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介護の「基本姿勢」とは、相手を大切に思い、やさしさと理解をもって接することです。
介護をする場面では、相手がどんな気持ちなのか、何を必要としているのかをまず考えることが大切です。
初心者にもわかりやすいように、具体例を交えてわかりやすく解説します。
この記事は「これから介護の仕事をする人」に向けて書きました。
- 相手を尊重する
- できることはご自分でしていただく。
- 話を傾聴して、徹底的に寄り添う。
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記事を書いた人
名前:なお(介護おじさん)
年齢:42歳
資格:介護福祉士、介護支援専門員
☑介護士歴14年目
☑介護施設のリーダー職
☑ブラック企業からホワイト企業に転職
☑介護職の悩みを解決する情報を発信中
筆者の詳しい経歴はこちら
・スーパーの精肉担当(超ブラック企業)
毎日6時~21時までの長時間労働で体力の限界
・本屋の店長(普通の企業)
面接など職員の採用にかかわるが会社倒産
・ITの会社で営業(超ブラック企業)
きついノルマ・飛び込みの営業で精神消耗
・CADオペレーター(ブラック企業)
休みなし、こき使われまくりで精神崩壊
・福祉用具専門相談員(ブラック企業)
上司のパワハラがエグすぎて精神の限界
・介護士(ホワイト企業) ☚今ここ
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介護の基本姿勢:相手を尊重して「あたりまえの生活」ができるようにする
- 相手を尊重する
- 相手の「できること」を大切にする
- 思いやりの気持ちを忘れない
- 相手が失敗しても怒らない
1. 相手を尊重する
おじいさんやおばあさんに何かを手伝う時、ただ言われた通りにするだけでなく、
相手が「どんな風にしてほしいのか」を意識することが大切です。
たとえば、絵を描く時に「この色を使って」と頼まれたとき、自分が好きな色を塗るのではなく、その色を使うようにしますよね?
介護でも同じで、相手の気持ちを考えることで、その人にとって気持ちいいケアができるんです。
さらに詳しく見ていきましょう。
1. 相手の気持ちや意見を大切にする
たとえば、おじいちゃんやおばあちゃんが「今日は自分でご飯を食べたい」と言っているのに、「こぼすかもしれないから」と勝手に手を出して食べさせようとすると、相手は「自分を信じてもらえない」と感じてしまいます。
もし反対に、あなたが絵を描いているときに、他の人が「もっと上手に描いてあげるよ」と勝手に手を出してしまったら、少しイラっとしたり「自分でやりたかったのに…」と思うかもしれませんよね。
介護も同じで、相手ができることややりたいことには、まず「どうしたいか」を聞いてからサポートするのが大事なんです。
2. プライドを大事にして接する
高齢者の中には、「自分のことは自分でやりたい」という強い気持ちを持っている方も多いです。
たとえば、おばあさんが「このくらいの距離なら歩けるから、自分で歩くわ」と言っているとき、すぐに手を貸さずに少し見守るのも、相手を尊重することにつながります。
もちろん、転倒や怪我を防ぐためにそばで見守りつつ、安全が第一です。
でも、こうして「自分でやる」という気持ちを大事にしてあげると、相手も「まだ自分にできることがある」と自信を持つことができます。
3. その人の「昔の自分」を理解して接する
多くの高齢者には、元気で自分のことを全部できていた時期があります。
その頃の「自分らしさ」やプライドは今も残っています。
たとえば、元気だった頃に料理が得意だったおじいさんがいるとします。
今は難しくても、「今日はお味噌汁を一緒に作ろうか?」と誘って、「野菜を切ってくれる?」など手伝える部分だけお願いするだけで、相手も昔の自分を思い出して楽しめるんです。
こうした配慮があると、相手も「自分をわかってくれている」と感じ、心を開きやすくなります。
4. 「ありがとう」「お願いします」をきちんと伝える
介護をしていると、どうしても「お世話をしている側」になりがちです。
でも、相手を尊重するために大事なことは、「させてもらっている」という気持ちを忘れないことです。
たとえば、寝たきりのおばあさんでも、「ありがとう」と感謝を伝えれば、相手も「自分の存在が大切にされている」と感じられます。
「〇〇してもいいですか?」と丁寧に頼むことで、相手は自分が大事にされていることを感じ、「できることは応えたい」と感じるんです。
5. その人の生活リズムや習慣を尊重する
高齢者には、その人なりの長年の習慣やこだわりがあることが多いです。
たとえば、「朝は必ずコーヒーを飲む」というおじいさんがいたら、介護の時もその習慣を尊重してコーヒーを入れてあげることで、いつもの安心感が得られます。
