【最新統計】介護職を辞めた理由ランキング|仕事を辞めたいときの対処方法3選

【最新統計】介護職を辞めた理由ランキング|仕事を辞めたいときの対処方法3選

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「介護職を辞めた人は、何が理由だったんだろう?」

「人間関係や給料がつらくて辞めたいけど、自分だけなのかな……」

そんな疑問を持っている方へ、最新の公的データを使って介護職を辞めた理由を整理します。

2026年7月に公表された令和7年度介護労働実態調査では、直前の仕事が介護関係だった人の退職理由で、「職場の人間関係に問題があった」が27.3%で最多でした。

ぼく自身、介護業界で15年以上働くなかで、人間関係に悩んだ職場、サービス残業が当たり前だった職場、転職して「職場が変わるだけで、こんなに働きやすさが違うのか」と感じた経験があります。

この記事ではランキングだけでなく、「今の職場で解決できる問題なのか」「環境を変えたほうがいい問題なのか」まで考えられるように解説します。

この記事の要約
  • 介護職の退職理由1位は「職場の人間関係」27.3%
  • 2位は「事業理念・運営への不満」21.0%、3位は「他に良い仕事・職場があった」17.2%
  • 人間関係で辞めた人の45.8%が、上司・先輩のきつい言動やパワハラを挙げている
  • 「介護が嫌」なのか「今の職場が嫌」なのかで、次に取る行動は変わる
  • 辞めるか我慢するかの二択ではなく、相談・異動・求人比較など中間の選択肢もある

【筆者紹介】
介護業界15年以上の現役介護士(施設勤務)
※現場経験と公的データ(厚労省など)をもとに執筆しています。
【所持資格】
介護福祉士/ケアマネ/上級心理カウンセラー

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目次

介護職を辞めた理由ランキング

まずは、「実際に介護の仕事を辞めた人が何を理由に挙げているのか」を見てみましょう。

公益財団法人介護労働安定センターの「令和7年度 介護労働実態調査」で、直前の仕事が介護関係だった6,163人の退職理由は次のとおりです。

複数回答の調査なので、割合の合計は100%にはなりません。

順位介護関係の仕事を辞めた理由割合
1位職場の人間関係に問題があった27.3%
2位勤務先の事業理念や運営のあり方に不満があった21.0%
3位他に良い仕事・職場があった17.2%
4位収入が少なかった15.7%
5位結婚・妊娠・出産・育児のため14.0%
6位自分の将来の見込みが立たなかった12.4%
7位新しい資格を取った10.7%
8位人員整理・勧奨退職・法人解散・事業不振等7.5%
9位勤務先に仕事上の悩み事を相談できなかった7.2%
10位自分に向かない仕事だった6.5%
11位家族の転職・転勤、または事業所の移転4.3%
12位家族の介護・看護4.1%
13位病気・高齢4.0%
14位カスタマー・ハラスメントがあった3.3%
15位定年・雇用契約の満了2.5%

※「その他」「無回答」を除いて順位付けしています。複数回答。

出典:公益財団法人 介護労働安定センター「令和7年度 介護労働実態調査・労働者調査結果報告書」

給料よりも「人間関係」と「職場の運営方針」が上位にあります。

ここは、ぼく自身の現場感覚とも重なる部分があります。

介護は一人だけで完結する仕事ではありません。申し送り、移乗、食事、排泄、入浴、事故対応、看護師や相談員との連携など、職員同士で協力する場面が多くあります。

だからこそ、人間関係が悪くなると、仕事内容そのもの以上に毎日の出勤がつらくなることがあります。

ただし、この数字は「現在働いている介護職の27.3%が辞めたい」という意味ではありません。

過去に介護関係の仕事を辞めた人が、その退職理由として何を挙げたのかを見るデータです。

1位|職場の人間関係に問題があった:27.3%

人間関係といっても、「なんとなく相性が悪かった」という話だけではありません。

「職場の人間関係に問題があった」と回答した1,680人へ具体的な内容を聞いたところ、上位は次の3つでした。

人間関係で辞めた具体的な理由
  • 上司・先輩の指導や言動がきつい、パワーハラスメントがあった:45.8%
  • 仕事の進め方について上司・同僚とうまく意思疎通できなかった:38.0%
  • 上司の業務指示が不明確、リーダーシップがなかった:37.4%

