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介護士理想のリーダーって、どんな人?
介護リーダーやユニットリーダーは、現場を円滑に回し、スタッフや利用者さんが安心して過ごせる環境を作る大事な役割。
介護士歴15年以上の筆者も、優れたリーダーのもとで働くことで、職場全体が驚くほどスムーズに回るのを実感してきました。
この記事では、具体的な事例を交えながら、リーダーに必要な3つの能力を詳しく解説します。
- 介護の知識・技術:正しい介助や制度のしくみを知り、つねに新しい情報にアップデートすることが大事。できないことは部下から学ぶ姿勢も大切。
- マネジメント力:人の配置や仕事の流れを整えて、みんなが安全にスムーズに動けるようにする能力。問題が出たら原因を見つけて直す。
- コミュニケーション能力:ていねいに伝える・よく聞く・相談しやすい空気を作ることで、チームの力を引き出す。
最後まで読めば、リーダー職への理解が深まり、もっと自信を持って仕事に取り組めるようになるでしょう。
質問にチェックするだけ!30秒でわかります。
【筆者紹介】
介護業界15年の現役介護士です。
※現場経験と公的データ(厚労省など)をもとに執筆しています。
【所持資格】
介護福祉士/ケアマネ/上級心理カウンセラー



詳しくはトップページのプロフィールに記載
リーダーの役割は下の記事をチェック



リーダーに求められる能力①:介護の知識・技術



介護リーダーやユニットリーダーは部下を指導する立場です。
理想は介護リーダーが現場で一番知識や技術があること。
ですが、そんな完璧な人間はいませんね。
介護に関する知識や技術が求められますが、部下よりも優れている必要はありません。
部下の方が介護経験が長いこともあり、得意な分野が違います。



全部を完ぺきに覚えるより、最新をみんなでアップデートするのが現実的。
私は「教えて」を言い合える関係づくりを優先。
得意分野をつなげて現場力を上げます。
「部下よりも知識や技術が必要」と、自分を追い込んでしまい、仕事がツラくなりました。
今では部下から教えてもらったり、部下から学んでいます。
部下の能力を認めて、部下から教えてもらう姿勢が大切です。
最初から完璧なリーダーはいませんよ。
部下に胸を張って教えれる、正しい介助方法はこちら
【厚生労働省推奨】正しい介助方法マニュアル 知識をアップデートしよう
介護の知識



介護保険制度について学びましょう。
一度覚えたらOKというわけではありません。介護保険法は3年おきに改正され、年々、細分化・複雑化しています。知識をアップデートして最新の情報を把握しましょう。
介護保険制度について詳しく知りたい方は、厚生労働省:介護保険制度の概要をご覧ください。
介護サービスについて学びましょう。
自分が関わる介護サービスだけでなく、他にどのような介護サービスがあるかも知りましょう。
たとえば、福祉用具貸与や特定福祉用具販売を知ることにより、利用者さんの悩みを解決することができます。
介護サービスについて詳しく知りたい方は、厚生労働省:公表されている介護サービスについてをご覧ください。
介護業界の状況を知りましょう。
介護業界もICT化が進んでいます。最新のトレンドを知り自分たちのケアに活かしましょう。
たとえば、パラマウントベッドの「眠りSCAN(スキャン)」では睡眠の状態をデータ化してパソコンやタブレットで確認することができます。



新聞やニュースだけでなく、SNSで実際に使用した現場の声をリサーチしましょう。



うちの施設では「眠りSCAN(スキャン)」を導入して、夜勤の人員を減らすことができました。
今までは3名体制でしたが、今では2名で夜勤を回しています。
眠りSCANを使えば、利用者さんの行動が一目瞭然。
「今、ベッドから起き上がった」
「ベッドから離れた」
など、リアルタイムでわかるので、先回りして対応することができます。
おかげで、夜間の転倒事故ゼロを達成できました。
介護の技術



介護リーダーは介護技術を指導する立場です。自分ができるだけではいけません。
次のようなことを周囲のスタッフに伝えて行きましょう。
- ボディメカニクスを利用した介助方法
- 利用者さんの残存機能を利用した介助方法
- 利用者さんが安心できる声かけ
- 利用者さんの話を傾聴する姿勢
詳しくはこちら
【厚生労働省推奨】正しい介助方法マニュアル 知識をアップデートしよう
【介護士必見】傾聴とは?利用者さんの心を開き信頼関係を築く7つのコツ
自分のやり方を押しつけるのはNGです!
スタッフのやり方を尊重して、認めてあげることで働きやすい職場になります。
リーダーに求められる能力②:マネジメント力



マネジメントはリーダーになってから求められる能力ですが、難しく考えないでください。
なぜなら、難しく考えすぎてリーダーの仕事がイヤになってしまうからです。
介護リーダーに求められるマネジメント力は次のとおりです。
- 人材管理(シフト作成)
- 帳票管理
- 利用者さんの体調管理
- リスクマネジメント(事故防止)



シフトは「体力・経験・相性」を見て配置する。
穴が出たら俺が現場に入り、帳票や連絡は最短ルートで回して事故ゼロに近づける。
人材管理



シフトを作成して適材適所にスタッフを配置する能力が求められます。
仕事ができるスタッフをバランスよく配置するのがコツです。
仕事ができないスタッフ同士の勤務だと、事故やトラブルが発生するリスクが高まります。
シフトの作成で確認漏れがあると、現場が混乱します。
- 早番がいない。
- 日勤が2人いる。
- 夜勤対応できないスタッフに夜勤がついている。
- 休み希望の日に勤務がついている。
- 扶養の範囲をオーバーしてしまう。
帳票管理



