「毎日、なんだか仕事がしんどい…」
「デイサービスの仕事、向いてないかも…」
介護現場で働く中で、ふとそんな風に感じてしまうことはありませんか?
かつてのぼく自身も、デイサービスの仕事の忙しさや、求められるコミュニケーションの多さに、「自分には向いていないのかもしれない」と悩んだ時期がありました。(現在は有料老人ホーム勤務)
とくに、レクリエーションを盛り上げるのが苦手で、本当、しんどかったです。
だからこそ、今あなたが抱えているその苦しい気持ちが、痛いほどよくわかります。
この記事では、あなたが感じているその「しんどさ」の正体を探り、どうすればもっと自分らしく、無理なく働き続けられるのか、具体的なヒントをお伝えしていきます。
随時、情報を追加・更新していきます。
名前:なお(介護おじさん)
年齢:43歳
【資格】
・介護福祉士
・介護支援専門員
・上級心理カウンセラー
☑介護士歴15年目
☑介護施設のリーダー職
☑ブラック企業からホワイト企業に転職
☑職場で陰湿なイジメを受けた経験あり

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介護職のお悩み【Q&A】

結論:デイサービスの仕事が「向いていない」と感じても、焦って辞める必要はない
もし今、あなたがデイサービスの仕事に対して「向いていない」と感じているなら、まずお伝えしたいことがあります。
それは、「焦って辞める必要はない」ということです。
デイサービスに「向いていない」ではなく「ミスマッチ」の可能性も
あなたが感じているその違和感は、本当に「デイサービスという仕事そのものに向いていない」のでしょうか。
もしかしたら、「今の職場環境」や「現在の働き方」が、あなたに合っていないだけの「ミスマッチ」なのかもしれません。
たとえば、
- 人間関係がギスギスしている
- レクリエーションの企画が苦手なのに、メインで担当させられている
- 送迎業務の運転や、利用者さん宅での対応が大きなストレスになっている
これらは、あなたの能力や適性がデイサービスに向いていないのではなく、特定の業務や環境が原因で生じている「しんどさ」ですよね。
すぐに辞める前に、自己分析と環境分析を
「もう無理だ!」と感情的に判断して辞めてしまうと、後で「もう少し頑張れたかも…」「他のデイサービスなら違ったかも…」と後悔してしまうかもしれません。
そうならないためにも、まずは一度立ち止まって、「自分自身(自己分析)」と「今の職場(環境分析)」を冷静に見つめ直す時間を持つことが大切です。
この記事を読み進めながら、一緒にあなたの心のモヤモヤを整理していきましょう。
【自己診断】あなたが本当にデイサービスに向いていないのか確認する7つのチェックリスト

まずは、今のあなたの状態を客観的に見てみましょう。
以下の7つの質問に、正直に「はい」か「いいえ」で答えてみてください。
- 人間関係で疲れすぎていないか?
- 職員間のコミュニケーションに、常に気を遣いすぎて精神的にヘトヘトになっている。
- 利用者との接し方に苦手意識があるか?
- 大勢の利用者さんと同時に、明るく元気に接し続けることが苦痛に感じる。
- チームワークや報連相が苦手か?
- 常に周りの状況を把握し、他の職員と連携プレーをすることにストレスを感じる。
- 時間や段取りに極端に追われるのが苦しいか?
- 入浴、食事、レク、送迎と、分刻みのスケジュールに沿って動くのがとにかくしんどい。
- 体力・気力が明らかに限界か?
- 休日も疲れが取れず、仕事のことを考えると憂鬱で眠れない日が続いている。
- 成長ややりがいを感じられないか?
- 毎日同じことの繰り返しに感じ、スキルアップや仕事の面白みを見いだせない。
- 他の介護職種に興味が出ているか?
- 訪問介護や施設介護など、デイサービス以外の働き方が気になっている。
さて、いくつ「はい」がつきましたか?
もし4つ以上当てはまるなら、あなたはデイサービスの仕事そのものよりも、他の働き方の方が向いている可能性があります。
もちろん、これはあくまで一つの目安です。
チェックが少なかったとしても、特定の項目があなたにとって非常に大きなストレスになっている場合もあります。大切なのは、あなたが「何に」苦しさを感じているのか、その原因を具体的に知ることです。
デイサービスが「向いていない」と感じるのには理由がある

