までChatGPTに任せるのは避けてください。
介護現場では、
「事実を確認するのは人」
「文章を整えるのはChatGPT」
「最終確認と判断は人」
と役割を分けると使いやすくなります。
ChatGPTに仕事を丸投げするのではなく、自分が持っている情報を整理する補助役として使う。
これが、介護現場で失敗しにくい活用方法です。
介護現場でChatGPTを活用する方法【7選】



1.介護記録の文章を整える
介護記録は、ChatGPTを使いやすい仕事のひとつです。
ただし、「記録を作ってもらう」のではなく、「自分が確認した事実を記録文に整えてもらう」と考えてください。
たとえば、手元に次のメモがあったとします。
・昼食3割摂取
・途中から眠気あり
・声かけで開眼
・その後も食事進まず
・看護師へ報告
これをそのままChatGPTへ渡して文章に整えます。
【プロンプト例】
介護記録として、客観的で簡潔な文章に整えてください。
材料:
・昼食3割摂取
・食事途中から眠気あり
・声かけにて開眼
・その後も食事は進まず
・看護師へ報告
条件:
・入力していない事実を追加しない
・利用者の気持ちを推測しない
・100文字程度
・事実と職員の対応が分かる文章にする
この指示であれば、AIが自由に状況を考える範囲を狭められます。
完成した文章は必ず元のメモと比べてください。
「3割」が「8割」になっていないか。
看護師へ報告した時刻を勝手に作っていないか。
本人が言っていない発言を追加していないか。
ここを確認してから記録へ反映します。
介護記録そのものの書き方が曖昧な方は、先にこちらを確認してみてください。
【例文あり】介護記録の書き方|現役介護士がうまく書くコツを紹介
2.申し送り・報告文を短くまとめる
「伝えたいことはあるけれど、話が長くなってしまう」
そんなときにも使えます。
たとえば、
「夜中に何度も起きていた」
「3時ごろトイレへ行った」
「朝は眠そう」
「転倒はなし」
という情報を、朝の申し送り用に短くまとめてもらいます。
【プロンプト例】
次の情報を、介護職員への申し送りとして重要度の高い順に3点に整理してください。
材料:
・夜間に複数回覚醒
・3時10分にトイレ誘導
・ふらつきなし
・転倒なし
・朝食前は眠そうな様子
条件:
・入力していない事実は追加しない
・判断や診断はしない
・30秒程度で伝えられる文章にする
長文を短くする作業は、ChatGPTが得意とする使い方のひとつです。
ただし、申し送りの重要度は利用者さんの状態や施設のルールによって変わります。
AIが「不要」と判断して省いた情報が、本当は必要な場合もあります。
最終的に何を申し送るかは職員が決めてください。
3.家族への連絡文を作る
家族への連絡は、内容だけでなく言葉選びにも気を使います。
ChatGPTには「何を伝えるか」を考えさせるより、事実をもとに「失礼のない文章へ整える」役割を任せるほうが安全です。
【プロンプト例】
次の内容をご家族へ伝える文章に整えてください。
材料:
・本日の昼食は半量摂取
・午後は談話室で過ごした
・職員との会話では笑顔あり
・17時時点で大きな体調変化なし
条件:
・丁寧だが堅すぎない文章
・150文字以内
・入力されていない本人の気持ちは追加しない
・医療的な判断を追加しない
事故や体調不良など、説明責任が大きい場面は特に注意してください。
ChatGPTが作った文章をそのまま送るのではなく、
日時
状況
職員の対応
現在の状態
誰へ報告したか
など、必要な情報がそろっているか人間が確認します。
4.レクリエーションや行事を考える
レクのネタ出しは、ChatGPTと相性がいい使い方です。
個人情報を使わなくても相談できるため、介護現場でAIを試してみたい人はここから始めてもいいと思います。
たとえば、
「10月のレクを考えて」
だけでは、使える案になるとは限りません。
もう少し条件を渡します。
【プロンプト例】
介護付き有料老人ホームで行う秋のレクリエーションを5案考えてください。
条件:
・参加者20人程度
・室内
・所要時間30~45分
・座ったまま参加できる
・職員2名で進行できる
・準備物が少ない
・勝敗が強く出すぎない
・安全上の注意点も書く
条件が具体的になるほど、現場で検討しやすい案になります。
そこで気になる案が出たら、
「2番の案について、準備物・当日の流れ・職員の役割を詳しく」
と続けてください。
一度ですべて完成させようとしないのがコツです。