こういった生活習慣を大事にしてあげることが、介護される側の心の安定につながります。
まとめ
相手を尊重する姿勢とは、ただお世話をするだけでなく、相手の「やりたいこと」や「プライド」を大事にし、相手が自分らしく過ごせるように配慮することです。
自分でできることをさせてもらえたり、自分の気持ちや意見を大事にしてもらえると、誰でも嬉しいですよね。
介護でも同じで、相手の「自分らしさ」を大切にすることで、介護される側も安心して心地よく過ごせるようになるのです。
2. 相手の「できること」を大切にする
相手の年齢や体調によって、できないことが増えていきます。
でも、できることは自分でやりたいと感じている人も多いのです。
たとえば、相手に手を貸すときも、全部をやってしまうのではなく「ここはできますか?」と、相手ができることは自分でやってもらうようにすると、相手が自分を大事に思えますし、楽しい気持ちでいられます。
「当たり前の生活」ができるように寄り添うことが大切です。
何でもかんでも手伝えばいいって訳ではありません。
何でもかんでも手伝うことは、親切ではなく、本人のできることを奪っているのです。
相手ができることと、できないことを見極めて、できない部分だけ手伝いましょう。
相手ができることを奪ってしまうと、利用者さんは段々とできないようになってしまいます。
筋力が低下したり、やる気がなくなってしまうのです。
「できること」「できないこと」を見極めよう。
とはいえ、できない部分だけを支援すればいい訳でもありません。
難しいですが、わかりやすく説明します。
たとえば服のボタンを止めるのはできる。
けれど、ボタンを止めるのに30分かかる…その場合はお手伝いしましょう。
「できる」程度をしっかり確認することが重要です。
「認知症だから無理だ」と最初から決めつけるのではなく、「何かできることはないか?」を考えてみましょう。
たとえば、料理を例に考えると、
料理の工程を整理して「何ができるか?」を考えるのです。
- 1メニューを考える
- 2食材や調味料を準備する。
- 3野菜を洗ったり、肉を切ったり下準備をする。
- 4焼いたり、煮たり調理をする。
- 5味付けをする。
- 6味見をする。
- 7お皿に盛りつける。
このように料理の工程を細かくわけると…どうでしょう?
なにか1つでも、認知症の方でもできそうなことはありませんか?
「できることは本人にしていただき、できないことは代わりにする」
あくまでも料理をするのは本人で、介護側はそれをフォローする。
それが寄り添うということです。
3. 思いやりの気持ちを忘れない
介護は思いやりの気持ちが大切です。
相手がご飯を食べるのがゆっくりであったり、言葉がすぐに出てこないこともあるかもしれません。
そんなとき「早くして!」と言わずに、相手のペースを待つことが思いやりです。
相手のペースを大事にして待っていると、「自分のことを大切にしてくれている」と感じてもらえます。
急かさないで相手に寄り添うことで、お互いに安心して介護を続けることができるんです。
4. 相手が失敗しても怒らない
相手が失敗しても怒らずにサポートをしましょう。
たとえば、おじいさんがお茶をこぼしても、「大丈夫、拭けばいいからね」と声をかけてあげます。
もしも、おじいさんが何かを間違えたり、忘れてしまったときに「なんでこんなこともできないの?」と言われると悲しい気持ちになりますよね。
でも、あたたかい声かけがあれば、「また頑張ろう」と前向きに思えます。
介護では、こういった声かけやサポートがとても大事なんです。
まとめ
介護の基本姿勢は、「相手を尊重し、やさしさを持って接すること」です。
そして、相手の気持ちやペースを大事にすることで、お互いに気持ちよく過ごせる時間が増えていきます。
話を聴く姿勢:傾聴しよう
傾聴(けいちょう)
傾聴とは相手の話にしっかり耳や心を傾け、言葉以外の仕草や表情もよく観察しながら聴くことです。
相手に寄り添う聴き方で、相手の話すことは本心なのか?建前なのか?考えながら会話することが大切ですね。
「傾聴」は介護業界でよく使われる言葉なので、覚えておきましょう。
傾聴のコツを詳しく解説
【介護士必見】傾聴とは?利用者さんの心を開き信頼関係を築く7つのコツ
まとめ
介護される側としては「介護してもらってる」「申し訳ない」などの気持ちで本当のことを言わない(言えない)ことがあります。相手の話を傾聴して本当の気持ちを考え、寄り添いましょう。
介護する人とされる人の考えや方向性が違えば、うまくいかないことが増えてしまいます。
日頃からコミュニケーションをとって信頼関係を深めていきましょう。
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