【介護業界】新人に仕事を教えるコツ 簡単5ステップで解説

【介護業界】新人に仕事を教えるコツ 簡単5ステップで解説

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新人にどのように仕事を教えたらいいのか悩みますよね。

指導役は次のような「悩み」「不安」を抱えてしまいます。

  • 「新人が仕事を覚えてくれない」という悩み
  • 「間違えたことを教えられない」というプレッシャー
  • 「仕事が嫌になり辞めたらどうしよう」という不安

この記事では、指導役のあなたの悩みや不安を解消するために、次のことについて解説します。

<新人に仕事を教えるコツ 5ステップ>

  • ステップ1:仕事の目的を説明する
  • ステップ2:仕事の手順を説明する
  • ステップ3:お手本を見せる
  • ステップ4:実際に仕事をしてもらう
  • ステップ5:結果に対する評価とフィードバック

<新人に仕事を教えるときのNG 7選>

  • 細かな指示を出しすぎる
  • 自分のやり方を押しつける
  • 毎回のように新人の後ろをついて回る
  • 作業の途中で口を出す
  • 他人と比べる
  • 厳しく叱る
  • 放置する

<新人のモチベーションを上げる方法 3選>

  • 良好な人間関係を築く
  • 成長を実感させる
  • 仕事の意義や目的を理解させる

新人に仕事を教えるときの「コツ」「注意点」を知れば、スムーズに教育することができます。

逆に、教え方が悪いと、新人が辞めて人材不足が続いたり、仕事ができないままで、自分自身が苦しむことになるのです。

新人教育に失敗すると、結果的に自分の首を絞めることになりますよ。

  • 新人が辞めてしまうと、それまで教えた時間と労力が無駄になる。
  • 新人が育たないと、ペアになった職員の負担が増える。

あなた自身の労働環境を改善するためにも、新人教育のスキルを習得しましょう。

間違えたことを教えないために、最新の介助方法を確認するのもオススメです。

正しい知識はこちら

【厚生労働省推奨】正しい介助方法マニュアル 知識をアップデートしよう

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記事を書いた人

名前:なお(介護おじさん)
年齢:42歳
資格:介護福祉士、介護支援専門員
☑介護士歴14年目

☑介護施設のリーダー職

☑ブラック企業からホワイト企業に転職

☑介護職の悩みを解決する情報を発信中

筆者の詳しい経歴はこちら

スーパーの精肉担当(超ブラック企業)
 毎日6時~21時までの長時間労働で体力の限界

本屋の店長(普通の企業)
 面接など職員の採用にかかわるが会社倒産

ITの会社で営業(超ブラック企業)
 きついノルマ・飛び込みの営業で精神消耗

CADオペレーター(ブラック企業)
 休みなし、こき使われまくりで精神崩壊

福祉用具専門相談員(ブラック企業)
 上司のパワハラがエグすぎて精神の限界

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目次

新人に仕事を教えるコツ 5ステップ

<新人に仕事を教えるコツ 5ステップ>

  • ステップ1:仕事の目的を説明する
  • ステップ2:仕事の手順を説明する
  • ステップ3:お手本を見せる
  • ステップ4:実際に仕事をしてもらう
  • ステップ5:結果に対する評価とフィードバック

下記の山本五十六(やまもといそろく)の格言に、新人教育の全てが詰まっていますね。

「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ。 話し合い、耳を傾け、承認し、任せてやらねば、人は育たず。 やっている、姿を感謝で見守って、信頼せねば、人は実らず。」