5.研修資料・マニュアルのたたき台を作る
内部研修の構成を考えるときにも役立ちます。
たとえば「接遇研修をやる」と決まっても、
何から説明するか。
どんな事例を入れるか。
グループワークをどうするか。
ゼロから考えると時間がかかります。
【プロンプト例】
介護施設の新人職員向けに、30分の接遇研修の構成を考えてください。
対象:
介護職経験0~3年
入れてほしい内容:
・挨拶
・言葉遣い
・利用者への声かけ
・NG例
・5分程度のグループワーク
条件:
・介護現場の具体例を入れる
・専門用語を減らす
・30分に収まる時間配分にする
・最後に確認問題を3問つける
これだけでも、研修担当者がゼロから構成を作る負担は減ります。
ただし、法律・制度・感染対策・身体拘束・虐待防止などを扱う場合、ChatGPTの回答だけを根拠に研修資料を作るのは避けてください。
厚生労働省や自治体などの最新資料を確認する必要があります。
研修テーマそのものを探している方はこちらも参考になります。
6.ケース会議・ケアプランの論点を整理する
ケアマネジャーやリーダー職なら、ケース会議の準備にも使えます。
ただし、ここで大切なのは、
「ケアプランをChatGPTに決めてもらう」
ことではありません。
情報を整理し、
「会議で何を確認すべきか」
「どんな視点が抜けているか」
を洗い出すために使います。
【プロンプト例】
次の架空事例について、ケース会議で確認したい論点を整理してください。
事例:
・80代
・自宅生活を希望
・最近、夜間の移動でふらつきが増えた
・家族は遠方在住
・本人はできるだけ現在の生活を続けたい
出力:
- 本人へ確認すること
- 家族へ確認すること
- 介護職から共有すること
- 看護職など他職種へ確認すること
- 会議で検討する課題
条件:
・サービス内容を勝手に決定しない
・医学的診断をしない
・入力されていない情報を推測しない
ぼく自身、ケアマネジャーの資格を持っていますが、ケアプランでは「それらしい文章を書くこと」より、本人の意向や生活状況を踏まえて何を支援するか考える過程のほうが大切だと考えています。
ChatGPTは、その判断を代行するものではありません。
考えるための材料を並べる補助役として使うのが合っています。
7.やさしい日本語・外国語への言い換えをする
外国人スタッフへ業務内容を説明するとき、「難しい日本語を簡単にする」用途にも使えます。
いきなり翻訳するより、先に日本語を簡潔にすると確認しやすくなります。
たとえば、
「利用者の残存能力を活用し、自立支援の観点から必要以上の介助を行わない」
という文章は、介護に慣れていない外国人スタッフには難しいかもしれません。
【プロンプト例】
次の文章を、介護現場で働き始めた外国人スタッフにも分かりやすい「やさしい日本語」にしてください。
文章:
「利用者の残存能力を活用し、自立支援の観点から必要以上の介助を行わない」
条件:
・短い文章に分ける
・難しい専門用語を言い換える
・意味を変えない
・必要なら具体例を1つ付ける
やさしい日本語にした後、
「この文章をベトナム語にしてください」
などと翻訳する方法もあります。
ただし、事故報告や医療・服薬に関する重要事項は、AI翻訳だけで意味が正確だと判断しないでください。
理解できる職員による確認や、勤務先で認められた翻訳方法を使う必要があります。
ChatGPTの回答精度を上げるプロンプトの作り方



「目的・材料・出力形式・禁止事項」の4つを伝える
以前は、「あなたは一流の○○です」と役割を与えたり、「もっと本気を出してください」と何度も指示したりするプロンプトがよく紹介されていました。
役割設定が役立つ場面はありますが、それだけで回答の正確性が保証されるわけではありません。
介護現場では、次の4つを明確にするほうが実用的です。
- 目的:何を作ってほしいのか
- 材料:AIが使ってよい事実は何か
- 出力形式:何文字、箇条書き、表など
- 禁止事項:推測しない、情報を追加しないなど
たとえば、
「介護記録を書いて」
ではなく、
「下記の事実のみを使って、100文字程度の介護記録にしてください。入力していない出来事、本人の発言、気持ちは追加しないでください」
と伝えます。
「AIをうまく操る裏技」を覚えるより、「AIが勝手に補ってはいけない範囲を決める」ことのほうが介護現場では大切です。
一発で完成させず、修正しながら仕上げる