「向いていない」と感じる背景には、必ず何かしらの理由が存在します。
それは決して、あなたの「甘え」や「わがまま」ではありません。
他の職員との比較・理想と現実のギャップ
「あの先輩はあんなに上手くレクを盛り上げているのに、自分は…」
「同期は利用者さんからの人気も高いのに、自分は…」
デイサービスは、他の職員の働きぶりが目に入りやすい環境です。
だからこそ、つい他人と自分を比較してしまい、落ち込んでしまうことがあります。
また、「もっと一人ひとりの利用者さんとじっくり関われると思っていた」という理想と、現実に追われる日々のギャップに苦しむ人も少なくありません。
仕事内容の誤解(入浴・レク・送迎などの負担)
デイサービスは「楽しい場所」というイメージがあるかもしれませんが、心身ともにハードな仕事の連続です。
- 体力勝負の入浴介助
- 常に盛り上げ役を求められるレクリエーション
- 時間と安全に気を遣う送迎業務
など、これらの特定の業務が、想像以上に大きな負担になっているケースは非常に多いです。
利用者との相性・感情労働の重さ
利用者さん一人ひとり、個性も背景も違います。
時には、どうしても相性が合わない方や、理不尽な要求をされる方もいらっしゃるでしょう。
常に笑顔で、穏やかに接することを求められる「感情労働」は、知らず知らずのうちに心をすり減らしていきます。
職場環境(人手不足・教育不足)によるストレス
慢性的な人手不足で一人あたりの業務量が多すぎたり、新人への教育体制が整っておらず、わからないことを聞けない雰囲気だったり…。
個人の適性以前に、職場環境そのものが原因で「ここではやっていけない」と感じてしまうことも、残念ながら少なくありません。
向いていない人の特徴とは?|実際に辞めた人たちの傾向と声

ぼくがこれまで見てきた中で、デイサービスを「向いていない」と感じて離れていった人たちには、いくつかの共通した傾向がありました。
よくある離職理由ランキング
- 人間関係の問題:職員同士の連携がうまくいかない、特定の職員との相性が悪いなど。
- 仕事内容のミスマッチ:レクリエーションや集団対応がどうしても苦手。
- 心身の健康問題:感情労働による精神的な疲れ、腰痛など身体的な限界。
やはり、コミュニケーションや仕事内容そのものへの適性が大きな要因になるようです。
デイサービスに向いていなかった人のエピソード
以前、ぼくの後輩に、とても真面目で優しい女性スタッフがいました。
彼女はもともと口数が少なく、大勢の前で話すのが苦手なタイプ。
それでも一生懸命レクを盛り上げようと努力していましたが、日に日に顔色が悪くなり、 「私には、利用者さんを盛り上げる『明るさ』がありませんでした。一人の方とじっくり向き合う仕事の方が合っている気がします」と言って、訪問介護の道に進んでいきました。
彼女のように、内向的で、大勢でワイワイするよりも一人で黙々と作業をしたり、1対1で深く関わることを好む人は、デイサービスの常に「明るく元気」を求められる雰囲気に、大きなエネルギーを消耗してしまう傾向があります。
一方で「向いていないと思ったけど、改善できた人」の声も紹介
もちろん、誰もが辞めてしまうわけではありません。
ある女性スタッフは、当初「レクが苦痛で仕方ない」と悩んでいました。
しかし、上司に相談したところ、レクの企画担当から外し、個別機能訓練の補助や入浴介助をメインに担当させてもらえることになりました。
結果、彼女は「自分の得意なことで貢献できるのが嬉しい」と、生き生きと働き続けられるようになったのです。
このように、働き方や役割を少し変えるだけで、状況が劇的に改善することもあります。
【改善策】デイサービスが「向いていない」と感じたときの3つの対処法

