
レクリエーションを盛り上げるのが苦手……



ハイテンションで介護レクをするとクタクタ……
そんな悩みを抱えているあなたへ。



介護士歴15年以上の筆者が、盛り上げが苦手な人でもカンタンに介護レクを成功させる『逆転の発想』を紹介します。
介護レクは「楽しく盛り上げること」が大事と思われがちですが、実は違います。
無理にハイテンションにならなくても、利用者さんが自然と楽しめる方法があるんですよ。
結論:「にぎやか」より「居心地の良さ」で満足度を高める
ポイントはこちら
✅ 盛り上げようとせず、「参加しやすさ」を重視
✅ 職員ではなく、利用者さんが主役
✅ 「みんなでやる」より「個々のペース」を尊重
【従来の盛り上げ型との違い】
比較表 | 従来の盛り上げ型 | 逆転の発想型 |
---|---|---|
職員の役割 | 司会者(常に前面) | 裏方スタッフ(時々登場) |
成功基準 | 笑顔の量 | 自然な会話の発生回数 |
利用者の反応 | 「楽しかった」の定型文 | 「あの話もう少ししたかった」の本音 |
職員の疲労度 | 夜勤並みの消耗 | 通常業務と同等 |
この記事を読めば、「盛り上げが苦手でも、レクを成功させる方法」がわかります。
介護レクへの苦手意識がなくなり、利用者さんとの時間がもっと楽しくなるでしょう。
介護レクで消耗している方は、ぜひチェックしてください。
随時、情報を追加・更新していきます。
名前:なお(介護おじさん)
年齢:43歳
【資格】
・介護福祉士
・介護支援専門員
・上級心理カウンセラー
☑介護士歴15年目
☑介護施設のリーダー職
☑ブラック企業からホワイト企業に転職
☑職場で陰湿なイジメを受けた経験あり


詳しくはこちら
・スーパーの精肉担当(超ブラック企業)
毎日6時~21時までの長時間労働で体力の限界
・本屋の店長(普通の企業)
面接など職員の採用にかかわるが会社倒産
・ITの会社で営業(超ブラック企業)
きついノルマ・飛び込みの営業で精神消耗
・CADオペレーター(ブラック企業)
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・福祉用具専門相談員(ブラック企業)
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介護職のお悩み【Q&A】


逆転の発想:介護レクを「盛り上げない」で成功させるコツ


介護レクを「盛り上げない」で成功させるコツは次の3つです。
- 寄り添う
- 自分のペースで
- 安心できる場を作る
順番に見ていきましょう。
1. 「盛り上げる」のではなく「寄り添う」
介護レクというと、ついつい「楽しく!にぎやかに!」と考えてしまいますよね。
だけど、必ずしも盛り上げる必要はありません。
むしろ、利用者さんの心身の状態によっては、静かで落ち着いた時間のほうが心地いいこともあります。
具体例
BGMの活用
派手な音楽ではなく、ゆったりとしたクラシックやジャズ、昔懐かしい歌謡曲を流してみる。
「この曲、懐かしいねえ」と思い出話に花が咲くことも。
静かな創作活動
折り紙やぬり絵など、あえておしゃべりをしすぎず、黙々と取り組む時間を作る。
「黙々とやる時間=退屈」ではなく、集中することでリラックス効果も得られる。
呼吸を意識したストレッチ
「せーの!イチ・ニ!」と掛け声をかけるのではなく、「ゆっくり息を吐きながら手を上げてみましょう」というように、落ち着いたトーンで進める。
2. 競争ではなく「自分のペースで」
ゲームやクイズ形式のレクもいいけど、「勝ち負け」や「正解・不正解」にこだわると、かえってストレスになることもあります。
具体例
トランプ遊びのアレンジ
ババ抜きや神経衰弱をガチでやるのではなく、「好きなカードを選んで、その数字にちなんだ話をする」という遊び方に変えてみましょう。
「5のカードを引いたら、5歳のときの思い出を話す」みたいな感じです。
クイズはみんなで考える
「はい、わかった人!」と手を挙げさせるのではなく、「みんなで答えを出しましょう」とグループで考えたり、「どんな答えでもOK」というルールにする。
「正解じゃなくてもいいよ」という空気を作るだけで、安心して参加できます。
3. 無理に「楽しくする」より、安心できる場を作る
介護施設では、無理に「盛り上げよう!」とすると、逆に疲れてしまう利用者さんもいます。
大切なのは、「参加しやすい雰囲気」と「居心地の良さ」を作ることです。
具体例
「レクに参加しなくてもOK」な空気感
「みんなやるよ!」と強制するのではなく、「見てるだけでもいいよ」「途中で抜けてもOK」というスタンスを取りましょう。
そうすることで、気楽に参加できるし、「やってみようかな」と思ったときに入ってこれます。
個別対応を意識する
みんなで同じことをやるのが負担なら、個別対応に切り替えるのもアリ。
たとえば、みんなで体操をするのが難しい人には、隣で一緒に手を動かすだけでもいいのです。
「無理に全員に合わせなくていい」と思うだけで、レクの負担が減りますよ。
ここまでのまとめ
介護レクは「盛り上げる」のが正解じゃありません。
- 寄り添う
- 自分のペースで
- 安心できる場を作る
「居心地の良さ」を提供することで、自然と満足度の高い介護レクになります。
無理に「楽しく!」と頑張らず、利用者さんの心地よい空間を大切にしてみてはいかがでしょうか?
事例紹介:盛り上げが苦手な職員が逆に好評だったイベント3選