出典:公益財団法人 介護労働安定センター「令和7年度 介護労働実態調査」

つまり、「人間関係がつらいのは、自分のコミュニケーション能力が低いから」と全部を自分の責任にする必要はありません。

上司の指導方法や管理体制など、自分一人では変えにくい問題もあります。

体験談

ぼくは入社1年目でユニットリーダーになったとき、仕事中にスマホゲームをしていた先輩へ注意したことがあります。

すると翌日から無視され、お局を巻き込んで陰口を言われたり、連絡ノートに誹謗中傷を書かれたりしました。

最初は傷つき、かなり悩みました。

でも、自分では変えられない相手の行動より、自分の仕事に集中することにしたのです。

さらに他社の求人を見ると、「今の職場だけがすべてじゃない」と思えるようになり、気持ちがかなりラクになりました。

人間関係そのものの対処法を知りたい方は、介護職の人間関係がつらい原因7選と対処法で詳しく解説しています。

2位|事業理念や運営のあり方に不満:21.0%

2位は、施設や法人の「介護の考え方・運営方針が合わない」という理由です。

「勤務先の事業理念や運営のあり方に不満があった」と回答した1,297人へ具体的な内容を聞くと、上位は次のようになっています。

運営方針への不満の内訳
  • 介護の質向上の手法・方向性が自分の考えと違った:34.2%
  • 質向上の取り組みに職員体制や処遇が追いつかなかった:33.9%
  • 介護の質を向上させる姿勢がなかった:33.3%

「もっと利用者さんとゆっくり関わりたいのに、業務を回すだけで精いっぱい」

「改善を提案しても、ずっと同じやり方のまま」

そんな状態が続いているなら、介護という仕事自体ではなく、今の施設のやり方に疲れている可能性があります。

3位|他に良い仕事・職場があった:17.2%

3位は「他に良い仕事・職場があった」です。

この結果からも分かるように、必ずしも「介護が嫌だから辞める」とは限りません。

今より給料が高い、休みが取りやすい、通勤しやすい、人間関係がよさそうなど、より自分に合った職場を見つけて移る人もいます。

4位|収入が少なかった:15.7%

給料への不満も、退職理由の上位にあります。

ただ、「給料が低い」と感じたときは月収だけではなく、基本給・資格手当・夜勤手当・賞与・年間休日などを合わせて比較することが大切です。

収入を理由に転職を考えている方は、介護職の手取りを増やす方法も参考にしてください。

5位以下|育児・将来不安・資格取得など理由はさまざま

5位以下を見ると、結婚・妊娠・出産・育児、将来への不安、資格取得、家族の介護など、退職理由は人によって大きく違います。

ここで大切なのは、「介護職を辞める=介護の仕事が嫌い」と決めつけないことです。

介護は好きだけれど、今の働き方では続けられない。

そんなケースも十分にあります。

「介護が嫌」なのか「今の職場が嫌」なのかを分けて考える

「介護が嫌」なのか「今の職場が嫌」なのかを分けて考える

辞めたい気持ちが強くなると、「もう介護そのものを辞めたい」と一気に考えてしまうことがあります。

でも、その前に一度だけ確認してほしいことがあります。

どちらがつらい?
  • 介護の仕事そのものがつらい:身体介助、利用者対応、仕事内容自体が合わない
  • 今の職場がつらい:人間関係、給料、夜勤、残業、上司、施設方針がつらい

後者なら、介護職そのものを辞めなくても、部署異動や勤務形態の変更、施設を変えることで状況が変わる可能性があります。

介護職は、我慢するために働いているわけではありません。辞めるか、我慢するか。その二択じゃなくていい。

たとえば、次のような選択肢があります。

辞める前に持てる選択肢
  • 上司や信頼できる職員へ相談する
  • 部署異動を希望する
  • 夜勤回数や勤務時間を相談する
  • 他施設の求人だけ見てみる
  • 転職活動だけ始めて、今の職場と比較する