「やっぱり、もう少し頑張ってみたい」
「でも、このままじゃ辛い…」
そう感じているあなたに、試してみてほしい3つの対処法があります。
配属変更・働き方の見直し(送迎・レクを外す、時短にするなど)
まずは、何が一番のストレス源になっているのかを特定し、それを軽減できないか考えてみましょう。
- 「レクが苦手」→ 企画担当から外してもらう、得意な人にサポートをお願いする
- 「送迎が怖い」→ 添乗専門にしてもらう、運転の研修を受けさせてもらう
- 「体力がきつい」→ パートタイムや時短勤務に変更できないか相談する
自分一人で抱え込まず、まずは上司に「こういう理由で、この業務がしんどい。代わりにこの業務で貢献したい」と具体的に相談してみましょう。
上司や同僚への相談・助けを求める
信頼できる上司や先輩、同僚に、今の気持ちを正直に話してみることも大切です。
「実は今、こんなことで悩んでいて…」と打ち明けるだけで、心が軽くなることもあります。
また、あなたと同じように悩んだ経験がある先輩から、具体的なアドバイスがもらえるかもしれません。
一人で完璧を目指さず、周りに「助けて」と言える勇気も必要です。
一度休む、介護から離れて視野を広げる
心身ともに疲れ切ってしまっているなら、思い切って休暇を取ることをお勧めします。
有給休暇を使ったり、場合によっては休職を相談するのも一つの手です。
介護の仕事から物理的に離れて、旅行に行ったり、趣味に没頭したり、何もしない時間を作ってみましょう。
一度リフレッシュして冷静になることで、「やっぱりこの仕事が好きだ」と再確認できたり、あるいは「もっと自分に合う働き方があるはずだ」と、新たな視点が見えてくることもあります。
他の介護職と比較してみよう|施設介護・訪問介護・障がい福祉との違い

もし、「デイサービス以外の働き方」に興味が出てきたら、他の介護の仕事と比べてみましょう。
デイサービス特有の特徴と他職種との違い
- デイサービス:日中のみ。集団ケア。レクやコミュニケーションが中心。送迎業務あり。
- 施設介護(特養・老健など):24時間体制(夜勤あり)。生活全般(食事、排泄、入浴)のケアが中心。チームでの連携が密。
- 訪問介護:基本的に1対1。利用者宅でのケア。移動時間が多い。自分のペースで仕事を進めやすい。
- 障がい福祉:身体・知的・精神など、対象者の特性が多様。生活支援や就労支援など、仕事内容が幅広い。
自分に合う介護職はどこか?簡易適性マップ
あくまで目安ですが、参考にしてみてください。
- コミュニケーション好き・盛り上げ役が得意 → デイサービス、レクに力を入れている施設
- 1対1でじっくり向き合いたい → 訪問介護、小規模多機能型居宅介護
- チームで協力してケアをしたい・生活全般を支えたい → 特別養護老人ホーム、介護老人保健施設
- 黙々と作業するのが好き・自分のペースで仕事したい → 訪問介護、夜勤専従
- 新しい分野で専門性を高めたい → 障がい者支援施設、認知症対応型共同生活介護(グループホーム)
「介護」と一括りにせず、様々な働き方があることを知るだけでも、選択肢が広がり、気持ちが楽になりますよ。
どうしても無理なら…転職もあり|後悔しない判断軸とは