「盛り上げるのが苦手…」と悩んでいた職員が、「静かに」「ゆったりと」進めたら大成功!
好評だった介護レクの事例を3つ紹介します。
- 昭和の回想カフェ 〜懐かしい話をするだけのレク〜
- お手紙交換会 〜静かに想いを伝える時間〜
- ゆったりお香&アロマ体験 〜香りで心を落ち着ける〜
昭和の回想カフェ 〜懐かしい話をするだけのレク〜


コーヒーやお茶を飲みながら、「昔の暮らし」についてただ話すだけのシンプルな会。
1️⃣ レトロなBGMを流す(例えば、昭和歌謡やラジオ放送風の音楽)
2️⃣ 昔の写真や画像を用意(昔の暮らしがイメージしやすいように)
3️⃣ 簡単なテーマを出す
「子どものころ、どんな遊びをしましたか?」
「どんな家庭でした?」
4️⃣ ゆっくり語り合う(職員は聞き役に回るだけでもOK)
✅ 「何を話してもOK」の雰囲気を作る(正解を求めない)
✅ 話が途切れたら、「そうなんですね~」と合いの手を入れる
✅ 懐かしいお菓子を用意すると、より会話が弾む
🗣️「昔の話をするだけで、なんだか楽しいね」
🗣️「そういえば、昔は隣近所ともっと助け合ってたなあ」
お手紙交換会 〜静かに想いを伝える時間〜


利用者さん同士で手紙を書き合うイベント。
日頃の感謝や、昔の思い出を手紙にして「心を伝える時間」を作る。
1️⃣ テーマを決める(例:「家族への手紙」「若いころの自分への手紙」)
2️⃣ 便箋や封筒を用意(可愛いものだと気分も上がる)
3️⃣ ゆっくり手紙を書く時間を作る(話さなくてもOK)
4️⃣ 希望者同士で手紙を交換する(読まなくてもOK)
✅ 「誰かに見せる必要はない」と伝える(プレッシャーを減らす)
✅ 話したくない人は、書くだけでOK
✅ 手が疲れる人には「職員が代筆」もアリ
🗣️「若いころの自分に手紙を書いたら、涙が出たよ…」
🗣️「孫に手紙を書いて、今度渡そうと思います」
ゆったりお香&アロマ体験 〜香りで心を落ち着ける〜


「香り」を使って、リラックスする時間を作る。
アロマオイルやお香を試して、「好きな香り」を見つけてもらうのが目的。
1️⃣ お香やアロマオイルを数種類用意(ラベンダー、ひのき、柑橘系など)
2️⃣ 順番に香りをかいでみる(「どれが好きですか?」と質問する)
3️⃣ 好きな香りを選んで、おしぼりやティッシュに垂らしてみる
4️⃣ リラックスしながら、昔の香りの思い出を話す
✅ 「香り」にまつわる思い出を引き出す(例:「子どものころの家のにおい」)
✅ 無理に話さなくてもOK(ただ香りを楽しむだけでもリラックス効果あり)
✅ お茶やお菓子を添えて、さらにリラックスした雰囲気に
🗣️「本当、いい香り。ありがとうね」
🗣️「ラベンダーの香り、落ち着くねぇ」
Q&A|「盛り上げないイベント」でよくある不安への回答


「盛り上げなくても、本当に楽しんでもらえるの?」
「静かなレクって、つまらないって思われない?」
こうした不安を持つ職員さんが多いです。
だけど、
「盛り上げない」=「つまらない」ではありません。
ここでは、よくある不安とその解決策をQ&A形式でまとめました。
まとめ
今回は介護レクを成功させる『逆転の発想』を紹介しました。
盛り上げるのが苦手でも大丈夫。
「にぎやか」より「居心地の良さ」で満足度を高めましょう。
ポイントをおさらい
✅ 盛り上げようとせず、「参加しやすさ」を重視
✅ 職員ではなく、利用者さんが主役
✅ 「みんなでやる」より「個々のペース」を尊重
【従来の盛り上げ型との違い】
比較表 | 従来の盛り上げ型 | 逆転の発想型 |
---|---|---|
職員の役割 | 司会者(常に前面) | 裏方スタッフ(時々登場) |
成功基準 | 笑顔の量 | 自然な会話の発生回数 |
利用者の反応 | 「楽しかった」の定型文 | 「あの話もう少ししたかった」の本音 |
職員の疲労度 | 夜勤並みの消耗 | 通常業務と同等 |
とはいえ、毎回毎回静かなレクだけでも飽きてしまいますので、バランスが大切です。
「従来の盛り上げるレク」と「静かなレク」を織り交ぜて、レクにメリハリを作りましょう。
レクのアイデアについてはこちら 【保存版】高齢者向けオススメのレクリエーション【アイデア集】
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
あなたを応援しています。
では、また。
===== 追伸 =====
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