山本五十六

ステップ1:仕事の目的を説明する

まずは、仕事の目的を説明します。

最初に仕事のゴールを説明することで、理解しやすくなるからです。

「何のためにする仕事」なのかを最初に伝えることで、これから教わる内容や、教わったことをどう活かすかイメージしやすいでしょう。

たとえるなら、「これから走ります」と言うよりも、「これからウォーミングアップのために走ります」と伝えるイメージです。

新人からすると「ウォーミングアップなら全力で走らない方がいいな」「体を温める程度に抑えておこう」など、どのように取り組むべきかイメージしやすくなるでしょう。

ステップ2:仕事の手順を説明する

次に、仕事の手順を説明します。

準備するものや、仕事の流れを丁寧に説明しましょう。

新人は専門用語略語がわからないので、新人にもわかるように伝えてあげるのがポイントです。

体験談

自分の知識を披露するために、あえて専門用語を連発する先輩がいましたが、何を言っているのかわかりませんでした。

マニュアルを使うときの注意点

業務のマニュアルを活用すると教えるのがスムーズになりますが、次のような注意点があります。

  • 新人はマニュアルに書かれている内容が理解できない
  • 分厚いマニュアルは読まれない

料理ができない人に、レシピを渡してもうまく作れないのと同じで、マニュアルを渡しただけでは仕事ができるようになりません。

マニュアルは、あくまでも補足としてのツール程度に活用しましょう。

次のような考えはNGです。

「マニュアルを渡したからできるよね?」

「マニュアルを見ながらやってみて」

仕事に慣れた人が作ったマニュアルを、新人が見ても理解できないのです。

そもそも、マニュアルに登場する用語や略語がわからない問題もありますから。

ステップ3:お手本を見せる

仕事の目的と手順の説明が終わったら、指導役のスタッフがお手本を見せましょう。

なぜなら、先にお手本を見せることで、頭の中でイメージができるからです。

丁寧に説明しながら実践して、作業のポイントを押さえてもらいましょう。

いつものように手早く作業を終わらせても、新人に作業のコツが伝わらないので、新人の目線で教えてあげましょう。

体験談

口頭で説明しただけで、「はい、やってみて」という先輩がいましたが、教え方が雑でよくわからなかったです。

「百聞は一見に如かず」

口頭で詳しく説明するよりも、実際にお手本を見てもらう方が圧倒的にわかりやすいですね。

ステップ4:実際に仕事をしてもらう

説明とお手本を見せた後に、新人に実践してもらいます。

「最初からうまくできる人はいない」ことを肝に銘じて、仕事を見守りましょう。

新人の立場からすると、先輩に見られながらする仕事はプレッシャーです。

緊張して、本来の実力を発揮できないこともあります。

新人がリラックスできるように「失敗してもいいから」と伸び伸び仕事ができる雰囲気作りをしましょう。

危険行為がない限り、途中で口を出さないように。

ステップ5:結果に対する評価とフィードバック

一通り作業が終わると、どうだったのか一緒に振り返ります。

ただのダメ出しになってはいけません。

できている部分と、できなかった部分を伝えて、なぜうまくできなかったのか?を一緒に考えて次に活かしましょう。

できている部分はほめて、モチベーションを保てるようにすることも指導役の仕事です。

新人が失敗するのは仕方がありません。

慣れてないのですから。

失敗を成功につなげるためにアドバイスをしたり、励ましたり、サポートをしていきましょう。

新人に仕事を教えるときのNG 7選

デメリットのイメージ画像

<新人に仕事を教えるときのNG 7選>

  1. 細かな指示を出しすぎる
  2. 自分のやり方を押しつける
  3. 毎回のように新人の後ろをついて回る
  4. 作業の途中で口を出す
  5. 他人と比べる
  6. 厳しく叱る
  7. 放置する