利用者さんの個人情報や会社の機密情報を守るのも介護リーダーの役目です。
個人情報保護法を理解して、次のような帳票管理をしています。
- 介護記録
- 業務日報
- 事故トラブル報告書
- ヒヤリハット報告書
- バイタルチェック表
- 健康チェック表
- 研修報告書
- 会議の議事録
- 委員会議事録
- 連絡帳
個人情報保護法について詳しく知りたい方は個人情報保護委員会の「個人情報保護等」をご覧ください。
利用者さんの体調管理
利用者さんが安心して生活できるように体調を管理することも求められます。
体温、血圧、体重など数値化できるものだけでなく、表情や訴えにも注意して状態を観察しましょう。
看護師と連携して情報を共有するのも介護リーダーの役目です。
たとえば、利用者さんの体重が増加傾向であれば運動する機会を増やしたり、間食を控えていただくなどの対策を看護師と相談しながら進めていきましょう。
リスクマネジメント(事故防止)



予期せぬ事故の被害を最小限に抑えることが求められます。
ぶっちゃけ、転倒事故はゼロにはできませんが、ゼロに近づける工夫が大切です。
たとえば、ひとりで歩かれて転倒のリスクが高い利用者さんに対して
- トイレの間隔を把握する。
- センサーマットを使用する。
- スタッフの対応が間に合わないことを想定する。
- 転倒してもケガをしないように工夫する。
リーダーに求められる能力③:コミュニケーション能力



リーダーにはコミュニケーション能力が求められます。介護の業務はコミュニケーションで成り立っているからです。
- 介護スタッフから意見や不満を聞き取り業務改善をする。
- 介護スタッフに仕事をお願いする。
- 利用者さんから苦情があれば傾聴して解決する。
介護スタッフだけでなく、下記の職種がひとつのチームとしてケアを行っているので、利用者さんに対するケアはそれぞれの意見を調整しながら対応します。
- 施設長
- ケアマネジャー
- 生活相談員
- 看護師
- 介護スタッフ
利用者さんの状態は日々変化するので、周囲のスタッフと話し合いながら対応していきましょう。



「伝えた」は「伝わった」と別物。
私は復唱とメモでズレを減らす。
不満は要望に変えて合意を作る。小さな報告を途切れさせないのが、事故を減らす近道だと思っています。
会議のコツはこちら
【効果絶大】会議でアイデアを出すコツ ブレインストーミングを取り入れよう
よくある質問【Q&A】
- リーダーって一番えらい人?
-
えらい人ではなく、「みんなが動きやすくなるように助ける人」。困りごとを早く見つけ、道を作る役目です。
- 介護の技術が完ぺきじゃなくてもリーダーになれる?
-
なれます。わからない所はチームに聞き、学び続ける姿勢が大切です。
- いちばん大事な力は?
-
伝える力(コミュ力)です。「何を・いつまでに・どの順番で」を短くハッキリ伝えること。
- 伝え方のコツは?
-
①結論→②理由→③手順の順で言う。むずかしい言葉を使わない。最後に「質問ある?」と聞く。
- メンバーがミスしたらどうする?
-
責めないで事実を確認→安全確保→原因を一緒に探す→次にどうするか決める。人ではなく仕組みを直します。
- 意見がぶつかった時の対応は?
-
まず相手の話を最後まで聞く→共通の目標(安全・尊厳)を確認→選べる案を2~3個出し、メリット・デメリットで決めます。
- 会議(カンファ)の進め方は?
-
目的を最初に言う→時間を決める→結論と担当者・期日をその場でメモして共有。決まらない話は宿題に。
- 忙しすぎて指示が追いつかない時は?
-
仕事を「今すぐ必要」「あとでOK」に分け、優先度を見える化。危険につながることを最優先に。
- リーダーがしんどい時のセルフケアは?
-
休憩をとる・深呼吸・同僚に相談・業務を手放す(任せる)。「自分が全部」はNGです。
まとめ
- 介護の知識・技術:正しい介助や制度のしくみを知り、つねに新しい情報にアップデートすることが大事。できないことは部下から学ぶ姿勢も大切。
- マネジメント力:人の配置や仕事の流れを整えて、みんなが安全にスムーズに動けるようにする能力。問題が出たら原因を見つけて直す。
- コミュニケーション能力:ていねいに伝える・よく聞く・相談しやすい空気を作ることで、チームの力を引き出す。
今回は「介護リーダーやユニットリーダーの仕事に求められる3つの能力」について解説しました。
おさらいをすると、リーダーに必要な能力は次の3つです。
何度も言いますが、最初から完璧な介護リーダーはいません。
「部下よりも仕事ができないといけない」と思うとプレッシャーになり、仕事を続けるのがつらくなります。
- 利用者さんのために
- 会社のために
- 他のスタッフのために
上記のように考えて肩に力が入りますが、まずはあなた自身のことを第一に考えましょう。
自分の健康や生活が何よりも大切です。
リーダー職を辞めたくなったときは、下の記事をチェック



介護リーダーやユニットリーダーの打診があったときに「自分には無理だ」と思うのなら、断るのも選択肢のひとつですよ。
リーダー職のうまい断り方は下の記事をチェックしてみてください↓



つらいときは、ひとりで抱え込まず誰かに相談してくださいね。
ぼくは、あなたの味方です。
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