「本当に辞めるべきか」をもう少し深く整理したい方は、介護職を辞めたいのは甘え?限界サインと後悔しない判断基準を先に読んでみてください。

介護職を辞めたいとき、退職前にできる3つのこと

介護職を辞めたいとき、退職前にできる3つのこと

退職すると決める前に、できれば「何が変われば続けられるのか」を一度だけ整理してみてください。

1.辞めたい理由を1つずつ書き出す

「もう全部イヤ」になっていると、何を変えればラクになるのか分からなくなります。

人間関係なのか。

給料なのか。

夜勤なのか。

残業なのか。

施設の方針なのか。

まずは負担が大きい順に書き出してみてください。

そのあと、「今の職場で変えられること」と「自分だけでは変えられないこと」に分けます。

ここまで整理するだけでも、次に何をすればいいのか見えやすくなります。

2.相談・異動・働き方の変更で改善できないか確認する

特定の職員との人間関係が原因なら、シフトや配置を調整できる場合があります。

夜勤が負担なら、回数を減らせないか相談できるかもしれません。

もちろん、相談しても何も変わらない職場もあります。

ただ、「相談したけれど改善されなかった」という事実も、今後を決める重要な判断材料になります。

3.辞める前に他の求人を見て比較する

転職するか決めていなくても、他の求人を見て構いません。

ぼく自身、人間関係で悩んでいたときに他社の求人を見ると、「ここだけが職場ではない」と思えて気持ちがラクになりました。

今より良い求人がなければ、「もう少し今の職場で働こう」と判断できます。

反対に条件の合う職場が見つかれば、「ここに居続けなくてもいい」と分かります。

転職を決めていなくても、求人を比較することはできます。

ぼくがレバウェル介護へ相談したとき

ぼくがレバウェル介護で希望条件を伝えたときは、「今は条件に合う求人はありません」とはっきり言われました。

転職を急かされなかったので、むしろ信用できました。

「求人を紹介されたら絶対に転職しないといけない」ということではありません。ぼくの場合は、情報収集の一つとして利用できました。

※ぼくが利用した時点での個人的な体験です。担当者や時期、地域などによって対応は異なる可能性があります。

今の職場を辞めるかどうかは、求人を見てから決めても遅くありません。

公式サイトはこちら

条件が合わなければ、応募しなくてOK

いくつかのサービスを比較してから決めたい方は、2026年最新の介護職向け転職エージェント5社比較も参考にしてください。

「介護職だから仕方ない」で済ませなくていいこともある

介護現場では、急な欠勤や利用者さんの状態変化など、自分ではどうにもできないこともあります。

忙しい日があること自体は、珍しいことではありません。

でも、それと理不尽な働き方を当たり前にすることは別です。

ぼくが以前いた職場
  • 勤務30分前から仕事を始めても、その時間は無給
  • 休日に8時〜17時で帳票整理やパソコン入力をしても無給
  • 毎日2時間ほどのサービス残業が当たり前
  • タイムカードがなく、就業時間が曖昧
  • 上司が机を叩いて怒鳴り、名前ではなく「お前」と呼ぶ

当時は、「仕事ってこんなものなのかな」と思っていました。

ところが職場を変えて、定時で帰れることや、残業したら残業代が支払われることに驚きました。

厚生労働省のガイドラインでは、使用者の明示または黙示の指示によって業務へ従事している時間は労働時間に当たるとされています。

また、使用者には労働者の始業・終業時刻を確認し、記録することが求められています。

参考:厚生労働省「労働時間の適正な把握のために使用者が講ずべき措置に関するガイドライン」

ただし、勤務時間より早く職場へ着いたからといって、その時間がすべて自動的に労働時間になるわけではありません。

実際に使用者の指揮命令下で業務をしていたかなど、個別の状況によって判断されます。

「介護職だから仕方ない」と慣れてしまったことほど、本当に受け入れる必要があるのか一度考えてみてください。

働きやすい職場の見分け方は、介護業界のホワイト企業とは?現役介護士が実体験と見分け方を解説で詳しくまとめています。

転職するなら「辞めたい理由」を次の職場選びに使う

転職するときに大切なのは、今の職場から離れることだけではありません。

今の職場を辞めたい理由を、次の職場で避ける条件へ変換することです。

辞めたい理由を希望条件へ変換する
  • 人間関係がつらい → 施設見学で職員同士の雰囲気や声かけを見る
  • 残業が多い → 平均残業時間や残業代の扱いを確認する
  • 夜勤がつらい → 夜勤回数・夜勤人数・夜勤なし求人を確認する
  • 給料が低い → 基本給・手当・賞与を分けて比較する
  • 施設方針が合わない → 面接・見学でケア方針を質問する