ChatGPTの最初の回答が、そのまま一番よいとは限りません。
たとえばレクリエーション案なら、
「準備が大変なので、準備物を3種類以内にしてください」
「車いす利用者も参加しやすい内容に変更してください」
「職員1人でも進行できる形にしてください」
と修正できます。
大切なのは、「もっと良くして」だけで終わらせないことです。
何が合わないのか伝えます。
AIとのやり取りも、職員への指示と少し似ています。
条件が曖昧なら、返ってくるものも曖昧になりやすいからです。
介護現場でChatGPTを使うときの注意点【4選】



利用者・家族を特定できる情報を安易に入力しない
介護現場で最も注意したいのが個人情報です。
個人情報保護委員会は、個人情報取扱事業者が生成AIへ個人情報を含むプロンプトを入力する場合、利用目的を達成するために必要な範囲内か十分確認するよう注意喚起しています。
また、入力した個人データが回答生成以外の目的で扱われる場合には、サービス提供者が機械学習へ利用しないことなどを確認する必要があるとしています。
厚生労働省・個人情報保護委員会も、医療・介護関係事業者向けの個人情報ガイダンスを公開しており、2026年4月1日に改正されています。
そのため、
氏名
住所
電話番号
施設名
家族の氏名
詳細な病歴
服薬情報
などを、普段の介護記録と同じ感覚でChatGPTへ貼り付けないでください。
また、
「山田さん」を「Aさん」に変えただけで必ず安全になるわけでもありません。
珍しい病歴、年齢、居室番号、施設名、家族情報などを組み合わせると、本人を推測できる場合があります。
文章作成に必要な情報だけを使う。
ここを基本にしてください。
ChatGPTの回答をそのまま記録へ転記しない
ChatGPTは間違えることがあります。
OpenAI自身も、ChatGPTが誤った情報や存在しない引用・情報を、自信を持った表現で出力する可能性があると案内しています。
たとえば、
入力:
「昼食3割摂取」
出力:
「昼食8割摂取」
となれば、文章は自然でも記録としては間違いです。
確認するのは難しくありません。
元のメモと出力を並べ、
「数字」
「日時」
「本人の発言」
「職員の対応」
「観察した事実」
だけでも照合してください。
文章が上手かどうかより、事実が変わっていないかのほうが重要です。
ケア・医療の最終判断を任せない
ChatGPTへ、
「この利用者さんは水分を減らしたほうがいいですか?」
「この症状なら病院へ行かなくても大丈夫ですか?」
などと質問し、回答だけで対応を決める使い方は避けます。
AIはその場にいません。
顔色、呼吸、歩行状態、普段との違いなど、職員が実際に見ている情報を完全には把握できないからです。
ケアや医療にかかわる判断は、勤務先の手順に従い、看護職・医師・ケアマネジャーなど必要な職種へ報告・相談してください。
ChatGPTは判断する人ではなく、情報整理を助ける道具です。
勤務先のルールを確認してから使う
個人でChatGPTを使えることと、勤務中に業務情報を入力してよいことは別問題です。
施設や法人によっては、
「生成AIへの業務情報入力禁止」
「会社指定のAIのみ利用可能」
「個人端末では利用禁止」
などのルールを設けている可能性があります。
最初に管理者へ確認してください。
OpenAIでは、個人向けChatGPTにデータ利用を設定する機能があり、「Improve the model for everyone」をオフにすれば、新しい会話をモデル改善に使わない設定ができます。
Temporary Chatもモデル改善には利用されないと案内されています。
また、ChatGPT Businessなどの組織向けサービスについてOpenAIは、組織のデータをモデル訓練へデフォルトでは利用しないとしています。
ただし、
「学習されない設定だから利用者情報を自由に入力していい」
という意味ではありません。
勤務先のルールや契約、個人情報の取扱いを確認することが前提です。
ChatGPTを介護現場で使うメリット・デメリット



メリット|文章作成や情報整理の負担を減らせる
ChatGPTを介護現場で使うメリットは、文章作成や情報整理にかかる負担を減らせることです。
介護現場では、記録、申し送り、研修資料、レクリエーション案など、文章を考える仕事が多くあります。
たとえば、箇条書きの介護記録を読みやすい文章に整えたり、条件に合ったレク案を複数出してもらったりできます。