新人に仕事を教えるときのNGその1:細かな指示を出しすぎる

細かな指示を出し過ぎると、自分で考える力が育ちません。

指示がなければ動けない職員になってしまいます。

最低限の指示だけ出して、後は考えながら動いてもらいましょう。

新人に仕事を教えるときのNGその2:自分のやり方を押しつける

新人には、自分のやり方を押しつけないようにしましょう。

仕事には絶対的な正解がひとつとは限りません。

新人のやり方を否定せず、まずはそのやり方を理解しましょう。そして、そのやり方に改善点があれば、一緒に考えたりアドバイスをするくらいのスタンスでOK。

ゴールが同じなら、指導役のやり方でもOK、新人のやり方でもOKというわけです。

柔軟に対応しましょう。

新人に仕事を教えるときのNGその3月:毎回のように新人の後ろをついて回る

毎回のように新人の後ろをついて回ると、新人はプレッシャーになります。

指導役が「金魚のフン」のように毎回ついて回るのではなく、新人に任せられるところは任せて、伸び伸びと働いてもらいましょう。

注意点

「任せる」のと「丸投げ」は違います。

任せる=相手の適正や能力を考えて仕事を与えて、適切なアドバイスや必要なときはサポートをする。

丸投げ=相手の適性や能力を無視して仕事を与えて、アドバイスやサポートもない。

新人に仕事を教えるときのNGその4:作業の途中で口を出す

新人が作業をしている途中で「違う違う、そうじゃない」と、いちいち口を出して作業を止めるのはやめましょう。

新人は自信を無くすだけでなく、仕事が嫌になってしまいます。

自分のことを否定される職場には、もう行きなくないでしょう。

介護業界は転職先がいくらでもあるので、カンタンに仕事を辞めてしまいますよ。

音信不通になって、そのまま辞めるパターンもあります。

新人に仕事を教えるときのNGその5:他人と比べる

他人と比べてはいけません。

「新人Aさんはできているのに、なんで新人Bさんはできないの?」

「普通、これくらい簡単に覚えられる」

上記のような言葉は、新人を精神的に追い詰めてしまいます。

同じ人間はいないのですから、飲み込みの早い新人にはどんどん任せて、飲み込みの遅い新人には丁寧に教えるようにしましょう。

新人に仕事を教えるときのNGその6:厳しく叱る

新人はまだ仕事に慣れていないので、失敗をしてしまうのは当然です。

厳しく叱ると新人は萎縮してしまい、仕事への意欲が下がってしまいます。

最悪の場合、仕事に来なくなりますよ。

とはいえ、失敗をそのままにするわけにはいきません。改善は必要です。

失敗したら叱るのではなく、原因を一緒に考えましょう。

次に同じ失敗をしないためにどうするか一緒に考えて、対策をするのです。

どうしても叱らなければいけない場合は、「ほめる+叱る」のセットで伝えましょう。

「せっかく○○ができているのに、✕✕するなんて、あなたらしくない」

「せっかく評判がよくて、みんなから信頼されているのに、寝坊して遅刻するなんて、あなたらしくない」という感じです。

新人に仕事を教えるときのNGその7:放置する

新人を放置するのもNGですよ。

なぜなら、新人はまだ仕事に慣れていないので、自分で考えて行動することが難しいからです。

「技術は先輩から盗め」「先輩を見て覚えろ」なんて考えは古いですから。

今のご時世、上記のようなことを言っていると「老害」のレッテルを貼られてしまいます。

新人がわからないことがあれば、すぐに質問できるようにしましょう。

仕事を教えた後は、細かく指示を出すのではなく、新人なりに考えて動いてもらい、わからない部分はフォローするのです。

新人のモチベーションを上げる方法 3選

新人が長く勤めるためには、モチベーションを維持しながら働いてもらうことが大切です。

とくに、最初は失敗してモチベーションが下がることが多いですから、うまくフォローしていきましょう。

<新人のモチベーションを上げる方法 3選>

  • 良好な人間関係を築く
  • 成長を実感させる
  • 仕事の意義や目的を理解させる

新人のモチベーションを上げる方法その1:良好な人間関係を築く

職場の人間関係が良好だと、仕事へのモチベーションが上がります。

新人にも積極的に声をかけ、コミュニケーションをとりましょう。

新人は、仕事や人間関係で悩むことも多いですから、「ちょっとした一言」で新人の気分を変えてあげることも大切ですよ。

  • 朝の挨拶や帰り際の一言
  • 困っていることを聞いてあげる
  • 休憩中に声をかける

など、新人が孤立したり、孤独を感じないように、声をかけてあげましょう。

新人のモチベーションを上げる方法その2:成長を実感させる

新人は、自分が成長していることを実感することで、モチベーションが上がります。

そのため、仕事や業務に対して、具体的な承認や評価を行いましょう。

  • 仕事の成果をほめる
  • 努力を認める
  • 成長の可能性を示す

など、新人の努力や成果を積極的に評価することが大切です。

新人のモチベーションを上げる方法その3:仕事の意義や目的を理解させる

仕事の目的や意義を理解させることで、仕事にやりがいを感じ、モチベーションを上げることができます。

先輩だからこそ知っている、介護士の魅力を伝えていきましょう。

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体験談

ぼくが新人のころ、先輩から言われた「目の前の利用者さん1人を助けている訳じゃない」という言葉が今でも忘れられません。

介護士が利用者さんを支援すれば、その家族も助かっているのです。

毎日、何十人、何百人という人々を助けていることになります。

まとめ

今回は「新人に仕事を教えるコツ」について解説しました。

おさらいをすると、次のとおりです。

<新人に仕事を教えるコツ 5ステップ>

  • ステップ1:仕事の目的を説明する
  • ステップ2:仕事の手順を説明する
  • ステップ3:お手本を見せる
  • ステップ4:実際に仕事をしてもらう
  • ステップ5:結果に対する評価とフィードバック

<新人に仕事を教えるときのNG 7選>

  • 細かな指示を出しすぎる
  • 自分のやり方を押しつける
  • 毎回のように新人の後ろをついて回る
  • 作業の途中で口を出す
  • 他人と比べる
  • 厳しく叱る
  • 放置する

<新人のモチベーションを上げる方法 3選>

  • 良好な人間関係を築く
  • 成長を実感させる
  • 仕事の意義や目的を理解させる

新人に仕事を教えると、自分の知識や技術の棚卸ができるので、自分の成長にもつながります。

あなたも新人に育ててもらっているのです。

先輩と新人がよい人間関係を築き、伸び伸びと働きやすい職場を作りましょう。

最後まで読んでくれた、あなたを応援しています。

では、また。

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この記事を書いた人

【介護業界14年目】
資格:介護福祉士 介護支援専門員
施設のリーダー 採用から教育に関わる
モットー:やさしい介護
転職回数:5回

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