ぼくが転職で失敗した原因は「情報収集不足」だった

以前のぼくは、ハローワークだけで求人を見て応募し、職場見学もしませんでした。

ハローワークが悪いという意味ではありません。

振り返ると、ぼく自身の情報収集が足りなかったと思っています。

応募すると面接の日程を告げられ、そのまま面接へ進みました。

今なら、こちらから「職場を見学させてもらえますか?」と聞きます。

求人票だけでは、職員同士の雰囲気、休憩の取り方、管理者の話し方、利用者さんへの声かけなどまでは分からないからです。

次の職場では、「今の職場を辞めたい理由が繰り返されないか」を確認してください。

施設見学で何を見るべきか迷ったら、ホワイトな介護施設を見分けるポイントも参考になります。

退職を決めたあと、「上司へどう伝えればいいの?」と迷う方は、介護職の退職理由をスムーズに伝える7つのテンプレを使ってください。

介護職を辞めた理由に関するよくある質問【Q&A】

介護職が辞める理由で一番多いのは?

令和7年度介護労働実態調査では、直前の介護関係の仕事を辞めた理由の1位は「職場の人間関係に問題があった」27.3%です。

2位は「勤務先の事業理念や運営のあり方に不満があった」21.0%、3位は「他に良い仕事・職場があった」17.2%でした。

人間関係を理由に辞めるのは甘えですか?

人間関係は、公的調査でも最も多く挙げられている退職理由です。

「甘えかどうか」で判断するより、配置変更などで改善できる問題なのか、この先も続きそうなのかを考えたほうが現実的です。

給料を理由に辞める介護職は多いですか?

「収入が少なかった」は15.7%で4位です。

決して少なくありませんが、人間関係27.3%、事業理念・運営への不満21.0%のほうが上位でした。

辞める前に転職活動を始めてもいいですか?

問題ありません。

求人を見たり、条件を比較したりしたうえで「今の職場に残る」と決めることもできます。

転職活動を始めることと、実際に退職することは別です。

介護職を辞めるか迷っているときは何から始めればいい?

まず「何が一番つらいのか」を1つに絞ってみてください。

人間関係、夜勤、給料、残業、身体的負担など、原因によって取るべき行動は変わります。

辞める判断そのものを整理したい方は、介護職を辞めたいのは甘え?限界サインと後悔しない判断基準も参考にしてください。

退職理由を面接でそのまま話してもいいですか?

前職の悪口だけに聞こえないようにすることが大切です。

「何が合わなかったのか」だけではなく、「その経験から何を学び、次の職場では何を重視したいのか」までセットで伝えると前向きな退職理由になります。

具体的な言い方は、介護職の退職理由7つの例文で詳しく紹介しています。

まとめ|辞めた理由を知ったら「自分は何を変えたいか」を考えよう

2026年7月に公表された令和7年度介護労働実態調査では、直前の介護関係の仕事を辞めた理由は「職場の人間関係に問題があった」27.3%が最多でした。

続いて、事業理念・運営への不満21.0%、他に良い仕事・職場があった17.2%、収入が少なかった15.7%となっています。

ただ、ランキングを見て「みんな辞めているから、自分も辞めよう」と決める必要はありません。

大切なのは、「介護を辞めたい」のか「今の職場を辞めたい」のかを分けることです。

迷っているなら、この順番で考える
  • 辞めたい理由を言葉にする
  • 今の職場で変えられる問題か確認する
  • 変えにくいなら、他の求人や働き方と比較する

ぼくは、転職しなくても他社の求人を見ることで「ここだけがすべてではない」と思えるようになりました。

辞めるか、我慢するか。その二択じゃなくて大丈夫です。

まずは、あなたが「何を変えたいのか」を1つだけ決めてみてください。

ほかの職場を知ってから、残るか辞めるか決める方法もあります。

公式サイトはこちら

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この記事を書いた人

【介護業界15年以上】
資格:介護福祉士、介護支援専門員、上級心理カウンセラー
施設のリーダーで採用から教育に関わる
現役介護士ならではの「体験談」や「介護現場の声」を発信しています。
「ブラック企業」から「ホワイト企業」に転職した経験を活かし、転職に失敗しない方法も紹介しています。

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