ゼロから考える部分をChatGPTに手伝ってもらえば、職員は確認や修正に集中しやすくなります。
デメリット|もっともらしい間違いを出すことがある
一方、ChatGPTのデメリットは、自然な文章の中に誤った内容が混ざることがある点です。
たとえば、入力していない事実を追加したり、数字や状況を間違えたりする可能性があります。
そのため、ChatGPTが作った文章をそのまま介護記録や申し送りに使うのは避けたほうが安全です。
ChatGPTは「下書きや整理を手伝う補助役」として使い、最終確認や判断は必ず人が行いましょう。
介護現場にChatGPTを導入する4ステップ



介護現場でChatGPTを導入するなら、いきなり介護記録やケアプランに使うのではなく、低リスクな業務から少しずつ試すのがおすすめです。
1.個人情報を使わない業務から試す
最初は、レクリエーション案や研修資料のたたき台など、利用者さんの個人情報を入力しなくても使える業務から始めます。
まずは「本当に仕事がラクになるか」を確認してみましょう。
2.施設内で利用ルールを決める
次に、ChatGPTへ入力してよい情報・いけない情報を決めます。
たとえば、「氏名や病歴は入力しない」「AIの回答をそのまま記録に使わない」など、職員が迷わないルールにしておくと安心です。
3.よく使うプロンプトを共有する
使いやすかった指示文は、職員同士で共有すると効率的です。
介護記録、申し送り、レク案など、用途ごとにテンプレートを作っておけば、毎回ゼロから入力する必要がありません。
4.効果と問題点を確認する
最後に、ChatGPTを使って本当に業務時間が減ったか、間違いや使いにくさがなかったかを確認します。
便利だから使い続けるのではなく、「負担が減ったか」「安全に使えているか」を基準に見直すことが大切です。
ChatGPTで解決できる問題・できない問題を分ける
ChatGPTを使えば、文章作成の負担は軽くできるかもしれません。
ただし、
・慢性的な人手不足
・サービス残業
・無理な勤務表
・低い給料
・職員同士の人間関係
・上司の強い言動
などをAIだけで解決することはできません。
「記録を書くのが遅い」のではなく、「そもそも記録を書く時間すら確保されていない」のであれば、問題はChatGPTの使い方ではなく職場環境にあります。
介護職の悩みを整理したい方は、介護職の悩み9選|原因・対処法と辞める判断基準も参考にしてください。
ぼく自身、転職サービスで他の職場について相談した経験もあります。
レバウェル介護では、希望条件を伝えたところ「現在は条件に合う求人がない」と正直に教えてもらいました。
無理に別の求人を勧められることもなく、その後もしつこい電話はありませんでした。現在は、自宅周辺の求人情報がショートメールで届き、興味があれば自分から連絡するスタイルです。
マイナビ介護職では、男性のアドバイザーが丁寧に話を聞いてくれ、希望に近い施設を3つ紹介してもらいました。
ただ、そのうち1施設は希望勤務地とは異なっていました。
「紹介された=自分に合っている」とそのまま受け入れず、自分の条件と照らし合わせる必要があると感じています。
転職するか決めていなくても、ほかの施設の条件を知るだけで、「今の職場で改善を目指すか」「環境を変えるか」を比較しやすくなります。
まだ転職を決めていない方は、介護の転職エージェントは登録だけ・相談だけでもOK?|体験談と伝え方を紹介も参考にしてみてください。
安全に使うためのチェックリスト
| 確認すること | OK |
|---|---|
| ChatGPTを使う目的が決まっている | □ |
| 勤務先で生成AIの利用が認められている | □ |
| 利用者・家族を特定できる情報を入力していない | □ |
| 必要のない病歴や家族情報を入力していない | □ |
| 「入力していない事実を追加しない」と指示した | □ |
| 数字・日時・本人の発言を元資料と照合した | □ |
| AIの回答だけでケア・医療判断をしていない | □ |
| 法律・制度は公式情報を確認した | □ |
| 最終的な文章を人間が確認した | □ |
| AIを使うことで本当に仕事がラクになったか確認した | □ |
すべてを毎回確認する必要があるわけではありません。
ただし、
「個人情報」
「事実確認」
「最終判断は人間」
の3点は外さないでください。
よくある質問【Q&A】
ChatGPTで介護記録を作ってもいいですか?