改善策を試しても、やはり「ここでは無理だ」と感じるなら、転職は決して悪い選択肢ではありません。
「逃げ」ではなく「選び直し」である
転職は「逃げ」ではありません。
あなたがあなたらしく、心身ともに健康で働き続けるための、前向きな「選び直し」です。
合わない場所で自分をすり減らし続けるよりも、自分に合う環境を求めて行動する方が、よっぽど建設的です。
自分を責める必要はありません。
同業種か?異業種か?判断のヒント
- 同業種(介護職)への転職:
- 「介護の仕事自体は好きだけど、今の職場が合わない」
- 「デイサービスは合わなかったけど、訪問介護ならやれそう」
- → 施設形態や規模の違う事業所、あるいは他の介護サービスへの転職を検討
- 異業種への転職:
- 「もう介護の仕事そのものから離れたい」
- 「介護で培ったコミュニケーション能力を、別の分野で活かしたい」
- → 医療事務、営業、接客業など、全く違う業界も視野に入れてみる
転職前にやっておきたい3つのこと(自己棚卸し・体験談収集・条件整理)
後悔しない転職をするために、勢いで動くのではなく、以下の3つの準備をしっかり行いましょう。
- 自己棚卸し:何が好きで、何が苦手か。何が得意で、何が不得意か。どんな働き方をしたいのか。紙に書き出して、自分の「軸」を明確にする。
- 体験談収集:転職エージェントの口コミを読んだり、実際に他の職場で働いている知人に話を聞いたりして、リアルな情報を集める。
介護職に特化した転職エージェントの口コミはこちらhttps://kaigo-ozisan.com/comparison-of-job-change-agents-for-nursing-care-workers/ - 条件整理:給与、休日、勤務地、働き方(日勤のみ、残業なしなど)…自分にとって「これだけは譲れない」という条件に優先順位をつける。
よくある質問(Q&A)
最後に、多くの人が抱える疑問について、Q&A形式でお答えします。
- デイサービスが向いていない人ってどんな人ですか?
-
「常に集団の中で、明るく元気に振る舞い続けることに大きなエネルギーを消耗してしまう人」です。具体的には、内向的な性格の人、1対1の深い関わりを好む人、自分のペースで黙々と仕事をしたい人などが挙げられます。
- 向いていないとわかってもすぐ辞めるべきではないですか?
-
すぐ辞めるのはおすすめしません。 まずは、なぜ「向いていない」と感じるのか、その原因を探ってみましょう。業務内容や人間関係など、環境を変えることで解決できる問題かもしれません。本記事で紹介した「改善策」を試してみてから判断しても遅くはないですよ。
- 他の職種に転職したらうまくいく可能性はある?
-
可能性は十分にあります。 大切なのは、デイサービスでの経験を通して「自分は何が苦手で、どんな働き方がしたいのか」を学んだことです。その学びを活かして、自分に合った職場(例えば、1対1で関われる訪問介護や、チームケアに専念できる施設など)を選べば、今よりもずっと楽しく働ける可能性は高いです。
- 働き続けていれば慣れるもの?
-
「慣れる」部分と、「慣れない(すり減っていく)」部分があります。 仕事の段取りや技術的なことは経験で慣れていくでしょう。しかし、根本的な適性(例:集団が苦手)や、感情労働によるストレスは、我慢し続けると心身の不調につながる危険があります。「いつか慣れるはず」と無理をしすぎないでください。
- 休職は「甘え」や「わがまま」と捉えられないか心配です…
-
全くそんなことはありません。 自分の心と体の声に耳を傾け、より良い環境を求めるのは、自分自身を守るための当然の権利です。むしろ、辛い気持ちに蓋をして無理を続けた結果、心身を壊してしまったり、利用者さんに不適切な対応をしてしまったりする方が、よっぽど問題です。あなたの「しんどい」という感覚は、とても大切なサインなのです。
まとめ
デイサービスの仕事が「向いていない」と感じることは、決してあなたが介護職として劣っているということではありません。
向いていないと感じるのは、「今の働き方や環境が、あなたに合っていないですよ」という、あなたの心と体からの大切なサインです。
そのサインを無視して、「みんな頑張っているんだから」「自分が弱いだけだ」と我慢し続ける必要はありません。
- 向いていない=あなたの価値がない、ではない
- 環境や働き方を変えるだけで、あなたの強みが活きるケースもたくさんある
- 何よりもまず、あなた自身の心と体を守るための行動を
この記事が、あなたが一人で抱え込んでいる荷物を少しでも軽くし、自分らしい一歩を踏み出すためのきっかけになれば、ぼくは心から嬉しく思います。
あなたの介護職としての人生が、より豊かになりますように。
心から応援しています。
=追伸=
「いつか動こう」
「タイミングをみて転職しよう」
そう思っているうちに、
どんどん時間だけが過ぎていきます。
1年後、2年後も、今と同じ悩みで苦しんでいる…
そんな自分をリアルに想像してみてください。
このままでいいんですか?
変わりたいなら”今”しかありません。
あなたの未来は、
今ここから変えられます。
まずは、無理のない範囲でOK。
求人を見るだけでも大きな一歩です。
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