文章の下書きや整理には使えます。
ただし、利用者さんの個人情報を安易に入力せず、観察した事実だけを材料として渡してください。
完成した記録は必ず元の情報と照合します。
AIが作った文章をそのまま正式な記録として保存する使い方はおすすめしません。
利用者の名前を「Aさん」にすれば安全ですか?
名前を伏せることでリスクは下げられますが、それだけで十分とは限りません。
施設名、居室番号、年齢、病歴、家族構成などを組み合わせることで、本人を推測できる場合があります。
文章作成に不要な情報は入力しないことが基本です。
ケアプランをChatGPTに作ってもらえますか?
文章の表現候補や論点整理には利用できます。
一方、本人の意向やアセスメントを踏まえた支援内容そのものをChatGPTだけで決定するのは避けてください。
AIは補助ツールとして使い、最終的な判断はケアマネジャーなど人間が行います。
ChatGPTの回答は信用できますか?
すべて正しいとは限りません。
OpenAI自身も、ChatGPTが誤った内容を出力する場合があるため、重要な情報は信頼できる情報源で確認するよう案内しています。
特に制度、法律、医療、安全に関する内容は一次情報まで確認してください。
介護現場では何から使い始めるのがおすすめですか?
個人情報を使わない仕事がおすすめです。
たとえば、
レクリエーション案
研修の構成
掲示物の文章
架空事例を使った新人教育
などから試せます。
使い方に慣れてから、施設内のルールに沿って用途を広げてください。
ChatGPTに「あなたは介護の専門家です」と書けば回答は正確になりますか?
役割を指定すると回答の方向性を調整できることはありますが、正確性が保証されるわけではありません。
役割設定だけに頼らず、
「この事実だけを使う」
「推測しない」
「不明な部分は[確認必要]と表示する」
といった条件も一緒に伝えてください。
まとめ|まずは個人情報を使わない仕事から試してみる
介護現場でChatGPTを使うなら、
「人間の代わりに考えてもらう」
より、
「人間が考えるための下準備を手伝ってもらう」
くらいの距離感がちょうどいいと思います。
介護記録の文章整理、申し送り、家族連絡、レクリエーション、研修資料、ケース会議の論点整理など、活用できる場面は少なくありません。
一方、
利用者さんを見ること。
変化に気づくこと。
情報を確認すること。
ケアを判断すること。
これらは介護職や専門職の仕事です。ChatGPTへ渡さないでください。
初めて使うなら、まずは個人情報の必要がないレクリエーション案などから試してみましょう。
この記事のプロンプトをコピーし、自分の施設に合わせて条件を1つずつ変えてみてください。
「ChatGPTを使うこと」が目的ではありません。
文章を考える時間が少し減り、その分、利用者さんとかかわる時間や職員同士で話し合う時間を作れるなら、介護現場で使う意味があります。
引用・参照した公式URL一覧
情報確認日:2026年9月10日
- 個人情報保護委員会:生成AIサービスの利用に関する注意喚起等について|個人情報保護委員会
- 個人情報保護委員会:医療・介護関係事業者における個人情報ガイダンス一覧
- 厚生労働省:厚生労働分野における個人情報の適切な取扱いのためのガイドライン等
- 経済産業省:AI事業者ガイドライン第1.2版
- OpenAI:Does ChatGPT tell the truth?|OpenAI Help Center
- OpenAI:ChatGPT Privacy Settings|OpenAI
- OpenAI:Business data privacy, security, and compliance|OpenAI
知りたい情報がすぐに見つかる
「辞める」か「我慢」の二択じゃない。
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